とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「法廷遊戯」(ネタバレ注意)

2024-01-21 21:15:00 | 映画
冤罪と無罪の間で揺れ動く結末。
北村匠海が演じた結城の法制度の隙間を突く発想、杉咲花が演じた美鈴の背負った覚悟、永瀬廉が演じた清義の美鈴への想い。
永瀬廉、杉咲花、北村匠海、それぞれに役と向き合った演技が素晴らしかった。
なかでも、杉咲花のラストの絶望の演技が心に残った。

柄本明、筒井道隆、大森南朋のベテランも持ち味を発揮。

なかなかに重厚な作品だった。
必見。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:法廷遊戯
製作年:2023年
製作国:日本
配給:東映
監督:深川栄洋
主演:永瀬廉
他出演者:杉咲花、北村匠海、戸塚純貴、黒沢あすか、倉野章子、やべけんじ、タモト清嵐、柄本明、生瀬勝久、筒井道隆、大森南朋
上映時間:97分


キュビスム展(国立西洋美術館)

2024-01-21 21:00:00 | 美術館
国立西洋美術館にて、「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命」を鑑賞。

パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって生み出されたキュビスムの変遷を追う展示。
芸術の試行錯誤の旅といった趣き。

解釈を必要とする芸術作品というのは、批評家の仕事も増やしただろうし、産業としての芸術の発展に貢献したことは間違いない。
何をテーマにどんな技法で表現するかといったプロデューサー的な視点の重要度が高まり、現代に至るわけだ。
絵画に多様性をもたらしたという面でも、面白かった。





アルベール・グレーズ「収穫物の脱穀」(1912年)


フアン・グリス「朝の食卓」(1915年)