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パレスチナ 国連のオブザーバー国家に 

2012年12月02日 00時54分40秒 | Weblog

木曜日、国連総会は、パレスチナを国連のオブザーバー国家として承認した。パレスチナを国家と認める決議には、国連加盟国193カ国中、ロシア・フランス・スイス・ギリシャを含め138カ国が賛成した。反対は9カ国で、41カ国が棄権、残りの国々は投票に加わらなかった。

 また決議文書のでは、昨年2011年9月23日に提出された、パレスチナを国連の完全なメンバーに受け入れる事に関する声明を、国連安全保障理事会が「肯定的に検討する」よう期待感も述べられている。

 さらに決議文書の中では「国連総会は、パレスチナ人の民族自決と、1967年以来占領されているパレスチナの地に自らの独立国家を建設する彼らの権利を改めて承認する」と述べられている。

  これまでパレスチナは、国家でなく組織体として国連にオブザーバー参加していた。今回、そのステータスが国家に引き上げられた事で、パレスチナがイスラエ ルの戦争犯罪をハーグの国際刑事裁判所に訴える道が開ける。しかしパレスチナの外交官らが述べているように、パレスチナが望んでいるのは、今回の「勝利」 が、2つの独立国家の存在により中東問題調整に向けたイスラエルとの交渉が加速化される事だ。

 しかしイスラエルは、別の見方を取っている。国連でイスラエルの外交官達が何度も口にしているように、彼らは「パレスチナの一方的な行動は逆効果になる」と警告している。

  また米国も「国家としての地位を得るためには、パレスチナ人達はイスラエルとの交渉で合意に達しなければならない」と主張している。月曜日ワシントンで、 米国務省のヌーランド報道官は「中東問題の調整は、イスラエルとパレスチナ自治政府との間の直接交渉を通じてのみ可能だ」と指摘した。

 なお、イスラエルと米国以外に、パレスチナをオブザーバー国家と承認する事に反対票を投じたのは、カナダ、チェコ、ミクロネシア、ナウル、パラオ、マーシャル諸島といった国々だった。                         リア・ノーヴォスチ

The Voice of Russia

 

パレスチナを「国家」に格上げ、国連総会が決議案採択

2012.11.30 Fri posted at 09:53 JST

ニューヨーク(CNN) 国連総会は29日、パレスチナ自治政府の参加資格を「非加盟オブザーバー組織」から「非加盟オブザーバー国家」に格上げする決議案を賛成138、反対9、棄権41の賛成多数で採択した。採決では米国やイスラエルが反対し、ドイツは棄権した。

国連の非加盟オブザーバー国家は、バチカンと同等の立場となる。パレスチナはイスラエルとの関係において、この新たな立場を活用したい考え。決議案の起草にはフランスやスペインなどの欧州諸国が協力した。

国連で国家として承認されても象徴的な意味合いにとどまるとの見方が大勢を占める。しかしパレスチナ自治政府のアッバス議長は「2国家の解決を救う最後のチャンス」と位置付けた。

一方、イスラエルのプローサー国連大使は同決議について、長年にわたる具体的な問題をほとんど無視したものだと批判、国連決議はイスラエルとパレスチナの直接的な交渉に取って代わることはできず、「この決議では和平の追求はできない」と語った。

ライス米国連大使は、決議によって「パレスチナの国家としての地位が確立したわけではない」と強調。パレスチナとイスラエルの双方に対し、前提条件なしの直接交渉を再開するよう促した。

国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は今回の決議について、「交渉再開がすぐに必要なことが示された。両当事者に対して、交渉による平和に向けて再び取り組むように要請する」と語った。

  CNN.co.jp

 

パレスチナは国家”国連で決議採択

11月30日 7時20分

イスラエルの占領下に置かれているパレスチナについて、国連総会は初めて「国家」としての地位を認める決議を圧倒的な賛成多数で採択し、中東和平の行方にどのような影響を及ぼすのか、注目されます。

国連の加盟国として扱われてこなかったパレスチナは、去年、安全保障理事会に加盟を申請したものの、アメリカの反対を受けたことから、パレスチナに国家としての地位を認める決議案を今週、改めて国連総会に提出しました。
決議案では、パレスチナを投票権は持たない「オブザーバー国家」と認めたうえで、イスラエルとパレスチナに対し、第3次中東戦争が起きた1967年以前の境界線に基づいて早急に和平交渉を再開するよう求めています。
国 連総会の会合は日本時間の30日午前5時半から開かれ、パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長が、「国家承認はすべてのパレスチナ人に希望を与えるものと なります。パレスチナという国に出生証明書を与えて下さい」と演説し、決議案への支持を訴えました。このあと投票が行われ、日本を含む138か国の圧倒的 な多数の賛成で決議は採択されました。
一方で、イスラエルやアメリカなど9か国は、一方的に国家と認めることは和平への障害になると決議に反対し、41か国が棄権しました。
パレスチナにとって、国家としての地位の承認は、外交上の大きな成果といえますが、これが和平実現へのきっかけとなるのか、逆にイスラエルとの対立を深めることになるのか、予断を許さない状況です。 

 NHK NEWS Web