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統制派が網張ってるみたいな世の中

2020-04-28 16:20:53 | アジア情勢複雑怪奇

コロナの話は政治ウィルス騒動なんだなと最初から言ってるわけですが、足元の日本の状況もまた政治ウィルスだなぁと思わされることばかり。世の中ホントに大変。

で、この件に関しては池田信夫さん、米山隆一さんがサイエンス的な議論に耐えられる議論をしてると思う。お二人は政治的立場がまったく相いれないんだろうけど、頭があればそうなるだろ、そりゃってところ。

ここらへんが、インフォデミックの論点っぽいなと思ったのをちょっと拾った。

 

1つは、異なる場の異なる身体を同一に扱っていいのか問題。

■ 我々は皆同じだ派

 

 

何度も書いてる通り、西ヨーロッパと日本を含む多くの国と地域における今回のウィルスの拡大の仕方は、スケールが異なる。特に重症者、死傷者の比率が劇的に異なっている。だから、同じようになるはずだ、なるはずだ、というのは事情のわからなかった初期の数週間はともかく3月後半からは、もっと冷静でもよかった。

新コロナ:BCG仮説-死亡率可視化してみた

そもそも、日本は西ヨーロッパの爆発感染から始まるんじゃなくて中国で騒いでいる時からやってて、その間には、マラソンはするは、裸踊りはするはで、もうメチャメチャなことをしていてこれぐらい、というのは、BCG有効説とか、あとなんらかのローカルな免疫メカニズムがあったんじゃないかという議論が当然あっていい(例:別の感染症で得られた抗体が都合よく今回の感染をブロックした、みたいな)。

 

また、東アジアで広がったのとヨーロッパで広がったのは同じウィルスでその差異は一般的にはウィルスの変化によってもたらされた違いだとされているけど、元々異なる株だったんじゃないかという議論が将来出てきても驚かない。

テレビやメディアによって、日本のもヨーロッパのも「同じウィルス」で、日本人にも西ヨーロッパ人にも「同じく感染力を発揮する」と想定された議論が流布されているわけだけど、これって冷静に考えれば科学的な態度ではない可能性はおおいにある。なぜなら、私たちの身体と彼らの身体は異なるから。ハプロタイプなども考えにいれてもいいだろう。

生活習慣が異なる、と言う方が多分穏当だからそっちで行ってもいいけど、それだけじゃない可能性はあるのではないか。

 

もう1つはこれ。

■ ウィルスの根絶は可能だ派

【Vlog】コロナウイルスは根絶できない

https://www.youtube.com/watch?v=crn2mPFYAy8

 

こんなことをイケノブさんがわざわざ語らないとならないぐらい、実にまったく不可思議なほどに、ウィルスは「徹底的な対策」とかをすると根絶できる、無くなる、と思っている人が結構いるようだ。

だから、現在の日本にウィルス感染者がいるのは徹底的に対策していないからだ、となる。これは程度問題なわけですよ。安倍政権が馬鹿なことばっかりやって、二転三転してぐじゃぐじゃになっていることはその通り。また頑強な検査拒否派がいるのもその通り。しかし、徹底的な対策をしたって一度発生したウィルスはなくならない。

思えば、前々から、ウィルスを語る際には、「共存するしかありません」みたいな言い方がなされてきたと思うんだけど、この意味は、なくせないから共存です、という意味だというのを理解できていない人がいるってことなんだろうか。

 

と思っていたところ、週末に珍しくテレビを見ていると、初期の頃感染のあった和歌山の町の人とか、台湾の人が出ていて、徹底的にやって、水際で食い止めて、コロナがなくなった、私たちは成功した、みたいな言い方をしていた。

これは、限られた時間内において、その限られた地域においてその感染症が連続的に感染する事態に至るような気配はなくなったという意味であって、コロナウィルスが和歌山県から無くなったわけではない。

あと、中国や韓国では感染者が0になりました、みたいなのも、文脈というか事情を理解しないと、ウィルスが根絶されたみたいに思う人もいるのかもしれない。

中国でも韓国でも、ウィルスがなくなったわけではなくて、一時的な平衡をみましたにすぎない。それをメディアが、ゼロ、ゼロと叫ぶうちに、「ウィルスは根絶できます教」みたいな集団が形成されつつあるのかもしれない。

なんか、伝言ゲーム的な感じがする。同じことを聞いても、聞き手が背景事情にまったく疎いと、つまみ食いした内容しか受け取れない。要旨が受け取れない。そして、それを別の人に話すとさらにつまみ食いされて、最後には別の話になってました、みたいなやつ。

 

■ 人の動きを監視したい派

で、それらの混乱のうちに見え隠れするのが、この大ざっぱにいえばインフルエンザと大差のないような疾病を利用して、人々の動きを捉える仕組みを作りたい、活用したいという派がいる。

これは前に、ビル・ゲイツが彼の信念によって、1人1人にデジタルID付けて、ワクチンは何を打ってるかetc.を管理する仕組みを作るとか言っているらしいことを書いた。

そういえばマイクロソフトがそんなことを確かにいってるなと思うわけだけど、ケネディ氏が引いている記事によれば、マイクロソフトが最近やっていることの一つにデジタルIDなるものがあり、それは誰がどんなワクチンを接種したかをデジタル管理する試みだそう。蛇足ですが、コンピュータの1台1台の話ではなくて人が対象。

ロバート・F・ケネディ Jr. 、ビル・ゲイツを非難する

 

これと同じ派なのか、別グループが存在するのか知りませんが、

WHOが、感染者してしまった人に「免疫パスポート」とか「リスクフリー証明書」を発行しようとする各国政府に対し警告した、という話。理由は、その精度は保証できないから、だそうだ。

In a scientific brief, the United Nations agency warned governments against issuing "immunity passports" or "risk-free certificates" to people who have been infected as their accuracy could not be guaranteed.

https://mobile.reuters.com/article/amp/idUSKCN2270FB

この記事は、タイトルだけ見ると、「COVID-19から回復した患者が再び感染しない証拠はない」

"No evidence" that recovered COVID-19 patients cannot be reinfected: WHO

とあるので、抗体ができない説でも言っているかのようにみえる。

しかし、中身を見ると、一回かかったからこの人安全ですよ、みたいな証明書を出そうとする動きに対するウォーニングであるようだ。

免疫パスポートは不正確で出せない、と書けばいいんじゃないかと思うけど、何か訳ありなんだろうか。

これもまた伝言ゲーム的。

 

ゼロヘッジに出ていた記事によれば、WHOは上の内容そのものののtweetをしていたが、消したらしい。

https://www.zerohedge.com/health/who-mysteriously-deletes-tweet-about-reinfection-immunity-passports-being-debated

COVID-19から回復した人が、二回感染しないという証拠は現在のところない、とある。上と同じだね。

 

この理由が何なのか現状わからないようだけど、抗体ができない謎のウィルス説と読まれることを恐れたのではなかろうか?

しかし、上のロイターのように、どうも別の気配を懸念しているっぽくもある。

日本の中のウィルス撲滅可能派にも困ったものだけど、こんな病気を利用して人に紐付けようと躍起になる動きとかいうのは怖すぎる。やっぱりどうもこのある種の「統制派」、あるいはある種のNSA(アメリカ国家安全保障局)派みたいなのが跋扈しているようでとてもイヤ。

といって私は別にそれらのパスポートみたいなものが絶対ダメとも思わないわけ。そもそもカルテってそんなもんでしょ。あとパスポートと予防注射の履歴も既にあちこちで登録されてる。アメリカの大学で予防注射をしないと履修届ができなかったこともあった。だけど、それらを「一律で」管理できるとなると話は別でしょう。また、誰がそれを管理するのかも大問題。

というところで、やっぱりこれは政治ウィルス騒動。そして、米中の戦争でもあるわな、ってところですかね。

 


 

 


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対ウィルス戦争の無意味 (セコイアの娘)
2020-04-29 06:24:16
欧米では、対テロ戦争の後継、対ウィルス戦争が喧伝されて久しいが、こと、ウィルスに関して言えば、西欧的自然観より東洋的自然観による対応が正しいと思う。
ウィルスを敵とみなし、この世から抹殺することが勝利だと思っているのだろうが、ナンセンスだ。
そもそも全てのウィルスが敵であるわけではない。例えば、ヒトの胎盤形成に必須の遺伝子の一つがウィルス由来であり、今でもその遺伝子がなければ胎盤は正常に作れないという。又、他の病原体の感染をブロックするような存在でもあるという。長いスパンでみれば、進化の引き金にもなるウィルス。ウィルスフリーのヒトなどおらず、ヒトにとってウィルスは敵ではなく共存すべき相手だ。
それと、コロナウィルスは一本鎖のRNAウィルスだということ。二本鎖のDNAウィルスに比べ、安定性に欠き、容易に突然変異を起こす。だとしたら、ワクチンにどれだけの意味があるのか。
ウィルスに「勝つ」ではなく、いかに上手に「共存」するかへの発想転換が重要だと思う。それは、西欧的自然観の限界を問うことでもあるように、私には思われる。

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コロナ、5Gそして一元管理 (セコイアの娘)
2020-04-29 06:32:56
連打すみません。
コロナの陰で進められる「一律」管理、全く同感です。
国民を一元管理したい願望が見え隠れします。その一元管理の強力なツールが5Gなのでしょう。今回のコロナ騒動が、5Gの実験都市である武漢から始まったのも、単なる偶然とは思えません。
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東洋と西洋論はまゆつば (ブログ主)
2020-04-29 12:23:23
セコイアの娘さん、

西欧的自然観より東洋的自然観、とかいうのは日本、中国、韓国が言い散らかしてますけど、本質的に大した意味はないと思います。気分で言ってる。

むしろ、グローバリスト中国の「隔離」と書いて「完全トラックを指向する」とかいうモデルは、いやぁアメリカのグローバリストが夢見る世界だなって思ってます。
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なるほど (セコイアの娘)
2020-04-29 12:39:54
そうでしたか。東洋的自然観というのは、日本、中国、韓国が言い散らかしてるのですか。
私が言いたかったのは、そういう言い散らかされたものではなく、もっと単純に自然を支配しようという態度には限界があるということを言いたかっただけです。
アメリカは実は中国が強烈に進めている国民の数値化と一元管理モデルを自国にも導入したいのだと思います。そういう意味では同類だと思います。
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仮面かぶってる分始末が悪い (ブログ主)
2020-04-29 12:49:21
セコイアの娘さん

書き方にとげがあったかも。すんません。

で、チャイナの一元管理モデルが性質が悪いと思うのは、アメリカじゃなくて平和的にこんなことしてますという仮面被ってるところだと思います。

いや、やってることも指向してるところも同じですんで、と誰に言ったらいいかもわからない。

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Unknown (ローレライ)
2020-04-29 20:33:20
戒厳令とGpsで包囲殲滅されるコロナ、日本だけ野放しなのはアメリカの指令か?
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