このブログではこの話をずっと追いかけてますが、今年もまた国連総会で、ナチズムを英雄化する傾向と戦うべきであるというロシア提案が採決に付された。
US and Ukraine vote AGAINST anti-Nazi resolution proposed by Russia at UN General Assembly, Germany abstains
その結果、去年とほぼ同様、
賛成:130か国
反対:2か国(アメリカ、ウクライナ)
棄権:51か国
となった。棄権した国には、ドイツが含まれている。
Just two countries voted against the Russian resolution on “Combating the glorification of Nazism & neo-nazism” at today’s #UNGA75.: Ukraine and the US.
— Bryan MacDonald (@27khv) December 16, 2020
Whatever about Ukraine. But America? It now hates Russia so much that it refuses to condemn Nazism just to spite Moscow? pic.twitter.com/HxNHOueYWV
去年より棄権した国が1か国減っているけど、去年とほぼ同様の布陣ですね。棄権した国は、ほとんどが、EU/NATOと、極東NATOの日本と韓国あたり。
まぁその、実際問題、現在のウクライナはナチスの協力者であるステファン・バンデラを国家の英雄にしている国なので、このウクライナを担ぎ上げたNATO諸国はまったくの一蓮托生状態。
(ウクライナでのバイデンの買収問題は、こういう中での出来事ですから、現在のアメリカが開けられるとは到底思えないわけですよ。もちろんやって欲しいですが)
そこから、ロシア連邦安全保障会議書記のニコライ・パトルシェフさんは、
ヨーロッパでネオナチ同盟が出来ることもあり得ると語っていたものだった。そこから2年ぐらいたってみて、この傾向は強固になった。
私としては、戦後の西側なる集合体とは、ナチのパート2だったのだな結論してるので、ますます否定しようもなくなったなとただ乾いた笑いが出るだけ。
といって、一般人民がみんな最初っから最後までそうだったわけではなくて、米英支配層が作為に作為を重ねて、ナチは悪いとかなんとか言いながら、西ドイツと日本を抑えつけて、しかし同時に、ロシア(ソ連であれ、ロシアであれ)を叩くための理屈を工作していったのが過去75年の経緯でしょう。
ドイツのユダヤ人のキッシンジャー、ポーランドのユダヤ人のブレジンスキーが指揮を取って、ひらすらロシアをつぶそうと頑張ってたのが冷戦というもので、最終的に、確かにソ連は倒れたので彼らは勝ったように見えた。しかしロシアは倒れなかった。逆に、ここまで嘘を重ねてきた過程で使ったアホの大群を背負って、競争力さえ失ってるのが現在の西側。うるさい無能力者を1000万人背負ってたら、たいていどんな戦いでも負ける、みたいなもの。
ここ2年ぐらいのこの話題はこのあたりで書いた通り。
バンデラの日、MI6、ポロシェンコ
2020-01-02
2020-01-02
2019-12-19
バンデラを称えるウクライナ&欧州ネオナチ同盟
2019-01-02
2019-01-02
ウクライナでの、ナチ残党を使った2014年のクーデターについては、オリバー・ストーンと、ロバート・パリー が渾身の一作を作ってる。
これらを受けて、私としては、今年初めプーチンが世界ホロコースト会議でスピーチをして、「ホロコースト」なるものはドイツ軍がソ連領内に向けて侵略していった時の事件であるという点をはっきりさせたことは、何度も書いてますが、西側のナラティブ管理において実に大きな出来事だったと思う。
ここから、アウシュビッツを解放したのはソ連軍のポーランド解放の過程であり、その先にハンガリー解放、オーストリア、ドイツの敗北に至る点をその時々にRT他で追いかけていったこともよかった。ロシアはこのあたりのアーカイブスの資料を順次公開していっているので、西側出版物が恣意的にロシアのアーカイブスによれば、とかいって妙な信ぴょう性をつける手法ももう取れない。
もろもろ含めて、今年は冷戦期に主に西側でいい加減に語られてきたことの物語の線はとてつもなく嘘だらけだったことが効率よく整理できた年と言えるでしょう。見たくない、聞きたくない人が大多数だとしても。
それらこれらの総まとめはここ。
この先どうやって片付けるのか知りませんが、いやほんと、難儀な嘘話を作ったものだと呆れる。The West直営地でない人たちは、こんな話を飲み込む義理はないので、あの人たちって困った人たちだと非難の目を向けているぐらいでちょうどいい話ですね。
日本に関しては、前にも何度も書いているけど「両建て作戦」を取った英米の作戦が決壊しているのに、日本の歴史家、知識人 etc.が追求しないから、決壊しない。ここをなんとかせんとな~って去年も思ったけど今年も思う。
だから、ずっとそれが止められない。中心の発想は、世界をコントロールすること。ただそれだけ。