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「ホロコースト神話」(西側謹製)が崩れてる

2020-02-19 17:57:46 | WW1&2

裸踊り的国民体質のままグローバル世界を生きるって大変だなといった趣の今日この頃ですが、その間にも、地味にいろんなことが動いている。

昨日書いたシリアの問題はここ数年の問題だけでなく、過激派作ってソ連を倒せばいいんだなと発想したアフガニスタン問題からこっちの40年が、米+NATO諸国+日本の失敗として総括されることになるでしょう。というか、総括する能力さえ失っているのがこれら「ステルス帝国主義」軍団とも言えましょうか。

 

この間、「ホロコースト」の被害の4割はソビエト市民だったという話を書いたけど、それに関連して、カナダ政府は、アインザッツグルッペンと同行して蛮行の遂行を助けた男のカナダ市民権を剥奪する、つまり追い出す手続きに入った模様。

Canada set to deport 96yo ex-SS death squad member as Russia probes massacre of disabled kids in 1942

https://www.rt.com/news/481075-canada-deport-ss-russia/

 

どうしてこうなったのか。またユダヤ人団体が圧力をかけたのかぁ~といったことを言う人がいそうな展開だけど、この件ではロシア政府が関係しているであろう、と高い可能性で考えられる。

なぜなら、ロシア政府がこの男の1942年の罪の証明を手伝ってほしいとカナダ政府に呼びかけていたから。

Russia seeks Canada’s aid in probing 95-yo Nazi death squad member over mass murder of vulnerable children

https://www.rt.com/russia/480855-russia-canada-death-squad/

 

で、カナダの方でこのHelmut Oberlanderという男がカナダの市民権取得の際に情報を開示していなかったということで市民権剥奪の方向に行っていたのだが、Oberlanderはそれを不服として裁判となって、最終的に去年2019年12月に最高裁がこの訴えを棄却した。つまり、男の市民権は剥奪の方向にある。

だがしかし、もちろん、この西側の国のやることなので、ロシアが圧力をかけているといったムードを醸しながら報道している。

また、カナダの朝日新聞みたいなトロントスターなどは、この男の罪は罪だといったことを書きながら、ユダヤ人を殺害した「ホロコースト」の問題とし、つまり、どこで何が起きたのかに触れずに、まったく困ったものだと結ぶという高等テクニックを駆使していた。大笑いしながら読んだよ、私は。

つまり、これらのリベラルメディアは、自分たちが作った、ユダヤ系を含むソビエト市民に対する馬鹿げたと言いたくなるほど凄まじいスケールの一連の虐殺には触れたくないが、「ホロコースト」は守りたいんだな、といったところ。

プーチンのこの言明は実に深刻な意味があるわけです。

「ホロコースト」犠牲者の4割はソ連市民

 

だがしかし、カナダのすべての人が根性無し(または、別の方向に強情)ばかりではないわけで、カナダでも、起こった場所はロシアで、男の罪状も通常聞かされてきたユダヤ対象というのとはまた違うことを書いているものもある。

Russia ask Canadian government for files on ex-Nazi death squad member living in Waterloo, Ont.

https://globalnews.ca/news/6551186/nazi-death-squad-russia-canada/

 

■ アインザッツグルッペンらしい話

実際、ロシアが実証研究に励んだこの人の嫌疑は、

1942年、ロシア南部(クラスノダール地域)で、214名の障害を持った孤児を殺害した件。孤児を密閉したトラックに乗せ、そこで排ガスで殺して、埋めたというもの。

Back in 1942, when Soviet forces were still on defensive, Sonderkommando 10A descended on an orphanage in the southern city of Yeysk, forcing 214 disabled children into sealed trucks. The helpless victims died from the exhaust gasses and were buried in a mass grave uncovered after the Red Army liberated the surrounding Krasnodar region.

実行主体は、ドイツSSの名高い「アインザッツグルッペン」のSonderkommando 10Aというユニットだそうだ。

赤軍がクラスノダールを解放して発覚、という成り行きだそうなので、おそらくソ連時代に十分に証拠が揃ってた件なのではなかろうか。そしてもちろん、この手の事件はこれに限らずある。

アインザッツグルッペンを多少でも知ってる人たちにとっては、典型例みたいな事件だわな、といったところで誰も驚かない。

アインザッツは当初は銃で即殺してたけど、そのうち実行者に負担がかかりすぎるってんで、車両に入れてガス殺をしていたと言われている。

wiki Gas van

 

RT

 

SSはポーランドからロシア欧州部にかけて(つまり現在の国としてはベラルーシ、バルト三国を含む)、この手の虐殺を繰り返し繰り返し行って、そのたびにそこらに野ざらしにするとか雑に埋めちゃていたわけだけど、これはつまり、自分たちがロシア欧州部を支配することになるからバレないと思ってたんですかね。

ところが、あにはやらんやソ連赤軍がそこを解放していったもので、同時に、名うてのメモ魔であるロシア人たちがそこら中で報告書を作っては残していた、と。

 

■ 都合よく作った「ホロコースト」

西側謹製「ホロコースト」は、どこでどう起こったかを正確に教えていない

これが非常に大事なポイント。

これは、ナチのソ連、ポーランド、ユーゴスラビアの一部に対する壮絶な蛮行を表に出さないという、巧妙なトリックだったんだと思います。

ここを無視するから、ナチスとソ連は同じように悪いとかいう、頭のおかしい主張があたかも当然視される土壌が作られる。

そしてこれが、反共主義者というより反共をネタにした差別主義+憎悪優先主義+快楽性殺人症候群みたいな人々が生き延びる余地を与えた。

こういうことだと思う。

見取りに関しては、前に書いたので、ご興味のある方はご覧ください。

「ホロコースト」犠牲者の4割はソ連市民

 

別の見方では、ドイツが自分の罪を認めたくないので、アメリカと一部ユダヤ人にだけ謝ることで、勝手に罪を逃れた、とも言えますね。

東ドイツという、ナチに反抗して追い出された人たちが主体となって作られた国には、自分たちがやった壮絶な残虐性を理解していた人たちがいたわけだけど、その東ドイツを共産主義だからという理由で、あっさりと無かったものにしていくことによって、さらに犯罪の隠蔽に加担した。

ここも今日重要。

 

■ 背負い投げ的

ということで、「ホロコースト(西側謹製)」に接近し、相手の胸倉を確かめ、じりじりとホロコーストの枠組みを変えることで、ナチスとそれを支援し続けた西側諸国の犯罪とその隠匿を暴いているのがプーチン集団、といったところでしょうか。

それによって、「ホロコースト(西側謹製)」は崩れるが、ナチとその協力者の犯罪としての「拡大ホロコースト」が生まれる。

プーチンは「ホロコースト」を支持しちゃって、シオニストと共犯だ~とかいってた人は、わざとやってないのだとしたら、単に考えが浅いです。

 

■ 卑怯者は区別しよう

まぁなんてか、ロシアにいるユダヤ人はロシアと共存できるユダヤ人なんだから今後もこの不幸な時代と欺瞞に満ちた奴らの糾弾にいそしんだらいいわけだけど、問題は、ウクライナとかポーランドあたりから出ていって、アメリカでインチキトンチキな話を売りまくった一部ユダヤ人。

この間プーチンが涙目になって語っていたけど、リトアニアのユダヤ人はナチとその追随者の蛮行によって95%が死んだと言われてる。アメリカにいてロシアを呪い倒してるリトアニア出身のユダヤ人たちはそれを、なんとも思わないわけ???

この人たちは、同胞を売ってお金に換えたトンデモナイ人たち。

「ユダヤ人」として一括りにすると、普通の人にまで被害が及ぶ。これこそナチ的なので、もし本当にこのような憎悪優先主義をやめさせるべきだと思うのなら、話を分けて、ターゲットをちゃんと見据えて語るべきでしょう。

 

ともあれ、当然のことながら、この話はカナダのついこの間までの外相であるフリーランド氏にも及ぶであろうと期待する。

「西側ではナチズムが生きている」カナダ編

 

しかし、イギリス、アメリカ、ドイツ半分が頭脳なので、そこが平気の平左というのはフェアではない。もちろん。


 


コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (ローレライ)
2020-02-20 17:22:29
十字軍以来の異教徒狩りの伝統利用のスラブ狩りをユダヤ人に限定して反省して見せる西側諸国の嘘!
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KenFM (石井)
2020-02-22 20:05:45
 というドイツのポータルサイトで、貴ブログの主張に似た議論があったので紹介したいと思います。
独語:https://www.youtube.com/watch?v=aKJZem0Mv4I&feature=youtu.be&t=3801
露語:https://www.youtube.com/watch?v=4lQOUuFGoWU

「ドイツの主な標的はロシアだ。その為に我々のマスコミは長年あらゆる事をやってきた。ロシアを孤立させ制裁を課し独裁者、悪魔と呼んできた。ドイツのプロパガンダを排してロシアを見てみよう。ロシアは第2次大戦では最も多く血を流した国だ。ドイツ軍及びSSは略奪放火殺人を繰り広げ、犠牲者は2700万にのぼる。」
それから、最近のプーチンのイスラエル訪問でのネタニヤフとの会談をソ連人の犠牲者について報じない為に、「個人的な夕食会」と国営放送は表現したと批判しています。
「反ロシア、ルソフォビアは何も新しいものでなく随分前からあった。目的は後進国ロシアをコントロールすることだ。第3世界の国々は容易く落ちるのにロシアはうまく行かない。豊富な資源を入手するために第2次大戦後すぐ、原爆でロシアを消し去る「ドロップショット」計画があった。数百万のロシア人を殺すものだが、これはヒトラーではなくアメリカの作戦だった。」
ここで、ヘルマン・プロッパ氏登場
「広島長崎の原爆投下は、2種類のタイプの異なる爆弾の効果をみる実験だった。戦争目的ではない。次のターゲットはロシアだった。原爆を200のロシアの市町に投下し、加えて30万発の白リン弾を予定していた。ロシア侵攻、支配の為にSSは解体せず残しておいた。問題はクラウス・フックスがソ連に機密を漏らし1949年には原爆を持つに至ったことと、重い原爆を何千キロも運搬する能力が無かったことだ。」
「アメリカのやろうとしたことは地上からロシア人を抹殺しドイツ人を入植させるというヒトラーの計画と同じだった。この心根は現在に至るまでNATOの精神になっている。このラシズムは如何なる時も何処にも消えることはなく、ただ今では別の呼び方をされている。ドイツのマスコミはこれを広めるために全力を挙げ、アメリカの命令に背くものを非難し、アメリカの犯罪を支持するものを褒め称えている。」

プロッパ氏の言葉
“der Hitler-Faschismus im Wesentlichen eine Schöpfung der US-amerikanischen und der englischen Oligarchie ist.”
(ヒトラーのファシズムの本質は、米英のオリガルヒの創造物である。)

KenFM は、ドイツではどうも陰謀論者との扱いのようですが、以前、ウルフコッテ(買収されたジャーナリストの作者)のインタビューをしたりと、僕はなかなかのものだと思っています。現に、youtubeの登録者も30万人を超えていますし、それなりに社会に認知されているのではないでしょうか。とはいえ、ドイツでは少数者でしょう。(日本では、極々極々少数でしょう)ロシアでは上に挙げた動画のコメントを見ていても、この西側=ナチ論は、多数意見だと思います。これには、ウクライナ危機が大いに役立ちました。
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クラウス・フックスは重要 (ブログ主)
2020-02-22 20:43:38
石井さん、

いやぁ、ご紹介ありがとうございます。
いやほんと、おっしゃる通り私と似てますね。

クラウス・フックスの重要性の指摘も私と同じだわ。この人は冷戦にとってわけても重要なのに話題に上らないというところが、むしろとても怪しい。

ただ、私の考えではナチメリカのナチはドイツとアメリカじゃなくて、むしろイギリスとドイツだろうってところなので、ちょっと違いますね(笑)。

あと、「ドイツ」というのを大抵の人はベルリンのあるドイツだけだと思ってるけど、ハプスブルク以下のドイツ系貴族集団というのが相当問題ある存在だったんじゃないか、って感じがしてます。そしてここを通して、ドイツとイギリスの利害が合う(例:ベルリン会議)。こっちを含めないと全体は見えないんじゃないかと、思ってます。

ご紹介ありがとうございました。ガッツが出ます!!
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