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「ホロコースト」犠牲者の4割はソ連市民

2020-01-25 19:47:15 | WW1&2

1月23日、ロシア大統領プーチンはイスラエルに行き、イスラエルに建てられたレニングラード包囲戦のメモリアルの除幕式のようなイベントに出席し、さらに、いわゆる「ホロコースト」を悼む世界フォーラムに出席してスピーチをした。

両方ともスピーチがクレムリンのサイトに上がっている。

Ceremony to unveil the Memorial Candle monument dedicated to the residents and defenders of besieged Leningrad

http://en.kremlin.ru/events/president/news/62642

Remembering the Holocaust: Fighting Antisemitism forum

http://en.kremlin.ru/events/president/news/62646

 

両方とも重要で、読む価値のある文章だと思うので、また引用することもあるでしょう。

それはそれとして、ロシアとイスラエルのこの行事でプーチンの口から出たことで重要なのはこれではないかと思う。

私たちは、すべてのナチの犠牲者を悼みます。ここには、ゲットーで、死のキャンプで苦痛を与えられ、襲撃で残忍に殺された600万のユダヤ人が含まれます。そうした人々の40%はソビエト市民でした。ですから、「ホロコースト」は常に私たちにとって深い傷であり続け、私たちが忘れることのない悲劇なのです。

We mourn all the victims of the Nazis, including the six million Jews tortured in ghettos and death camps and killed cruelly during raids. Forty percent of them were citizens of the Soviet Union, so the Holocaust has always been a deep wound for us, a tragedy we will always remember.

http://en.kremlin.ru/events/president/news/62646

 

つまり、前から何度も書いている通り、ユダヤ人として殺された人々の圧倒的多数は、ポーランド、ウクライナ、ベラルーシ、バルト3国にいた人々でした、ということですね。このうちポーランド以外は当時はソ連。

そしてなんでそこにそんなにユダヤ人がいたかというと、そこらへん全体がロシア帝国のユダヤ人居住区と呼ばれるエリアだったからで、どうしてそうなるのかというと、近世初頭にどうしてだかポーランドに大量のユダヤ人が住むようになっていたから。ここの問題を解くことは今後の課題でしょうかね。

ユダヤ人の割合が高かった地域(wiki

 

 

だから、いわゆる「ホロコースト」問題をドイツあたりを中心に見ると、そんな数のユダヤ人っているのか?という疑問を呼び起こし(トリックにひっかかり)、そこから、ユダヤ人集団が大げさなことを言ってる、ぐらいならともかく、ユダヤ人大量虐殺などなかったのだ、という現在見過ごせないほど増えた1つの主張が生まれる。

 

このへんは2年前、ネタニヤフがモスクワを訪問したあたりで書いた通り。

イスラエル首相、5月9日モスクワ訪問

「ホロコースト」問題の見取りはこんな感じだろうと思うわけですよ。

(1) 表層

  1. 冷戦時代後半に西側が作った「ホロコースト」は、どこでどう起こったかを正確に教えていない
  2. それはドイツの東方への侵攻作戦の過程で起こった(動きは西から東)
    だから、ソ連が反攻した過程で多数のユダヤ人が解放された(動きは東から西)


(2) 深層

  1. その「ホロコースト」は、ドイツ人の専売ではなかったドイツ人がドイツでやっていた話ではなかった
  2. 欧州全域だが、主に、ガリツィア(ウクライナ)、ポーランド、ベラルーシ、バルト三国で現地人による虐殺を含め、虐殺が起こっていた(仮に「開かれていないホロコースト」と呼ぶ)
  3. イギリス、アメリカ、カナダは(2)-2の犯罪者たちを匿い、戦後当該国の政治的勢力として利用した
  4. 現在のウクライナは、(2)-2の勢力(バンデラ主義者)が英米カナダの後援を受けて作られた
(3) 展開
  1. 世界の主流メディアは(2)を隠したい。なぜなら「開かれていないホロコースト」の存在を消したいから
  2. そのためには、目撃者であるソ連/ロシアを排除したい

■ なぜ重要なのか

で、なぜここらの整理が重要かというと、コアにはここ100年、流れとしてはこの200年の大きな動乱には首謀者の一群がいて、そのチームが動乱のために盛大に使ったのはロシア帝国周辺のユダヤ系の人たちだという話だからじゃなかろうかと私は思ってます。

 

現在のイスラエルは悪者ではあるけど、そこに感情を取られてしまうと、成り行きを整理できなくなり、それは結局、仕掛けた側の利益にしかならないという展開が予想される。

 

■ 軽薄さ

で、プーチンのスピーチを読んでて思うのは、なんでこんなに怪しい動きをまたやってるんだろう、私たちってってところですね、ほんと。

アンチセミティズムと反ロシアが重なった時に起こった何かこそWW2の大殺人大会みたいな6年間だったわけなのに、今欧州は再び、非常に軽薄に反ユダヤを語り、ナチはソ連を倒そうとしたんだから良い奴、みたいなネオナチを大量に囲って、その上で反ロシアをやっている。これは実際恐ろしいトレンド。

ナチトレンドの最も忌まわしい点は、それぞれ別個の人間をなんらかの記号を付し集団と認識させ、それをせん滅したってかまわないと思わせる、その指向性だと思う。虐殺指向性思想教唆みたいなもの。

(例えば、ロスチャイルドや金融資本を呪いつつ「ユダヤ人」は悪い奴と決するが、現実に起こるのは市井の、別に金融屋でも金持ちでもないただ集団として、あるいは持って生まれた環境としてユダヤとみなされる個々の人間が殲滅対象となること。実にunreasonable。)

そこから考えた時、闇雲な反ロシアというのは本当に恐ろしい。

そしてプロパガンダが残った

 

これに慣らされてはいけない。

 

■ 軽薄さが嘘を許す

で、深刻だなと思うのは、これらの指向性を持った軽薄さを許すと嘘が平気になること。

例えば、上で書いたプーチンが参加した「ホロコースト」を悼むフォーラムには、アメリカのポンペオも出ていた。

しかし、ポンペオは、そんな場であっても、ソ連兵士がアウシュビッツを解放したという単なる事実に言及できなかったらしい。

Listening to Mike Pence’s history, you might think it wasn’t Soviets but Americans who liberated Auschwitz 

https://www.rt.com/news/479142-pence-auschwitz-erasing-history/

「soldiers」(兵士)が解放して、アメリカ軍を含む「連合国軍」が、独裁権力の手から大陸を解放した、になってたそうだ。

“all the Allied forces, including more than two million American soldiers, who left hearth and home, suffered appalling casualties, and freed a continent from the grip of tyranny.”

 

そりゃ、普通、どこでも兵士が動くわけだが(笑)、どこの兵士と言えないって、この「縛り」は何でしょう? アメリカは言論の自由の国とか、笑わせてくれるでしょう。

事実さえ語れない、率直にいって、カッコ悪いにもほどがある集団になってる。

つい先日の、ポーランド政府の主張と同じだね。ワルシャワを解放したのはソ連赤軍であることを認識できない。あれはソ連軍の占領だったと主張している。じゃあ、誰がその時その場でポーランド一般市民を助けられたの? 亡命政権しかなかったポーランドにはナチスドイツを倒す力はなく、できることなら英米仏に助けてほしかったんだろうが、彼らにもそんな戦力はなかった。

1945年1月17日:ソ連赤軍ワルシャワ解放

 

■ 嘘が嘘を呼ぶ

しかしながら、カッコ悪いのを通りこして気味が悪い人たちもいる。

東京新聞の記事。

 【モスクワ=小柳悠志】ロシアのプーチン大統領が二十三日にイスラエルで開かれたホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の象徴、アウシュビッツ強制収容所の解放七十五年式典で、「欧州の一部の勢力がナチス・ドイツに加担した」などと発言し物議を醸している。欧州議会が最近、第二次大戦の開戦原因を巡り、ソ連の責任を明確にする動きを示すことへの対抗とみられるが、独ソに侵略されたポーランドを中心にロシアへの反発がさらに高まりそうだ。

いつの間にか、なのか、ずっとそうなのかしらないけど、東京新聞は、第二次世界大戦の開戦原因はソ連にもある派であるらしい。反共集団とまったく分けるところがない。

さらに、

津田塾大の吉岡潤教授(ポーランド現代史)は「ロシアとポーランドの歴史観の隔たりは大きいが、リプスキに関するプーチン氏の発言は歴史的な検証を欠く」と指摘している。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202001/CK2020012502000139.html

 

この人は日本政府の御用学者なのか、CIAのケツなめ屋なのか知らないけど、リプスキの発言および当時のポーランド政府のドイツとの協力体制は、別にプーチンが初めて言い出したわけではない。

‘We will not be lectured’: Russia stands by Putin calling pro-Hitler Polish WWII envoy ‘bastard & anti-Semitic pig’

西側でも普通に、知ってる人は知っていたこと。当時のポーランドは他に先駆けて1934年にヒトラーのドイツと中立条約を結び、友好関係にあった。そして、最初っから最後まで異常な反ソで、異常に自己評価が高く、ドイツと一緒になんとかしてソ連を破れないかと思っていた。1938年のチェコスロバキアの分割も率先して、当然にポーランドも他国領土をむしり取っている。

‘We will not be lectured’: Russia stands by Putin calling pro-Hitler Polish WWII envoy ‘bastard & anti-Semitic pig’ 

https://www.rt.com/news/476991-poland-russian-ambassador-anti-semitism/

また、出てきた時からユダヤ人、スラブ人を下等民族とみなして騒ぐヒトラーに取り入って、ポーランドの駐独大使が、ユダヤ人をアフリカに持って行くってのがいいんでないの、というドイツの案に対して、そりゃいい、そうなったらワルシャワにヒトラーの銅像立てちゃうよぉ、という発言したというのは、当時の電信に書いてあるとプーチンは言っている。

“The Ambassador in Poland replied, and then wrote it down in his cable to the Polish Foreign Minister: ‘I told Hitler that, if he does, we will erect a magnificent monument to him in Warsaw’,” the President quoted from the archive data, before turning somewhat emotional.

https://www.rt.com/news/476748-poland-hitler-deportation-jews/

 

吉岡潤教授は、ロシアで見せてらもえばいいんじゃないか。そうでないなら、単なるプーチンに対する誹謗中傷をしていることになる。

ロシア大統領府にメモを送っておいやろうかな。日本の教授が文句言ってますよぉ、って。

日本とポーランドは戦間期に組んでいたであろうと考えられるので、こうやってまた嘘によって策謀をしているとしたら、それは貴国ロシアにとって危険であり、私たち日本人にとっても、無責任な者たちの動向によって悲惨な結果をみる可能性は排除できないのですから同様に危険です。私たちは耳目をそばだてている必要があります。なぜならそれが75年前の歴史だったのですから、とか書いてみようか。

 

■ オマケ

上で書いたレニングラード包囲戦のメモリアルを作った話しの中で、プーチンは自分の父親がその前線で戦い、母親は子どもを抱えて苦難の中にいたことを話していた。その子どもがつまりプーチンの会ったことのないお兄さん。お兄さんは、他の多くの人々と同様栄養不良で亡くなった。

レニングラード包囲については、あまりも重すぎるので聞くだに堪えがたいと私でさえ思うわけだけど、これがつまり近代ロシア人のある種の原点であり、重しだと思う。

そして、一部のユダヤ人というのはこれを理解できる、共有できる、地球上で数少ない人々であることは間違いない。

 

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17 コメント

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うわあ、またホロドモール厨がいる (特命希望)
2020-01-25 23:47:16
ソ連撃滅・東欧諸人種絶滅という真の目的を知らず、表向きのホロコーストに騙されてる人がまた出てきました。しかも「ホロドモール」厨です。
http://3rdkz.net/?p=405
始末に負えないですね
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ユダヤ人を助けた最大の功労者は (ローシャン)
2020-01-26 02:09:45
スターリンという重い現実、を無視して西側の歴史は動いている。

思えば「史上最大の作戦」とか「パットン大戦車軍団」の影響って大きいと思います。

「ヨーロッパの解放」はスクエア過ぎて負けている。

日本人は杉原千畝の話が好きで、助けた側にいたいわけだが、三国同盟とあまりにも矛盾する。

結局ソ連は戦時共産主義を強いられたまま消滅したけれど、達成した成果は正当に評価しないといけないですね。
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ユダヤ殺しはKZのガス室だけだと思ってる阿呆 ( 名無しの在日)
2020-01-26 02:45:35
>いわゆる「ホロコースト」問題をドイツあたりを中心に見ると、そんな数のユダヤ人っているのか?という疑問を呼び起こし
>欧州議会が最近、第二次大戦の開戦原因を巡り、ソ連の責任を明確にする動きを示すことへの対抗

これらの「疑問」に対する解答は、日本国内の第三帝国とか二次大戦史クラスタにとってほぼ感覚的常識に類することかと思われるのですが、なにしろ母数が知れていますし、イデオロギー的に西側諸国挙げてのプロパガンダに取り込まれている人も少なくないので、ほとんど意識されない傾向があるのではと個人的には考えています。

そもそもヨーロッパユダヤ人の「最終的解決」を決定づけたとされるヴァンゼー会議ですら1942年初の事。でもご存知のごとく、その線に沿って「ユダヤ人の廃絶」それのみを目的とする絶滅収容所が建設されたのはすべてポーランド国内です。
そして、すでにそれに先行してWW2開戦当時からユダヤ人殺戮を実行してきた、アインザッツグルッペン(この際呼び名は「アインザッツコマンド」でも「移動虐殺部隊」でもかまいません)最大の活動地域は東欧およびソ連国内でしょう。
さらにはバルバロッサ作戦発動後、ナチ占領当局が各占領地で地元反共反ユダヤ主義者によるポグロムを誘発させていたのは厳然たる事実ですから、何をか況んやという話ですよね。

やや話が逸れますが、「アインザッツグルッペンの“作戦活動”を扱ったおそらくは世界唯一の作品」たる戦争映画「炎628」は、その狂気じみた描写によって、観る者に掛け値無しの精神的負担と生理的拒否感を強いるほどリアルかつ秀逸な完成度を示しています。
これが旧ソ連で撮られた映画であるのは、まったくもって偶然ではないでしょう(映画での虐殺対象は非ユダヤ人ですが、冷戦末期に撮られたこの作品は検閲当局の強い圧力下で製作されたとも聞きます)。
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アインザッツグルッペン (ブログ主)
2020-01-26 05:19:06
名無しの在日さん、

おっしゃる通り、WW2に詳しい人たちにとっては東欧からソ連にかけての血だらけの事態の中にユダヤ人殺害があるというのは言うまでもないわけですが、知らない人が多数だということなんでしょう。

アインザッツグルッペンを知って尚ナチを庇いたい人は頭がおかしい人だとしか思えないわけですが、知らないからガス室にだけ集中することのおかしさにも気づかない。

ふと思うに、ガス室だけに焦点があたり続けるのと、南京にだけ焦点があたり続けるのは、同じ人たちの作戦だったのじゃなかろうか。全体を見せないで偽の議論に誘導するための。

さらに、炎628はソ連末期に作られたんですよね。これは、西側のホロコースト騒ぎが異常になっていることと(歪曲)、アメリカで2代続けてクリスチャンシオニストが大統領になったことへの警戒だったのではないかという気もしてきました。

ますます異常だ!といった西側さんですね、ほんと。
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プロパガンダ vs 現実派 (ブログ主)
2020-01-26 05:26:36
ローシャンさん、

おっしゃる通り、「史上最大の作戦」とか「パットン大戦車軍団」で話の枠取りができていって、多くの人たちはそのままの中にいるといったことなんでしょう。

パットンたちが本当はポーランドを助けられるはずだった云々というのは、幾度も幾度もいろんな小説なんかでも挿入されてますしね。ジェフリー・アーチャーにもありました。

杉原千畝は、普通に考えて工作してた人ですよね。ドイツ軍にも疑われた人。その意味でここを紐解きたくないからこそ、まつりあげてるんじゃないでしょうか。

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困った話 (ブログ主)
2020-01-26 05:35:30
特命希望さん、

どうも。もう間違いなくプロパガンダ本なんですが、それが大手から出ちゃうってところが現在の西側の狂いっぷりを表してるし、焦ってるんだろうなとも思います。
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ポーランド問題 (石井)
2020-01-26 09:22:14
ケドミ氏の話はいつも説得力があり大変勉強になります。
https://www.youtube.com/watch?v=XskLOGx4clc&t=0s
「今日のスキャンダル、なぜ我が外相がポーランド人は母親の乳が染みついた生まれながらのアンチセミチストだと言ったのか。彼の両親はポーランド人の隣人に殺された。未だドイツ軍が来ていなかった時のことだ。ポーランド人は勝手に収容所外でユダヤ人を虐殺した。25~40万人ポーランド人の手で殺された。ドイツ人は収容所で虐殺したが、リトワ、ラトビア、エストニア、ラトビア、ルーマニア、ハンガリーではユダヤ人は隣人に殺された。これらの国はファシスト国家であり、ユダヤ人とコムニストを絶滅しようとする特徴がある。今はこれを分けて反ナチズムみたいなことを言っているが偽善に過ぎない。ポーランドはマトモな国家になれない国だ。ピウスツキ時代のような獣のナショナリズムに陥り易い。今またそうなっている。誰が現在の国家英雄か。国内軍だ。国内軍にはユダヤ人はいなかった。国内軍はナチス軍と戦ったのではない。ソ連軍と戦ったのだ。ワルシャワ蜂起にしてもソ連軍からの解放を目指したものだ。これがパルチザンと言えようか。国内軍はドイツ軍よりも多くの赤軍兵士を殺した。これはポーランドの資料にある。彼らは人間の屑だ。開戦当初ポーランドの新聞は何と書いたか。口を極めて英仏の「裏切り」を非難した。ポーランド軍は独軍が西部戦線に張り付いている間にベルリンを占領する手筈だったのに、英仏軍は戦わなかったからだ。現在のポーランドはヒトラーの友で信奉者ピウスツキの時のファシスト国家に戻っている。」

戦後、アメリカの絶対的な経済力の下、煌びやかなプロパガンダで強烈に洗脳され完全に歴史は書き換えられてきたのでしょう。第2次大戦というのは過去の歴史ではなく現在の一見複雑に見える世界情勢に直結している出来事です。誰がヒトラーを助け、誰がヒトラーを打ち破ったのかを理解するだけで「複雑な世界情勢」はかなり分かり易くなると思います。
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嘘を付かずに嘘を付く (ミール)
2020-01-26 10:14:05
引用されている東京新聞の記事は,
“ポーランド側はロシアの動きを歴史歪曲だとして警戒。モラウィエツキ首相は「ナチス指導者のヒトラーとソ連のスターリンは(不可侵条約締結当時)盟友だった」と強調している。”
とまで書いています。ならばポーランドがずっと以前から「盟友」だったことはどうなのか。政治家が都合の良いことを言うのは勝手だが,その明らかにおかしな点を指摘しないのは,歪曲報道でしかありません。さらにアウシュヴィッツを開放したのがソ連軍だった事実にまで疑問符をつけている。一体どこまで堕落しているのか。

吉岡潤教授のコメントは,好意的に取るなら,リプスキが他のところでは反セム的発言をしていないから反セム主義者ではない,ということなのでしょう。また西側でリプスキの擁護をする言説では,あの時代では仕方がなかったとか,ユダヤ人の脱出に力を貸したとか。それを言うなら,スターリンについても同じことを言わなければならないでしょう。
返信する
三光作戦 (ローシャン)
2020-01-26 11:17:05
「ガス室だけに焦点があたり続けるのと、南京にだけ焦点があたり続けるのは、同じ人たちの作戦だったのじゃなかろうか。全体を見せないで偽の議論に誘導するための」

私もそう思います。北支那方面軍がやった華北の抗日根拠地に対する燼滅掃討作戦は民間人の犠牲者だけで南京大虐殺の10倍以上、無人地帯を作るため、万里の長城に匹敵する遮断豪を住民に強いて工事させて、やった皆殺し作戦は、日本ではほとんど知られていないですよね。
返信する
三光作戦について (HIMAZIN)
2020-01-26 14:23:23
古い本ですが、本多勝一の「天皇の軍隊」にこのあたりの記述がありますね。
返信する

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