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ナチ英雄化問題と西側はケツが拭けないお話

2019-12-19 17:51:34 | WW1&2

国連総会で、ナチ、ネオナチ等に対する賛美に反対する決議が可決されたらしい。

UN General Assembly adopts resolution against glorification of Nazism 

https://tass.com/world/1100805

 

この話は何年もやっている話ですが、今般の案は61カ国の共同提出となり、

133カ国が賛成

反対者は、米国とウクライナ

52カ国は棄権

A total of 133 countries - four more than last year - supported the document. The United States and Ukraine traditionally voted against. 52 nations, including Austria, France, Turkey, Czech Republic and Slovakia abstained.

 

となったそうで、その棄権国には、TASSの記事よれば、オーストリア、フランス、トルコ、チェコ、スロバキアなどが含まれる。EUとNATO各国、米の同盟者、でしょうね。

2014年との比較では、賛成国が18カ国増え、棄権国が1つ増えた。ナチの英雄化はやめましょうに賛同する国が増えている。

国連の正式サイトに出てきたらチェックしようと思うけど、カナダはどうした?

 

2014年においては、ナチ賛美化反対に反対した国は、米国、ウクライナ、カナダだった。

来年の第二次世界大戦終結70周年にあわせロシアが国連総会に提出したナチズムの英雄化を非難する決議案に、唯一反対票を投じたのが、米国、カナダ、ウクライナである。

国連に加盟する193か国中、ロシアの決議案に、115の賛成票が投じられた。反対票を投じたのは僅か3か国。カナダ、米国、ウクライナである。また、EUを含め、55か国が、投票を棄権した。
http://japanese.ruvr.ru/2014_11_24/280434532/

ナチズムファンの方、朗報です!?

 

2019年は米国とウクライナになってしまったよーん。

やっぱり、フリーランド元外相(最近外相でなくなり権限不明な副首相となった)があまりにも、あまりにも目立ちすぎて国内で多少なりとも反発が力を持ったのだろうか?

フリーランドさんはどういう人かというと、

カナダの外相は1月10日から、クリスティア・フリーランドさんという人になった。この人はウクライナ系の人で、ここ数年の成り行きからすればすでにそれだけで、どうせ反ロシアの急先鋒なんだろうなとロシア草の根およびロシアものに関心を寄せている人はある種の諦めを持った。

しばらくするうちに、この人が今まで語っていた一家のストーリーはどうも嘘じゃないかという話になってきた。

ぶっちゃけていうとですね、母方のおじいさんは、ウクライナに住んでいた頃のナチスのコラボレーター(協力者)だったというのが、隠し切れなくなった。

どうしてそうなるかというと、かなり重要な人物だったからです。あはは。

どれぐらい重要かというと各地のホロコースト記念館で活動が知られるぐらい。

「西側ではナチズムが生きている」カナダ編

2017-03-16 17:01:41 | 太平洋情勢乱雑怪奇

 

要するに、一族あげて反ロシアで飯を食ってる人。最初はナチの協力者となって付近の一般ユダヤ人を危難に陥れるための仕事をして(新聞社として煽った)、ドイツの敗戦が濃厚になったのでドイツ軍と一緒に退却して、ミュンヘンで米軍に拾ってもらって、カナダに移住というパターン。

 

ウクライナは、全土のウクライナがナチ賛美をしているのではなくて、このフリーランド一家がそうであるように一番西、向かって左のポーランド寄り、旧オーストリア・ハンガリー寄りのあたりのガリチア地方に固まって、反ロシアこそ我が使命になっちゃってる集団がいる。

で、今年の1月1日から、1月1日を対ドイツ協力者の代表的人物であるステファン・バンデラを称賛する日とした。

バンデラを称えるウクライナ&欧州ネオナチ同盟

そういうことで、今や国連加盟国193カ国(だっけか?)の中で、ウクライナとアメリカが燦然と輝くナチ称賛国となっている状況。

でも1月のこの見取りはまだチャンスがありますね。

ロシア連邦安全保障会議書記のニコライ・パトルシェフさんは、最近のインタビューで、

ヨーロッパでネオナチ同盟が出来ることを排除しないと言っている。

 

そして、この様子は、イスラエルを庇いに庇い続けてきたアメリカと全く同じ。

結局、バンデラ周辺とイスラエルって似たりよったりの人々のグループでしょう。みんな、1900年からしばらくの間に各人がそうしようと決意したのなら、今頃ロシア帝国周辺の各民族として生いてた可能性のあった人たち。

 

■ ムジャヒディーン→アルカイダ→ISIS

他方、アジア側では、ISIS残党をアフガニスタンに集結させてるように見えるんだけどな、とイランのエライ人が言ってる。

シャムハーニー書記は18日水曜、テヘランで開催された第2回地域安全保障対話での記者会見で、「アフガニスタンへのISISの移動プロセスは複雑だ」とし、「米国は、ISISの戦闘員を移動させて、イランや中国、ロシアの国境地帯で情勢不安を起こそうとしている」と指摘しました。

また、「アフガニスタンに潜伏するISISの戦闘員の数は、およそ5000人と推計されている」とし、「アフガニスタン政府との包括的な安全保障合意が締結され、ISIS対策に向けた安全保障・軍事面でのイランの能力が活用されることになった」と説明しました。

https://parstoday.com/ja/news/iran-i57601

 

複雑ですよ。だって、シリアから抜いてアフガニスタンに送るといったって、イランが協力してくれなくちゃ陸送できない。トルコが協力してもカスピ海かロシア領かイラン領を通らないことにはアフガニスタンに到達できない。

 

80年代のアフガン戦争のムジャヒディーンは、パキスタン領主体のいわゆる「ペシャワール・セブン」が有名だけど、他に、イランの「テヘラン・エイト」と呼ばれるグループもいた。中国もマオイストの一派が加担してた。

つまり、ソ連領の南側に万遍なくムジャヒディーンが走り回れるネットワーク(ロジスティックス)を構成してた。これは改めて考えるにまったくの世界戦争だったんだなってな趣。

また、政治的には、西側(欧州、日本、米国の3極)が、イランと中国を従えてソ連と戦争していたわけだから、これがつまり後の西側の万能感の温床だったのかもしれない、とも言えるでしょう。

そして、その後ソ連を潰して、むかうところ敵なしだよ、おめー、みたいに喜んだが、プリマコフのUターン以降少しずつ崩され、今、それが覆ってる、と。

プリマコフのUターンとは、1999年、プリマコフ首相がNATOのベオグラード空爆を聞きつけ、向かっていたアメリカ行きの飛行機を大西洋上でUターンさせロシアに戻ったことを指す。ここから、このままではダメだと思った派がロシアで勃興しプーチンとその周辺の団結集団を生み出したと考えらている出来事。

属国の皆の衆は、再起を誓う場合にこれを思い出すような「故事」として引用するべきなんじゃないのか。

 

■ 中央アジアを落ち着かせてきたんだよ

アフガニスタンからの撤退はトランプのポイントみたいなことになってるけど、現実的には、2015年5月にロシアがアフガニスタンへのNATOの貨物の出入りを終了したことがこの件で最も大きな出来事だったといっていいのじゃないのかしら。

Russia closes NATO supply corridor to Afghanistan

https://www.washingtontimes.com/news/2015/may/19/russia-closes-nato-supply-corridor-afghanistan/

 

そして、この半年前には、イランとロシアがカスピ海の沿岸国主権を確立するぞで一致した。

そして2015年9月にシリアからの支援要請に応えて参戦。

勝利して、シリアが落ち着いた頃から、パキスタンとの関係を改善し、民生に力を入れましょうで一致。投資計画を立ててるところ。

ロシアが自然に取り持ってるパキスタン&インド

こうなったら、NATOのアフガニスタン作戦は、動こうっつったって、大規模にやれるロジスティックスのネットワークは破壊されている。

やりたきゃやれば、ではなかろうか。

「putin」の画像検索結果

 

■ オマケ

日本のリベラルとアメリカのリベラルは、往時の配置をもう一度できると思ってるんじゃなかろうか。

リベラルは、中国やイランには敵意はないんですよ。ひたすらロシアに食って掛かる。いろいろ歴史的な経緯はあるだろうけど、直近のものとしてはアフガン戦争が作った反ソ連/ロシア連合が生み出した優越性みたいなものが、これでよし、これこそあるべき状態、になっているのではなかろうか。

だから、中国とロシア、イランとロシア(とりわけ中国とロシアだろうが)が本当に関係を良好にしているという事態を認めない、そんなものはあるべきでない、という発想なんでないのか? 

今年の6月、習近平が語ったような、

両国は、ソビエト連邦の大祖国戦争と中国人民の日本の侵略に対する抵抗を通じて血と命によって形作られた、壊せない絆をいつでも心に抱いていくことになるだろう。これらの戦いの中で、両国の軍と人々は肩を並べてファシズムと戦った。

ソビエト連邦は、中華人民共和国建国の翌日、国家承認をし、外交関係を設定した。

数多くのソビエトのエキスパートたちが中国が新しく産業を築くにあたって支援をした。

再び歴史的なモメントを迎えた中露 by 習

みたいな話は、これはこれで、確かにソ連と中華人民共和国は支え合っていたわけですからね、と両国を語る上で歴史的事実に言及する人がいたっていいはず。いないでしょ?

中露、イラン、トルコあたりが、歴史的事象を正確に見ることによってどんどん関係を修復していくことなど、彼らからすると許せなくなっているんじゃないだろうか。

 

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1 コメント

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Unknown (ローレライ)
2019-12-21 12:14:51
枢軸同盟の英雄化は日本も含む西側の病気
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