いろいろ話してみたいことがあるものの

以前に書いたかどうか分からないのですが、お食事をしたときのある女性の指輪。
夫婦仲のことで悩んでいたみたいでした。気分転換に晩ご飯を食べた時、そっと見てくださいという心の声を出して指輪を外した左手を見えるように示す仕草をしてくれました。よっぽど辛くて、寄り掛かりたかったのか、気持ちを切り離したかったのか、僕は目をそらしました。

あ、すごく、本当に悩んでいるんだ。離れたいんだ。食事を終えた時、「悩み事はたくさんあると思うけど、夫婦力合わせて頑張ってください。」とラインしたような気がしました。その時は、すでに僕も夫婦仲に悩んでいました。結婚してそんなに年は経っていなかったと思いますが。夫婦のお金の使い方について、彼女は不満をもらいしていたような気がしますし、僕も同じようなことを話したことはあると思います。目をそらしただけでなく、指輪を付けていることこそ申し訳ない気持ちがして、実は、とっさに僕も指輪を外してポケットに入れたと思います。指輪をしない男性はいるので、そういうタイプと思ってくれればいいので。

僕は離婚を決断してからも、外にはそういう話はあまりせず、婚姻中の元妻に離婚の話をし始めても外には話はしませんでした。彼女が指輪を外した食事から半年後か一年後、妻に離婚を訴え始めました。そして離婚したのは２年半から３年くらいかかりました。

数年後、僕は離婚をして半年以上経って、まだ元妻と同居していましたが、こちらの彼女とランチをしました。それも今からは３年くらい前になってしまいます。