気軽にでっちゃん

誰にでも立ち寄って欲しいので「気軽に」とつけました。でっちゃんと呼んでください。。。

●マグレブの国への旅⑧/うんこのにおい

2005-05-06 09:51:11 | マグレブの国への旅
暑さ、日差しの強さ、朝晩の気温の落差など、日本と全く気候が違う国がたくさんありますが、そのなかでもでっちゃんを苦しめるものは乾燥です。モロッコの旅で嫌というほど苦しんだのですが、のどが痛くてたまりませんでした。風邪気味だったからなのか、砂漠地帯でのいてつく太陽に無差別に照らされ乾燥した空気のせいなのか、バスの行程の後半は「今度来るときはノド・スプレーを持参しよう」とかたく誓いながら耐えていました。ガタゴトゆれるバス、カーテン越しに照りつける太陽、マスクをとりだして口と鼻を覆い隠してバスの席に座っているこの東洋人を見て同じバスに乗っているモロッコの人は不思議に思ったことでしょう。「危ない奴と思われているんじゃないかな?」、みんな素知らぬふりをしていましたが、途中満員だった区間もなぜかでっちゃんの隣には座ってくれなかったりしました。日本でも東京と違って、外国人が珍しい地方では、気にはなるし話してみたいけど言葉も通じないし、ついつい避けてしまう、そんな感じだと思います。

田舎の静かな休憩所でトイレに入ったけど、汚くて臭かったような気がします。確か大便をしたように思いますが、トイレには電気がきれており扉を閉めてしまうと真っ暗になるので、すこし開けたまま便座に座ったような気がします。記憶違いかもしれないけれど、便座が壊れていて反屈みの姿勢で用を済ませたような気もします。便器の中に蜘蛛が居たような気もします。もちろんトイレットペーパーはそのなかにはないので、手持ちのポケットティッシュで拭き拭きしました。モロッコで数日過ごしてローカルな食べ物のせいでうんこの臭いもいつもの臭いとは少し違ってきました。外国では自分のうんこの臭いが少し変わりますが、これはでっちゃんだけの体験ではないと思います。色も変わるし、堅さも変わったりします。ツーんとするちょっとすっぱい感じの臭いも混ざった臭い臭いうんこ、少しゆるい感じになっていますが、うんこの変化を堪能することも旅の醍醐味のひとつです。
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●マグレブの国への旅⑦/シッカラァ、シッカラァ

2005-05-06 01:32:13 | マグレブの国への旅
モロッコはアフリカ大陸の北西に位置し、大西洋と地中海に面した国です。中学のときに買った社会科地図で見てみると、緯度的には大阪から宮古島にかけてのところにあり北東から南西に伸びた形の国で、国土は日本の三分の二くらいです。モロッコの最北にはタンジェやセウタといった港町があって、ジブラルタル海峡を挟んで、スペインのアルへシラスがすぐ目の前です。でっちゃんは2003年にスペインのコスタデルソル地方を旅行したのですが、そのときは船でスペインからモロッコには渡らなかったものの、二つの国はほんと近いな~って思ったりしました。大西洋沿いにある首都カサブランカは南北に三分割して北側の三分の一あたりに位置しています。喧騒の町マラケシュは、カサブランカから内陸部に南下したところです。次に向かったワルザザートは、マラケシュからさらに内陸部で南東にありますが、鉄道はなくバスでの旅が始まりました。マラケシュとカサブランカは7~8時間で結ばれていました。記憶はすでに砂漠に刻んだ足跡のようにあとかけらもなくなっている部分も多いのですが、書くうちにところどころよみがえってくるのは毎度のことです。

手帳を見ると、17June99 は、簡単にしか綴っていない。朝6時半にマラケシュのホテルを出て長距離バス乗り場へ、CTMという国営バスと民営バスがあり民営バスの客引きに引っ張られていったようです。10番乗り場で改札してもらい荷物を預けて乗車。前列には女の子が乗っていたが英語は全く話せない、と書いてあります。おそらく彼女にでっちゃんは話し掛けたけど通じなかったんだろうと思います。長距離を行くのですが、ガンガン飛ばすところもあれば、ゆっくり走ったり、途中休憩も何度かあったりでした。お土産やさんや小さなカフェがあるところで30分くらいの休憩については記憶がはっきりしています。黄色い、土色、赤茶色のいなかの小さなバス停。のどかで平和な静かなところだったような気がします。すごく天気がよく晴れていたましたが、まだ午前だったので耐えられないという暑さではなかったと思います。

「シッカラァ、シッカラァ、シッカラァ、、、」小さな子供が歌いながらバスの中に入ってくる。途中の休憩所でよくある光景です。たぶんシッカラァシッカラァと言っているんだと思うのだが、実際のところの正確な発音は聞き取れていません。どうやら水を売っているみたいで、この「シッカラァ、シッカァラ」というのは「水はいかがですか?」という意味なんじゃないかなとかってに想像しました。かわいい5歳くらいの少年の手にある水は井戸から汲んできたもので、一口でも飲もうものならおそらくお腹をいっきに壊してしまうと思います。かわいいけど知らないふりをしてしまいました。それから物乞いの人ものってきてバス中をぐるりと歩いて降りていきます。どこの停留所でも似たような叙情的な光景です。バスはオートアトラスという山脈を越えていきます。途中からはなにもない砂漠状態と乾燥した山越えだった気がします。砂漠と言っても砂山ではなく、ところどころ石や小さな市草が生えている乾燥した何もない土地で、そこに一応はアスファルトの道が続いていくのでした。エマージングの国々らしく、道と車の両方に原因があって、よく揺れました。
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