足利事件。17年半ぶりに釈放された菅家利和さん。
一昨日、謝罪も受けておられ、23日には再審が決定。
「人生を返してくれ。」とおっしゃられていた。本当にそうだと思う。
犯人に仕立て上げられた。すみませんではすまない。
こういった冤罪を扱った映画、多くあると思う。最近では、「私は貝になりたい」。
私もこの映画は観ているが、最期に何もかもがいやになり、それまで支えとなっていた家族すらいやになり、生まれ変わったら「私は貝になりたい」とのナレーション。あまり共感できなかった。
⇒http://blog.goo.ne.jp/de-nory/e/8cf36e593e6ec74460eb5dc9496b6d4f
今回取り上げたのは、「ショーシャンクの空に」。
冤罪がテーマとなる作品のひとつである。
大好きな作品で、モーガン・フリーマンに注目し始めたのもこの作品からではないだろうか。
アンディが徐々に仲間達と上手くやりはじめるところや、最後は刑務所の不正を暴き脱獄。そしてレッドとの再会。
見ている側は、涙も溢れ出し気持ちもすっきり。そんな作品だと思う。
特に好きなのは、屋上のコールタール塗りの作業。アンディが看守に税金にかかわるアドバイスをし、作業の全員にビールをおごらせるシーンは、大好きなシーンのひとつ。
「彼は、自ら冤罪とたたかった。しかし、そんなにうまくできない人もいる。」
DNA鑑定で、冤罪であったことを勝ち取った菅家さん。
決して、一人では成し得なかったことであろう。獄中の彼を外でサポートした多くの方の力もあったと思う。
裁判員制度も始まり、正直こんな話があると、人の人生にかかわることに携わるのは非常にイヤである。報道や氾濫する情報に左右されず、適切な判断ができるかどうか。自身はない。
しかしながら、国民の義務であるのなら参加はいとわないが、心配の気持ちはぬぐえないものである。
とにもかくにも、物語としては痛快だか「本物」は重苦しい冤罪映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
【STORY】
S・キングの“非ホラー小説”『刑務所のリタ・ヘイワース』の映画化。
妻とその愛人を射殺したかどでショーシャンク刑務所に入れられた主人公アンディ。
銀行マンで、もの静かな彼は、自らの持つ不思議な魅力と職能を武器に刑務所の仲間たちに尊厳を取り戻していく。そして20年の歳月が流れた時、彼は冤罪を晴らす重要な証拠をつかむ。
物語はそんなアンディの姿を親友レッドが語っていく形で綴られていく。
レッドを演じるM・フリーマン。穏やかな中にも圧倒的な存在感をにじませた演技は、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされ高い評価を受けた。
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