男は誰しも年上にあこがれる時期があると思う。
美しい素適なお姉さんと出会って、恋の手ほどき。
しかし、いずれ別れが。そんな中、少年は成長してゆく。
こんな青い体験の映画、昔もあった。
しかし、この作品はそんな「青い」ものでは無い。
前半は、正にそんな願望通りの流れ。
しかし、後半になるにつれ、話はどんどん重くなる。
ここからネタばれ。マウスドラックで読んで。
⇒話の重大なポイントは、ハンナは朗読してもらうのが好きだった。なぜ、自分では読まなかったのかという点。
戦争犯罪者として、裁判中のハンナ。そして、大学で法学を学ぶマイケル。
ゼミの裁判傍聴で裁判を受けるハンナの姿を見つける。
なぜ、ハンナは裁判を受けているのか?
そして、その裁判の流れは、ハンナにとって不利な展開に。
何とかせねば。
しかし、秘め事での知り合いと消えるように居なくなったハンナの様子から、どうしても面会を躊躇。 ☆
「決めて、行動した時は上手くいった。迷って行動しきれなかった時は悔やまれる。」
決めて行動した15歳。素適な女性と出会い恋したい。彼女の家を訪ねたり、行動に移している。彼女とベットで本を朗読をするような関係まで進展する。
しかし、躊躇し行動に出なかった。
そのことから彼女には重刑が科せられ、服役することになる。
結果は後に悔いを残すことになる。
行動するという事がいかに大切かが分かる。
間違ってもいい。まずは行動をすることが、後悔の念にかられないことのように感じた。
その後も、マイケルの「中途半端なやさしさ。」が気に入らない。
行動するのかしないのかも中途半端。行動しても、またその先が中途半端。
結局、悲劇が待つことになってしまう。
なぜ、それほどまで踏み込めないのか、私には理解できなかった。
ところで、アカデミー賞主演女優賞の演技、ケイトはいかがと申しますと、普通だったかな。普通でも、彼女の演技は砂らしい。「そのレベルからすると。」と言う意味。
「レボリューショナリー・ロード」の方が衝撃的な演技だったと思える。
期待が大きかった分、私には少々物足りなさを感じた。
とにもかくにも、思うだけでは駄目。行動せよ!の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
【STORY】
ベルンハルト・シュリンクのベストセラー小説「朗読者」を、「めぐりあう時間たち」の監督&脚本家コンビが映画化。
1958年のドイツ。15歳のマイケルは、学校の帰り体調を崩していた。ふせっていると、一人の女性が心配し声をかけてくれた。その女性はハンナ。マイケルより21歳年上である。
体調も回復しお礼に出向くマイケル。いつしか彼女に惹かれてゆきベッドを共にするようになる。
彼女に頼まれて本を朗読してあげるようになるが、ある日突然、彼女は姿を消す。
時は流れ、戦時中のある罪を問われて投獄されたハンナ。その裁判の傍聴席で事実を知ったマイケルは、物語を朗読したテープを刑務所に送り続ける。
第81回アカデミー賞でケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞。
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