墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

2008年シネマmyTOP10

2008-12-30 19:54:39 | 映画(その他)
今年6月から皆様に、私の末筆・末画にお付き合いいただいております。
ありがとうございます。
昨日12月29日に、名古屋のスターキャット系映画館ゴールド劇場・伏見ミリオン座の2館に行き「アラトリステ」「ラースとその彼女」「天国はまだ遠く」の3本を観てきました。この3本については、また墨彩画が完成次第お目に留まるかと思います。
これで今年計100本の映画と出会うことが出来ました。

この3本を含め、今年の勝手にランキングを作ってみました。


1位 庭から昇ったロケット雲 洋画(アメリカ) ドラマ・ヒューマン 89.2 点



http://blog.goo.ne.jp/de-nory/e/c070c0c8e59d25d312c0884c5124c61a

→とにかく泣けた。家族持ちの私には特に響いたのかも知れません。
12月中旬に「アストロノーツファーマー/庭から昇ったロケット雲」のタイトルでDVD発売されてます。

2位 僕らのミライへ逆回転 洋画(アメリカ) ドラマ・ヒューマン 88.3 点



http://blog.goo.ne.jp/de-nory/e/9a01ada4cb451ace6707967623e7dee9

→私のこれまでの№1映画「ニューシネマパラダイス」を彷彿とさせるシネマオマージュ作品。暖かい涙を誘います。

3位 再会の街で      洋画(アメリカ) ドラマ・ヒューマン 87.5 点



→これもまた泣けます。9.11以降本当につらい日だったのだろうなー。
これもDVD発売になってます。

4位 テラビシアにかける橋 洋画(アメリカ) SF・ファンタジー 86.7 点
http://www.terabithia.jp/

5位 パコと魔法の絵本      邦画 SF・ファンタジー 85.8 点
http://blog.goo.ne.jp/de-nory/e/485e61a9c64ee036b1565a393e84c06d

6位 ダークナイト     洋画(アメリカ) SF・ファンタジー 85.0 点
http://blog.goo.ne.jp/de-nory/e/f4bd036d99b5c279ab0d6d40f80d173c

7位 落下の王国      洋画(その他) ドラマ・ヒューマン 83.3 点
http://blog.goo.ne.jp/de-nory/e/c45913f72940b76d0ce917478fe3e24f

8位 20世紀少年      邦画      SF・ファンタジー 82.5 点
http://blog.goo.ne.jp/de-nory/e/4f63dc757e2a12748489b118422fcb63

9位 ウォーリー      洋画(アメリカ) アニメ・CG 82.5 点
http://blog.goo.ne.jp/de-nory/e/c2f841c9c25fdd7256624a4b4cf4b2dd

10位 イントゥ・ザ・ワイルド 洋画(アメリカ) ドラマ・ヒューマン 80.8 点
http://blog.goo.ne.jp/de-nory/e/b3f9521ab2f590b905f6d2f02b0bce55

集計してみると、私の好みがモロに出ているランキングになっていることが改めて分かりびっくりです。

まだまだ、ブログの使い方も下手ですし、多くの方にTB付けていただいたにもかかわらずお礼の仕方も分からず。勉強不足でスミマセン。
絵も文もまだまだ上手くなりたいですし、多くの映画とも出会いたい。
2009年も100本以上の映画と出会って、皆様の映画ライフのお役に立てればと思ってます。

2009年もまたよろしくお願いします。


地球が静止する日

2008-12-25 18:35:43 | 映画(た行)
「地球は人間だけのものじゃない。」

破壊の象徴である異性人のロボット。
それを、人間の目線で見上げた時に見えるものを描いてみた。
破滅を待つ人類は、何を見るのか。
墜落する戦闘機。破壊される街。異性人の複数の球体など…。

こういう話し、大好きだな。
人類滅亡。SF。エイリアン。これだけそろっただけで、満足なのかもしれないけれど。

こういった話しにありがちなヒーロー的な人もいないし、対抗する武器もないし、ただ単に説得するのが最大の武器。というところも新鮮。

キアヌ・リーヴスはこういう少し神秘性のある役どころは、ベストマッチですね。
彼の東洋的な顔立ちと、これまでの役柄がそんなイメージになるのかも知れませんが。
ジェニファー・コネリーも相変わらず美しく。最近では「ブラット・ダイヤモンド」のヒロインを思い浮かべる。
今回は全く違う義母親。亡夫の忘れ形見の息子を大切に思う姿は人間のあたたかさの象徴。物語の展開上の重要なポイントになっている。
主演の二人は、文句の付けようがない感じ。

エイリアンのロボット(?)がいかにも「CGでっせ」ていう感じの仕上がりが遺憾かったかな。他のグラフィックはすばらしいのに、何であれだけがアニメっぽいのか?

とにもかくにも、地球を蔑ろにする人類に天誅!の映画に出会ってしまった。
だから、映画好きはやめられない。

【STORY】
「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」の巨匠ロバート・ワイズ監督の名作「地球の静止する日」(1951)。
そのストーリーを一新し、最先端のVFXを用いて描くSF大作。
主演は「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーブス、共演にオスカー女優ジェニファー・コネリー、監督は「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソン。
ある日、未知のテクノロジーとパワーを持つなぞの球体が宇宙から舞い降りる。エイリアンの侵攻と過剰に反応する人類は、攻撃を仕掛ける。しかし、そこからは一人の使者が現れる。クラトゥと名乗る彼の目的は“地球を救う”こと。
それは「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる」と言う。

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地球が静止する日 - goo 映画

ウォーリー

2008-12-22 21:24:25 | 映画(あ行)
「大地の力は、ロボットも人間らしく、植物もよみがえらせる。」

人らしいロボット、ウォーリーとイヴ。
二機のお互いを思う気持ちを表情に出したかった。
しかし、予想以上に滲んでしまった。(…残念。)

さすがは、ピクサー製作のアニメ。期待通り、すばらしい。
ツンデレのイヴと一途なウォーリーの二人(二機)が愛らしい。
セリフらしいセリフも少なく、だけど物語が成立してゆくところは、すばらしい。
字幕も吹き替えもあまり関係ない。
字幕版で観たのですが、唯一気に入らなかったのは、白背景の白字幕。これが多かったのには参った。

ウォーリーはずっと一途で間抜けなところもあるから、あちらこちらでトラブルメイキング。
優秀なイヴは、その火消しに奔走しつつも、自分のミッションとウォーリーを救ってしまう。
人間以上に人間的…。いや人間がある意味忘れかけている相手を思いやる気持ちを、この2機はたまらなく表現してくれるから。だから泣けるのかも。

観て!!
何を書いても陳腐な気がする。

とにもかくにも、いじらしく、かわいらしさたまらない映画に出会ってしまった。
だから、映画好きはやめられない。

【STORY】
ゴミだらけになった地球を人類が捨て去り、700年が過ぎた29世紀。
地球にひとり置き去りにされたゴミ処理ロボットのウォーリーは、ただひたすらゴミ集めを続ける長い年月のうちに、感情が芽生えていた。
彼の楽しみは、人間が残した彼にとって変わった物を集めることと、ミュージカル『ハロー・ドーリー!』のビデオを見ること。
そんな地球にある日、ピカピカのロボット、イヴがやってきてウォーリーは彼女に一目惚れ。『ハロー・ドーリー!』のように彼女と手をつなぎたいと思うようになった。
しかし、イヴはある重要な任務を背負っていた。
ロボットを主人公にしたピクサーアニメーション。監督は「ファインディング・ニモ」のアンドリュー・スタントン。

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ウォーリー - goo 映画

レッドクリフ PartI

2008-12-17 18:42:36 | 映画(ら行)
「相手を読み切れるのは、どっち。」

少し、風邪をひいてまして、なかなか映画に行けずブログも更新できずでした。

たなびく旗。それは勝利を意味する。
その象徴の基、本当の勝利を得るため、戦術・戦略をねる。
相手のことを考え、どう出てくるかを読む。
読みきれなかった者には、勝利の旗はたなびかない。

三国志は、あまり詳しくない。
だけど、面白かった。
戦略・戦術のぶつかり合い、腹の探り合いは見ごたえ十分。
世の男性陣に三国志好きが多い理由が分かる気がする。
三国志を知らなくても面白く感じると思う。
2時間半あまりの長尺作品であるが、長さを感じなかった。

優秀な国王達の話しと思っていた。
確かに、国王を慕って人が集まっているのだから、国王は優秀なのだと思う。
しかし、それよりも参謀達がどう難局を乗り切るか、その術の話し。
したがって、会社にたとえるなら、社長ではなく部長の話しなのだろう。

映像は、ジョン・ウー監督作だから全く心配ない。
スケールの大きさ、戦闘シーンの迫力はお墨付き。

PART-2楽しみだし、三国志を少しかじってみようかという気になった。

とにもかくにも、戦略戦術の醍醐味を味わえる映画に出会ってしまった。
だから、映画好きはやめられない。

【STORY】
西暦208年。
曹操率いる80万の魏軍は、蜀に向け侵攻を進める。対抗するため、蜀の軍師・孔明は同じく魏に降伏を迫られている呉と同盟を結ぶ策に出る。
魏軍と呉・蜀連合軍とが長江の赤壁で繰り広げ、「三国志演義」でも描かれた“赤壁の戦い”。
ジョン・ウー監督が壮大なスケールで映画化。全2部作の前編。
蜀の劉備を支えた名軍師・諸葛孔明を金城武、呉の孫権に仕えた水軍の将・周瑜をトニー・レオンが演じるほか、チャン・チェン、ビッキー・チャオ、リン・チーリン、中村獅童などアジアのスターが集結

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私は貝になりたい

2008-12-08 20:41:21 | 映画(わ行)
「夫婦の愛は、いつもこの風景の中にあった。」

「ネタばれ」含んでます。少し深く、私の思いを描きたかったので。
ご注意を!

豊松と房江が流れついて、目の当たりにした土佐の海の風景。
決断をしたり、思いを確かめたりする時、必ずこの景色の中にいた。
この中には、彼らの初心と愛が満ちている景色などであろう。

反戦への強いメッセージが感じ取れた。
私も戦争は知らない。
私の父でも、終戦の時は小学生の低学年くらいだったと聞いている。
それほど長い期間、日本は平和なのだ。
いろいろな、戦争当時のものの考え方や習慣といったものを知るためにも、今の子供や若者にも、ぜひ観てほしい。
そういった意味でも、SMAPの中居さんが主演なのは、非常に意味深いと思う。

彼の演技。すばらしかったです。
ドラマなどでのこれまでは、どうしても過剰な演技でわざとらしい感じが多くあったように思う。
今回も、そういったわざとらしさがでてしまうような役柄にもかかわらず、これまでの印象を打ち崩すような、自然な感じでの演技になっていた。
彼、かなり勉強と努力をしたのではと思えた。

しかし、最後のメッセージの強い部分。中居さんの静かなナレーション。
一歩捕らえ方が間違うと、人間不信につながるように感じた。
もう一度、生まれ変わっても、今の家族と暮らしたいと思わず、人間に生まれ変わりたくない。家族への心配もしたくない。
海の底の貝になりたい。
このくだりは、少し過剰に振りすぎているように感じ、少し興ざめ。

反戦への思いは伝えたい。
敵兵を捕虜とし、それを殺害した罪に問われるのだが、結果的には銃剣は腕をかすめ、相手の命を奪ったわけではない。
なのに、なぜ裁かれねばならないのか。
戦争という危機的状況の中、軍隊という組織にあって、逆らうことは自らの命も危うくする。
そんな時代の中、だれが責めることができるのか。
しかも、命を奪ったわけではないのだから尚のこと。
罪のないものを絞首刑に処した裁判もまた、戦争犯罪なのではないだろうか。
こういった、悲しみしか生み出さない戦争。
どんな戦争も良いはずはない。

とにもかくにも、若者や子供にも観せたい悲劇の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

【STORY】
橋本忍が監督・脚本、主演・フランキー堺で映画化された1959年の同名作品を、SMAPの中居正広を主演にリメイク。共演に仲間由紀恵、西村雅彦、伊武雅刀ほか。
高知の漁村で理髪店を営んでいた豊松。妻と一人息子と共に暮らしていた。
召集令状により本部防衛の部隊に配属され、過酷な戦争を経験する。
そこで、かかわった事件が、後に彼の運命を大きく揺さぶることになる。
終戦後、妻のおなかには二人目の子供の命も宿した。家族との平穏な日々。
それも束の間のこと。
豊松のもとに軍警察が現れ、従軍中の戦犯として逮捕されてしまう。
必死に無実を訴える豊松だったが。

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私は貝になりたい - goo 映画

マルタのやさしい刺繍

2008-12-03 18:51:14 | 映画(ま行)
「忘れていた夢。そのために一針また一針」

マルタばあさんの思いのこもった刺繍。
その、思いを一針、一針に託している姿を描きたかった。

じいちゃん・ばあちゃん主人公の映画は、結構面白かったと思うものが多いと思っている。
「コクーン」「ドライビング・ミス・デイジー」(たまたま、ジェシカ・タンディが共にでている。)
最近では「最高の人生の見つけ方」(たまたま、「ドライビング・ミス・デイジー」にもモーガン・フリーマンがでている)
そんな期待を胸に見に行った。
少し、物語展開が無理やり的に感じられるところもあった。
そのひとつが、ランジェリー・ショップに過剰なほど、不謹慎的な反応をする田舎町の人々。
その姿が、あまりにも非現実的なように感じてしまった。
こんなに過剰に反応し、ばあちゃん達をいじめなくてもいいのに。と思えるほど。

ばあちゃんたちのがんばる姿、夢を追いつづける姿が非常によかった。
あきらめないと、つっぱったり。又は、いろいろな関係から、あきらめかけたり。
心の動きが、非常に理解でき共感を呼ぶ。
最愛のご主人を亡くし、立ち直るきっかけが、昔からの夢を思い出し、それをかなえるためがんばること。その姿は、まだまだ若い!と賛美したくなる。

「ヤング@ハート」と同日に2本観たのだが共に、自分もがんばらないと。という気分になる。

とにもかくにも、夢を追うのに若さなんて関係ない映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

【STORY】
夫に先立たれ、元気もなく毎日をただ何となく過ごしている80歳のマルタ。
そんなマルタを心配する友人たち。
コンクール用の旗を作り直す依頼を受けたマルタは、その洋裁の作業で“自分の店を持つ”という長年の夢を思い出す。
マルタの開きたい店とは、なんと“ランジェリー・ショップ”。
伝統的で保守的な小さな村の人々はマルタの計画に驚き、中には軽蔑する人も出てくる。
本国スイスで大ヒットを記録し、2007年度アカデミー賞外国語映画賞のスイス代表作品にもなったヒューマンドラマ。

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