墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

2012

2009-11-30 18:25:28 | 映画(英・数)
「そのとき、あなたなら」

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
マヤ暦による2012年終末説を題材に、『インデペンデンス・デイ』『紀元前1万年』のローランド・エメリッヒが手掛けるディザスター・ムービー。地球滅亡を目の前になすすべもない人々が、巨大な自然災害から必死に逃げまどう姿を描く。偶然にも地球の危機を知ってしまうリムジン運転手に『ハイ・フィデリティ』のジョン・キューザックがふんし、大事な家族を守るために奔走する。大地震、火山噴火、津波など最新CG技術による迫力ある映像に注目。
2009年、リムジン運転手のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、子どもたちとの旅行を楽しんでいた。ところが、偶然湖底に沈む巨大な研究施設を発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め……。

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2012 - goo 映画


ローランド・エメリッヒ監督といえばやっぱり「インディペンデンス・ディ」。
大統領の演説。特攻をかける老兵。敵宇宙船へ進入してのハッキング。
いくつもの物語が、宇宙人侵略に集約されてゆく手法はお見事。
今回の2012もまた同様の手法で展開されるパニックムービーです。
私的には、残念。「インディペンデンス・ディ」を越えることは出来なかった感じです。
しかし、最新のCG映像は一見の価値は十分にあります。
ジョン・キューザックも今回は離婚した前妻と子供達を守るおやじ役。
いい表情をたくさん見せてくれていました。

もし、人類が滅亡するとしたら、あなたならどうしますか。

私なら、やはりジョン・キューザックの演じた父親のように、子供や家族の未来の為に最大限の努力をするでしょうね。
自分はどうなっても、子供の未来は終わらせたくはありません。
そんなことを思いながら観ていたら、涙が止まりませんでした。
予告編でもありましたが、火山が噴火する中、車で娘と逃げ惑うシーン。
娘に向かって、「お父さん、怖がって見えるか?」
娘、「うん、うん。」
とても好きでした。

とにもかくにも、後3年後の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者

2009-11-24 20:31:46 | 映画(か行)
「シャア!」
戦いの中、呼び合う二人の心。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
富野由悠季が総監督、原作、脚本、絵コンテを担当した劇場3部作の第1弾。ほぼ1年の歳月を経て作り上げた壮大な物語と映像はファン必見。なおテーマ曲は若者に大人気のGacktが歌っている。
地球連邦政府とジオン公国の大規模な宇宙戦争から10年弱がたった。ユニバーサル・センチュリー0087。地球に住む人々とスペースコロニーに住む人々との確執は続いており、人々の魂もいまだ地球の重力から解放されていなかった。

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機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者 - goo 映画


タイプが違うからこそのガンダムの30周年記念としての企画。劇場版ガンダムシリーズの振り返りレビュー。
もうすぐ12月というのにまだこんなところ。
少し、巻きをかけねば。

ガンダムの2作目としての話であるZ。その劇場版第一作目。
新たな主人公を迎えての本作品であるが、気になるのはやはり、前作のキャラクター達の同行なのです。
ラストシーンでの、アムロとシャアの再会。
TVでのセリフの方が好きです。
しかし、先の戦争以来の再会。二人は戦いの中、ずっと共に戦いつづけてきたが如くのシーン。
さすがは、ニュータープの二人なのでした。
全編を通していえるのは、前作のキャラクター達が出演するも、カミーユの生き様への影響がさほどあるように感じられない点が残念でならないZです。

先のシリーズよりは、戦争映画の装いは薄く。
エウーゴ・ティターンズの対立組織も、所詮連邦軍内の話。
内戦的要因からそう感じるのかもしれない。
むしろ、ニュータープ論にひとつ解釈を加えた印象が強い。
従って、よりSFちっくな作品であろう。
父親・母親から孤立した主人公は、正に現在の殺伐とした家族背景をうかがい見る様です。
その割に、主人公カミーユはよりは数段素直で、戦士としての成長も早いように感じられるのでした。

とにもかくにも、新たなニュータイプ論第一章の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


サイドウェイズ

2009-11-19 19:28:32 | 映画(さ行)
「最短のコースが、最良の人生とは限らない」
寄り道したり、立ち止まったり、駆け出したり。
いろいろあるから、人生は楽しい。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
2004年のアレクサンダー・ペイン監督作ハリウッド映画『サイドウェイ』を、海外スタッフのもと小日向文世と生瀬勝久の主演でリメイクした大人のコメディー・ドラマ。ワインの産地、カリフォルニア、ナパ・バレーを舞台に、さえない40代の男二人のパッとしない人生が少しずつ動き出していく様をていねいに描く。二人の男の相手役には、日本を代表する女優、鈴木京香と菊地凛子。カリフォルニアのみずみずしい風景と、甘くほろ苦い言葉の数々がじんわりと心にしみる。
20年振りにロサンゼルスに降り立った売れない脚本家の道雄(小日向文世)と、道雄の留学時代の親友でロサンゼルスのレストランで雇われ店長をしている大介(生瀬勝久)は、大介の結婚式を前にワインの産地ナパ・バレーへドライブ旅行をすることに。かつての片思いの相手、麻有子(鈴木京香)と再会した道雄だったが、余計な一言のせいで険悪なムードになってしまい……。

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これは、私自身の物語でもある。
そんな思いにさせられる不思議な映画だった。
正に、主人公達の年齢が、世代的にジャストな部分もある。
そのことから、そう感じてしまっているように思う。

仕事でも、そこそこ無理を言える年齢にもなり、多少なりとも世間にもまれてきた。
しかし、自分自身のことを考えると、果たして心豊かな生活を送ってきたか。
スピードの時代。
社会の中で生きていく以上、その流れに逆らっては生きてゆけない。
しかし、そんな中でも心豊かな時間をどれだけ設けてきたかといわれると、果たして…。
お金や、社会的地位。
そのもののためにだけ、人間は生きているのではないはず。
愛・家族・趣味などの生きがい、等など。
こういったことで、心豊かな時間がいかにたくさん作れたか。
それこそが最も大切な人生の過ごし方なのではないだろうか。
そんなことを思わずにはいられない。

ここでは、ワインや恋愛といったことが、仕事や金以外の心豊かな時間として描かれていたように感じる。
ワインに関する口上は、あまり詳しくない私にとっては解りにくいものではあった。
しかし、内容は大きく心の中に広がるものであったように思う。

ところで、主演の4人はいい演技をしている。
中でも、菊地凛子ちゃんは潤滑剤的存在ですばらしかったと思う。

とにもかくにも、アラフォー世代の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


仏陀再誕

2009-11-16 20:24:40 | 映画(は行)

「末法の世こそ、いつくしみの心を」
浴衣の少女の力は、慈しみの心。その浴衣にはハスの花が描かれている。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
幸福の科学の大川隆法の原作を基に、2500年の時を超えてよみがえった仏陀が、混乱する現代の民に教えを説く長編アニメーション。あるショックから霊が見えるようになった少女を主人公に、仏陀との出会いや度重なる事件との遭遇を描いていく。監督は『サクラ大戦 ~桜華絢爛~』の石山タカ明。『マイノリティ・リポート』などハリウッド大作を手掛けたスタッフによる最新VFX映像にも注目。
女子高生の天河小夜子は、あこがれていた人の自殺のショックで、霊が見えるようになってしまった。小夜子は霊界で聞いたある言葉が気にかかり、テレビで見た仏陀と名乗る人物を訪ねる。しかし、目には見えない世界の真実に迫ろうとする小夜子に、魔の手が忍び寄ろうとしていた。

知り合いからチケットをいただいたので、観に行きました。
幸福の科学とは信者でもなければ何でもありません。
いろいろな方のレビュー。比較的いい内容の物が多かった。
そしてアニメ。
そういった意味合いからの興味はありました。

どうも私には馴染めなかった感じでした。
アニメとして面白いかと思っていたのですが、私には宗教色が非常に色濃く感じられてなりませんでした。
結局、大川隆法さんが仏陀の再誕した姿なのだと言いたい。
このことが前面に感じられたなりませんでした。
もう少し、そのあたりを配慮しないと「布教のためだけの作品」としか観てもらえないように感じます。

競争社会の中、成功者だけがいい思いをし、他への慈しみの心が無ければ世の中すさむ一方である。
このことは、私もそう感じます。
西洋の合理主義に走っているがため、本来、日本人が得意としていた「思いやる心」すさんでしまっている。
それゆえに、犯罪も多い不毛な世の中になってしまっているとも思います。
人は、お金のためだけに生きるのではない。
心の通い合う社会を。
永遠の課題かもしれないですね。

とにもかくにも、「末法の時代だからこそ」の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

パイレーツ・ロック

2009-11-12 19:20:05 | 映画(は行)
「海賊船は、ロックン・ロールを奏でる。財宝ではなく、人の心を奪う。」

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
1966年のイギリスを舞台に、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局と、ロックを規制しようとする政府の攻防を描いた痛快ストーリー。監督は『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス。『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマン、『ハンニバル・ライジング』のリス・エヴァンスらが海賊ラジオ局のクセ者DJにふんしている。ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・キンクスなど、劇中に流れる1960年代ロックの名曲の数々にも注目。
素行不良で高校を退学になったカール(トム・スターリッジ)は、更正を望む母の提案で、母の旧友クエンティン(ビル・ナイ)のいる船に乗船。その船は、アメリカ出身のザ・カウント(フィリップ・シーモア・ホフマン)ら、クールなDJたちがロックの取締りをもくろむ政府の目を盗み、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局だった。

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結構、楽しめた。
DJたちと音楽はかっこいい。
少し、時代が私にとっては古いため、聞きなれた曲がたくさん流れる印象は薄い。
「ROOK‘n ROOL!!」って雰囲気がとにかくかっこいい。

政府が何とか海賊放送をつぶしにかかるが、その姿勢に対し「意に介さず」的な姿勢がなんだかおかしかった。
躍起になっているのは政府のみ。
空回りしている感じが滑稽。
民意をバックに着けている方がやはり強い。
ニーズはそこにある!!

ロックって今では考えられませんが、こういった制約を大きくうけていた時代があったのだなー。
しかも、産業革命が起こり、近代の人の権利など大きく唱えていたイギリスで。
今となっては、不思議な気がする。
自由に音楽が聴けて、自由に自分を表現できて。
全くいい時代に生まれてきたと思う。過去の人々に感謝。

やっぱりフィリップ・シーモア・ホフマン上手い。
作品によって雰囲気がガラッと変わるもの。
彼を観るだけでも価値ありといった感じだと思う。

とにもかくにも、「音楽っていいなー。」の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


ATOM

2009-11-10 18:28:43 | 映画(英・数)
「トビーは、アトムになる」
息子の生まれ代わりを作ったテンマ博士。やはりそれは、トビーではなくアトム。
しかし、アトムとして戦った彼を抱擁する。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
手塚治虫原作で自らテレビアニメ化もした不朽の名作「鉄腕アトム」を、ハリウッドでCGアニメ化。少年トビーがアトムとなる悲しい背景から、人々との触れ合いや冒険を生き生きと描く。アトムの声を務めるのは、『チャーリーとチョコレート工場』『奇跡のシンフォニー』の天才子役フレディ・ハイモア。お茶の水博士を『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイ、テンマ博士を『ゴーストライダー』のニコラス・ケイジが担当するなど、ほかの登場人物の声を演じるキャストたちも豪華。誕生して50年以上を経て、新たなスタイルで生まれ変わったアトムに注目。
空中都市メトロシティで暮らしていたが、事故で帰らぬ人となった少年トビー。テンマ博士は息子トビーをロボットとしてよみがえらせておきながら、もとのトビーとは違うからという理由で捨ててしまう。地上にやって来たトビーは、旧型ロボットや人間たちと触れ合ううちに、ここでアトムとして新しく生まれ変わることになる。

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ATOM<日本語吹替版> - goo 映画


初めて買ったコミックが鉄腕アトムだった。
なんだか難しかった印象だけが残っている。
アニメのアトムは、多分見ていない。「ジェッター・マルス」という多分アトムが元になっているアニメは、見た記憶がある。
つまり、ほとんど元の話なり、これまでの情報なりは皆無。
だからだろうか。
とても面白かった。
初めてATOMのチラシを観た時、アトムの姿が少し違う感じがあり違和感があった。
しかし、動き出したら全然気にならない。

現在の消費を進める資本主義謝意への反省がそこにあるようにかんじた。
違うからといって捨ててしまう身勝手さ。
我々が普段使っているものの中にも、そういった理由から使われずお蔵入りしてしまう物、多くあるように思う。
人間のような形をしているから、捨ててしまうということに非道な感じを受ける。
この、テンマ博士のようなことは普段我々が普通にしていることと全く同じであろう。
作られた物を効果的に使ってゆく事や、もったいない気持ちを持つこと。
今の時代には、非常に大切なことのように思う。
リストラとして、人間の雇用すら切り捨てることがあるが、その前にはいかにして生かしてあげることができるかを考えられてしかるべき。
心があるからこそ考えてあげるのだと思う。
全ての物に心があるが如く考えてあげることが、ゴミを減らしたり、地球を大切にしたりすことに繋がるのではないだろうか。

とにもかくにも、「鉄腕アトム」⇒「ATOM」の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


マイケル・ジャクソン THIS IS IT

2009-11-05 18:10:04 | 映画(ま行)
「I Love You」
この言葉は、信頼の証。
自分達を身にきてくれるファンの為に、自分のみならず、全員の力を最大限に引き出させる。夢の世界を創り出すために。
MJのネバー・ランドを。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンによって、死の数日前まで行われていたコンサート・リハーサルを収録したドキュメンタリー。何百時間にも及ぶリハーサルを一本の映画にまとめあげたのは、『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』の監督兼振付師で、予定されていたロンドン公演のクリエーティブ・パートナーでもあったケニー・オルテガ。コンサートを創り上げる過程では、偉大なスターであり才能あふれるアーティストでもありながらなおも進化を続けたマイケル・ジャクソンの素顔が垣間見える。
2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。照明、美術、ステージ上で流れるビデオ映像にまでこだわり、唯一無二のアーティストとしての才能を復帰ステージに賭けながら、歌やダンスの猛特訓は死の直前まで繰り返されていた。

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もったいない。
映画というメディア媒体の選択が間違っているように感じます。

一緒に「フォ~!」と騒いで楽しみたい。

映像コンサート等の企画の方がより良かったのではないかと思われてなりませんでした。
映画館では、どうしても静かに鑑賞する必要があります。
コンサート仕立てであるなら、いくら騒いでも問題ない。
そんな意味から、フラストレーションがたまってしまいました。

改めて、彼の偉大さを感じてしまいました。
マイケルは、みんなの力の終結を求め、みんなに「マイケルの為に!」と思わせています。
彼のカリスマ性もあるかとは思います。
しかし彼は、「誉めること」と「自分の信頼を表現する」ことで、全員の心を引っ張り上げていました。それが墨画の中にも書いた「I Love You」という言葉。
彼は、この言葉を頻繁に使っていました。
彼の中には、自分達を見に来てくれるファンに違う世界を見せてあげたい。
そんな思いだったよう。
彼のその姿勢。非常に、プロフェッショナルを感じてしまいます。
本当に偉大な人を亡くしてしまったと思います。

騒げなかったフラストレーションはありますが、そんな偉大な彼の最後の仕事振りは、ぜひ映画館で鑑賞してもらいたいです。
公開期間も残りわずかですが、できるだけ音響の良い映画館で。

彼のご冥福を心より祈りたいものです。

とにもかくにも、本番のコンサートが観たかった映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


あの日、欲望の大地で

2009-11-03 17:47:05 | 映画(あ行)
「あの爆煙が、心をおおいつくす」
心に潜む闇。
何によって癒されるのか。何によって晴れ渡るのか。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
『21グラム』や『バベル』などの脚本家として知られるギジェルモ・アリアガが、監督として長編デビューを飾った壮大な愛の物語。愛を渇望する悲しい宿命を背負いながらも、一筋の光に導かれる3世代の女性たちの生き様を真摯(しんし)に描く。ミステリアスな主人公とその母親を演じるのは、シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガー。このオスカー女優二人が肉体をさらけ出し、ひたむきに熱演する女性たちの魂の叫びやその悲しみに圧倒される。
シルヴィア(シャーリーズ・セロン)は、ポートランドの海辺にたたずむ高級レストランのマネージャーとして働いている。仕事場では有能な彼女だが、プライベートでは行きずりの相手との情事を繰り返していた。そんなある日、彼女の前にカルロス(ホセ・マリア・ヤスピク)というメキシコ人男性と、12歳の少女マリア(テッサ・イア)が現れ……。

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二つの時代と三人の女性の間を行き来する物語。
時代背景関係なく、エピソードが次々と紹介されてゆき、最後にまとまってゆく展開の作品。
少しついてゆくのが大変だ。しかし、こういった作品は最後によく、達成感を感じる。
キム・ベイシンガー、シャーリーズ・セロン。共に、好きな女優さん。
どういった演技を見せてくれるかが楽しみであった。
キム・ベイシンガーは、母であり、女でもありたかった女性を演じていた。
シャーリーズ・セロンは、そんな母のようにはなりたくないと反発するも、結局は女として生きている自分。そして、過ちに心闇持つ女性を好演していた。
二人の演技には、貫禄すら感じた。

心の闇は何によって癒されているだろ。
大きな罪とまでは行かないにしろ、何らかの闇の部分は、多かれ少なかれ人である以上持ち合わせているのではないだろうか。
そんな部分は、子供や家族への愛が癒してくれているように思う。
よく言う、「子供の寝顔は、疲れを吹き飛ばしてくれる。」
これが正にその癒しなのでは、ないだろうか。
「自分のように、生きて欲しくない。」
その思いから、子供と愛する人の元を離れたシルヴィア。
その選択が間違っていたように思う。
その二人を自分の人生に取り戻したことで、彼女の闇はきっと晴れてゆくであろう。
そう感じてならない。

とにもかくにも、愛が心を癒す映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


引き出しの中のラブレター

2009-11-02 17:47:42 | 映画(は行)
「笑わないじいさんの、笑顔のありがとう。」
引き出しにしまい込んでいる気持ち。伝えることで何かが変わるかもしれない。
変わると信じたい。
笑顔の無いじいさんも,感謝の微笑を浮かべるような、すてきな変化を信じたい。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
絶縁状態の父と死別したラジオパーソナリティーが、番組に届いた一通の手紙をきっかけに、誰もが心の奥底に隠している思いをラジオで代わりに届けようとする感動ドラマ。『花より男子ファイナル』などを手掛けた三城真一がメガホンを取り、大切な人に思いを伝えることの大切さを描き出す。主人公を常盤貴子が演じるほか、林遣都、仲代達矢ら豪華キャストが集結。手紙やラジオでメッセージを届けることの温かみを再認識させられる。
ラジオパーソナリティーの久保田真生(常盤貴子)は、4年前に父親と仕事のことでけんかしたあげくに絶縁し、仲直りをしないまま父親が他界してしまう。ある日、北海道の高校生・直樹(林遣都)から、一通の手書きの手紙が番組に届くが、笑わない祖父を笑わせたいという相談内容に、真生は思わず自分の父親の姿を重ね合わせる。

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いい映画ですね。
車の中で位しかラジオは聞きません。
なんだか、TVより近い感じがラジオにはある気がします。
だから、ラジオパーソナリティが企画を盛り上げるためにリスナーのもとを訪れるなんて事に不自然は感じません。
しかし、東京のFM局の放送が、北海道で聞けるというのはいささかムリがるように感じました。
少々、ご都合主義的な展開が見られたようにも感じます。
ラストシーンの仲代氏の笑顔も、引いたアングルだったことはとても残念。
残念だから、描いちゃいました。

しかし、真生のけんか別れしたまま他界した父。その父からの心温まる手紙。
引出しの中にしまい込まれていたこの手紙を読んでから始まる人の心を繋ぐ展開。
ずっと涙しつづけました。

何人かの人が出てきます。
北海道の少年と笑わないじいさん。そして少年の父。
東京へ出稼ぎにきているタクシー運転手。
母に打ち明けず子供を産もうとする娘。そしてその母。彼氏。
真生の友人。
これらの人たちが、繋がり合ってゆきます。
そして意外な人物との関係が明らかになります。
映画館で、確認してください。

「ありがとう」
この言葉がたくさん出てきます。
大好きなこの言葉。この感謝の言葉が、みんなの心をつないでゆきます。

涙の量では、「私の中のあなた」に匹敵するくらい。

とにもかくにも、心はしまい込まずに解き放たないと。の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


横山大観展 

2009-11-01 10:57:46 | ひとりごと
日本画の大家。横山大観。
彼の作品展を、愛知県小牧市のメナード美術館でやっている。
11/3までなので、あわてて観にいった。

日本画・墨画などの作品を観ることが出来た。

線画からの着色のスタイルではなく、濃淡表現で面を描いてゆくスタイルの画風。
大先生の作品だけに、参考になる部分が多くありました。

特に、画面の構成の仕方。何も描かれていない空間が、いかに作品に味付けをしているかがよく理解できる作品が多くあったように感じました。

展示会前期と後期で数点の作品の入れ替えがあるように聞いたいました。
前期でしか観られなかった作品が19作品もあり、意外と多かったことにびっくり。
早くに、一度行くべきだったと公開した次第です。

もうすぐ終わります。
お近くで興味のある方は、私のように慌てて観にいってください。