墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

書道ガールズ!!わたしたちの甲子園

2010-06-25 07:19:05 | 映画(さ行)
「書者人也」(書は人なり)


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
四国中央高校・書道部の部長を務める里子は、書道家である父に認められるため、真剣に書道に取り組んでいる。しかし真剣なあまり、他の部員に厳しすぎるのが玉にキズ。そんなある日、書道部の顧問を務める池澤先生が、校庭に生徒たちを集め、大音量の音楽にのせて大きな書をしたためてみせる。これを見て感激した書道部員の清美は、父が営む文房具店の閉店セールの呼び込みとして、里子たちを巻き込んだ「書道パフォーマンス」を計画する。
書道部の高校生たちが、大きな紙の上で洋楽やJ-POPSにのせて筆を走らせ、書の腕とパフォーマンスを競い合う…。小さな町の女子高生たちが、町おこしのために“書道パフォーマンス甲子園”を始めた実話を描く感動作。舞台となる愛媛県四国中央市は、紙の生産高日本一を誇る“紙の町”。だがこの町も不況に襲われ、女子高生たちの生活にも暗い影を落とし始めていた…。そんな町全体に漂う“やるせなさ”を、若さゆえのポジティブ・パワーにあふれた女子高生たちが、晴れやかに振り払っていく。成海璃子らキャストたちが猛特訓を重ね、本物の“書道ガールズ”も登場する甲子園シーンは見応えアリ。これまでの書道の地味な印象をぶっ飛ばす、“書道パフォーマンス”の魅力を、存分に味わえるはずだ。


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書道ガールズ!!わたしたちの甲子園 - goo 映画


書道を嗜む者として、観ずにはいられない作品だ。
そう思って映画館へ。
映画としての期待度は、さほど高く持っていなかった。
これは儲けものだった。
映画としての出来栄えのすばらしさ。
主人公の脇にいる人々の物語もしっかり作りこまれている。

さて、書者人也(書は人なり)。
書かれた文字。そこにはその人の「ひととなり」が現れるものである。
書かれる文字。美しかったり雑だったり人それぞれ。
良いとか、悪いとかでは無く、そこに現れる「その人」らしさが大切。

書道展への出展作品へ気持ちの入らない里子。
友人との事。父親の事。いろんなことが、彼女の書道への気持ちを衰退させていた。
気持ちが入っていない字に、新任顧問に「つまらない字」と言われる。
そう、正に「書者人也」。
彼女らしさを取り戻した時。そこにあったのは、書道パフォーマンスだったのだろう。
文字(作品)を仲間とつづる。
そこに生まれる「楽しい」という気持ち。
彼女が書く文字を、生き生きとさせる基なのであろう。
元気をたくさんもらえる、とてもすばらしい映画だ。

とにもかくにも、「楽しむことがとても大切」の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

ボックス!

2010-06-17 19:38:39 | 映画(は行)
「サウスポー」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
気弱な優等生ユウキは、やんちゃな幼なじみのカブに誘われ、恵美須高校ボクシング部に入部する。怠け者だが天性のボクシングセンスを持つカブは、ボクシング大会でいきなり連戦連勝。だが無敵のモンスターと呼ばれる超高校級ボクサー・稲村との対決で、あっさり負けてしまうと、初めての敗北のショックからボクシング部を退部してしまう。一方、そんなカブを横目に、真面目な性格からひたすら鍛錬を重ねていったユウキは、着実に強くなっていき…!?
ドラマ「ROOKIES」や「猿ロック」などで絶大な人気を誇る、若手No.1俳優の市原隼人と、今年だけでも『BANDAGE バンデイジ』、『ソラニン』、トラン・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』など出演作が続々と公開され、まさにいま大注目の俳優・高良健吾が共演した青春映画。ボクシング未経験の2人は、4ヶ月もの間、みっちりとボクシング練習をこなしてから撮影に臨んだ。中でも必見は、物語のクライマックスとなるカブと宿敵・稲村(演じるのはプロボクサー(!)の諏訪雅士)の対決。2分間×3ラウンドある試合の2ラウンド目を、2分間まるまるワンカットで撮り切るという、決してごまかしのきかない方法で撮影。リアルな真剣勝負をしっかりと見せてくれる。もちろん見どころは、ボクシングだけではない。幼なじみへの憧れがライバル心へと変化していく様を、繊細な眼差しで演じた高良。純真で、天下無敵の男・カブを全身全霊で演じきった市原。2人のアツい共演からも目が離せない、注目作!

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ボックス! - goo 映画

市原隼人。相変わらずの憎めない笑顔。
これもまた、そんな彼のイメージにぴったりのキャラクター、カブの熱演が光る。
彼の場合、ちょっと違うパターンの役柄を演じるところも見てみたい気もするのだが…。

幼馴染のユウキ。そして不適なライバル稲村。
それぞれの成長の過程とお互いのライバル意識のもち方がとても面白かった。
スポーツ物は、結果がはっきり現れるから、観ていて痛快だしはずれが少ないように思う。
今回も、その例に漏れずしっかり楽しめる作品だったと思う。

「じゃあ、カブ君左利きになって。稲村さんみたいに」
稲村に敗れたカブ。
ユウキの稲村への挑戦をサポートする中でサウスポーへ挑戦する。
ユウキのサポートのために挑戦したサウスポー。
それが、最後に効いてくる。
誰かにために尽くしたことが、結果自分にプラスになって跳ね返ってくる。
こういった事ってよくあること。
さわやかなスポーツ物に使用する例えとしては、不適切かもしれないが
「損して得取れ」
が近いものかもしれない。
誰かのために何がしてあげられるか。
一日一善ではないけれど、自分自身に関係が無いと思われることに少々でも時間を割く。
なかなかできることではないのだが、今の時代は特に大切なことの様に感じられる。
そんなことも感じさせてくれる作品だったと思う。

とにもかくにも、ブタさんマークは人生の糧の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

プレシャス

2010-06-12 16:25:33 | 映画(は行)
「人生は宝物」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
ニューヨーク・ハーレムに暮らす16歳の黒人少女プレシャスは、二人目の子どもを妊娠していた。二人とも、実の父親に性的虐待されてできた子どもだ。彼女は実の母からも虐待を受けている。妊娠の事実が学校に知れ、プレシャスは学校を退学になる。代替学校に通い始めたプレシャスは、レイン先生と出会い、文字が読めるようになり、自分の感情を文字で人に伝える方法を知る。そして、劣悪な環境から抜け出そうと戦い始める…。
ハル・ベリーに黒人女性初のアカデミー主演女優賞をもたらした映画『チョコレート』でプロデューサーを務めたリー・ダニエルズが、初監督した本作。家族からの虐待に苦しむ黒人少女が、文字を知ることにより自我を確立し、自身の可能性を大きく広げて行く物語だ。彼女を襲うのは、目を覆いたくなるようなむごい現実の数々。しかし、彼女は自分をしっかりと持ち、周囲の人々に支えられながら生き抜こうとする。自身も虐待を受けていたという監督がプレシャスに託した希望が、強いメッセージと共に伝わって来る作品だ。プレシャスを虐待する母親を演じたモニークが、物語終盤に見せる凄まじい独白にも注目して欲しい。

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プレシャス - goo 映画


アカデミー賞関連作品。モニークの演技に期待が高まる。
少々、期待高だったのか。
すばらしい作品だったのだが、女性の方が共感できる作品だったかも。
終わった後、少々冷静に感じてしまった。
なぜなのだろう。
ほとんど登場しない父親の設定が、どうも私には非現実的のように感じられたかもしれない。
プレシャスを幼い頃から性的な虐待を父親から受けている。
プレシャスには、最終的に二人の子供が産まれることになるのだが、その父親の子供になるわけだ。
男として、娘に性的興味を持たないだろう。
まず、この部分が腹に落ちなかったことが、ストーリーに入り込めなかった最大の原因ではないかと感じている。

しかし、期待していたモニークの演技はすばらしかった。
ラスト近くの告白シーン。
懸命に説明する姿。しかし、どこかしら言い訳がましい雰囲気。
長いセリフ回しの中、その感じを維持しつづける演技力は、すばらしい。
それ以上に私は、プレシャスを演じたガボレイ・シディベの演技のすばらしさにも目がいった。とても新人とは思えない堂々たる演技。見所のひとつだと思う。

日本ほど基本的な教育が行き届いている国は、世界的に見てもめずらしい部類に入ることを聞いたことがある。
ホームレスのような人も新聞を読んでいる姿は、外国人からみると不思議な感じがあるようだ。
社会的に不具合な人が、読み書きができること。
それは、日本の初頭教育のすばらしさを物語っているようなのである。
そんな中にいる、我々日本人としてはいささかも不思議なことではないのであるが…。
自由すぎるがゆえに、日本では当たり前の読み書きといった基本的な教育の部分も、おろそかになるアメリカ社会。
大国のそんなひずみを目の当たりする作品でもあろうかと思う。

ラストシーンのプレシャスと二人の子供達の姿は、これからの人生に豊かな希望を感じさせられる。
非常に温かな気分にしてくれる秀作であることに、間違いは無い。

とにもかくにも、アメリカ社会の問題とたくましい女性の生き様の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

9 <ナイン> ~9番目の奇妙な人形~

2010-06-11 12:52:45 | 映画(英・数)
「まるで人間のよう。」

【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
古びた研究室で、麻を縫い合わせて作られた人形が目を覚ました。腹部には大きなジッパーがつき、背中に「9」と書かれた彼は、自分が誰なのかも分からない。外を見ると見渡す限りの廃墟が広がっていた。茫然としていると、背中に「2」と書かれた自分と似た人形がやってきた。2は、壊れていた9の発声装置を直し、自分たちは仲間だと語りかける。
2005年アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされた作品が、80分の長編作品として生まれ変わった。そもそもは、監督のシェーン・アッカーが、映像を学んだUCLAの卒業制作として完成させた11分の短編アニメ作品だったのだが、鬼才・ティム・バートンが惚れ込み、彼が出演を呼びかけた豪華キャストにより、世界的に公開される作品に仕上がったのだ。麻で出来た奇妙だけど愛嬌のある人形や人類滅亡後というダークで悲哀に満ちた世界観は、ティム・バートンとも共通するものがある。声の出演は、イライジャ・ウッド、ジョン・C・ライリー、ジェニファー・コネリー、マーティン・ランドーほか。

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9 <ナイン> ~9番目の奇妙な人形~ - goo 映画


9体の人形達。その個性豊かさが魅力的。
保守的なもの。従順なもの。革新的なもの。
それぞれが、それぞれの考えを戦わせる。
人類が滅亡したその後の世界での物語である。

そんな人形達を見ていると、まるで人間そのものを見ている気がする。
いろいろなタイプの人間がいるように、彼らはもまた様々なのだ。
彼らに宿る心はいったいどこから来たのか?
なぜ、人類は滅亡したのか?

それが何故かは、本編でぜひご覧下さい。

荒廃した大地と殺戮を繰り返す機械。
ダークな雰囲気でいっぱいになっているこの世界。
悲しみ多き話ではある。
しかし、小さな人形達が繰り広げる葛藤と戦いは、その後の世界に希望ももてる気分になる。
小さき者たちの精一杯の奮闘振りは、「心」に響きますよ。

とにもかくにも、荒廃した世界に響く「心」の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

アリス・イン・ワンダーランド

2010-06-08 12:21:51 | 映画(あ行)
「未来のために」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
想像力豊かな19歳のアリスは、退屈な男ヘイミッシュから求婚され、困惑して逃げ出してしまう。すると彼女の前に懐中時計を持った白いうさぎが現れる。うさぎのあとを追ったアリスは、あやまってうさぎの穴に転がり落ちてしまう。アリスがたどり着いた先は、アンダーランドと呼ばれるワンダーランド。その不思議な国は、独裁者・赤の女王によって支配されており、そこに暮す奇妙な住民たちは暗黒時代を終わらせる救世主の登場を待ちわびていた。そして、彼等はアリスこそがその救世主だという…。
『チャーリーとチョコレート工場』など、多くの傑作を世に贈り出してきたティム・バートン監督とジョニー・デップが、今度は映画史上最も摩訶不思議な世界への扉を開く。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」のヒロイン、アリスの“その後の冒険”を完全オリジナル・ストーリーで描く。ジョニー・デップ演じる奇天烈な格好をしたマッド・ハンターのインパクトはもちろんのこと、赤の女王を演じたヘレナ・ボナム=カーターの怪演が凄まじい。ティム・バートンのイマジネーションによって生み出された不思議な国の個性豊かな住民たちが登場するなか、アリスを演じた新星ミア・ワシコウスカのピュアな存在感が光る。

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アリス・イン・ワンダーランド - goo 映画


相変わらず3Dを拒んでいる私は、今回も2Dで鑑賞です。

「不思議の国のアリス」。そのイメージを引き継ぎたかったのだろうか。
映像美的に見て、ティム・バートンらしさが薄かったように感じた。
いろんなもののデザイン的なもので特にそれを感じてしまう。
ティム・バートンのアリス世界がどのように描かれるのかを期待していた部分があったので、少々普通のアリス世界の感じがして、残念。

ジョニー・デップも普通かな。
期待が高いので申し訳ないのだが、もっとハタメタを期待していただけにこれもまた残念。

ヘレナ・ボナム=カーターはすごかった。
彼女が演じる赤の女王。
ちょっとイカれた感じの女を演じさせたら彼女、ピカイチですな。
ジョニー・デップのお株を奪った感じ!!


とにもかくにも、虫もいつかは蝶になる映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~

2010-06-05 16:24:57 | 映画(た行)
「あなた一人の夢ではない。」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
海の生物が大好きな金城は、幼なじみの由莉と結婚するため、故郷の沖縄に戻ってきた。子供にも恵まれ、開業したレストラン事業も軌道に乗った頃、久しぶりに潜った海でサンゴが悲鳴を上げているのを目の当りにする。30年間で、サンゴ礁の9割が死滅していたのだ。もう一度、美しいサンゴ礁を由莉に見せたい。金城は経営が順調だった店を閉め、サンゴを再生させる決意をするのだった。
元サーフショップ経営者で、沖縄でサンゴの養殖を初めて成功させた金城浩二氏の実話に基づいた感動のストーリー。タイトルは、てぃだ(太陽)がかんかん照りという意味。沖縄の海を愛する金城は、サンゴ礁の汚染に心を痛め、自分たちの手でサンゴ礁を再生させようと呼びかける。資金も知識もなく、手作業でサンゴを養殖し、海に移植させるという、途方もない作業は様々なバッシングを受けるが、愛する妻と仲間たちに支えられ、乗り越えていく。出演は、自身も海と自然を愛する岡村隆史と『子宮の記憶』でも沖縄に生きる女性を演じた松雪泰子。監督は、『デトロイト・メタル・シティ』で人気監督となった李闘士男。

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てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~ - goo 映画

サンゴの再生を夢見る男とその妻の物語。
真実の物語は大好き。しかも松雪泰子が出演するとなれば、これは観るべし!!
そんな思いで映画館へ行った。
残念だった点から。
岡村さん、松雪さん。共になんだか不自然に感じる沖縄弁。
実際の沖縄弁がどうかは解らないのだけれど、自然に感じられない。
主演のお二人のセリフ回しがそんな感じなので、気になって仕方が無かった。

夢にとことんまでこだわる男の物語。
そこの部分では素適だった。
しかも、目標にしていたサンゴの産卵。
周りで、彼に協力し、共に夢を追いつづける姿には感動をした。
そんな一生懸命な姿は心を打つものですね。
ここまで、自らの夢にこだわれる。
それは、何をしてできるのだろうか。
どうなっても一緒にその夢を見てくれる妻と子供達。
家族の理解があって初めてできることのように思う。
もし、理解があったとしても背負うリスクは怖いもの。
本当に、人は支えられて生きているのだということを痛感させられる。

とにもかくにも、綺麗な海と青い空。
そんな素適な景色と素適な人々の心を感じられる映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


扉をたたく人

2010-06-04 07:23:14 | 映画(た行)
「何もできていない。忙しいふりをしているだけ」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
主人公の大学教授を演じた名優リチャード・ジェンキンスがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた感動ドラマ。911以降、移民希望者や不法滞在者に対して厳しい措置を取るようになったニューヨークを舞台に、孤独な初老の大学教授と移民青年の心の交流を描く。監督は俳優としても活躍中のトーマス・マッカーシー。共演は『シリアの花嫁』のヒアム・アッバス。人間関係を丹念に描いた心揺さぶる展開と、現代社会を反映した考えさせられるラストに注目だ。
妻に先立たれて以来、心を閉ざして生きてきた大学教授のウォルター(リチャード・ジェンキンス)。出張でニューヨークを訪れた彼は、マンハッタンの別宅で見知らぬ若いカップルに遭遇。彼らはシリアから移住してきたジャンベ奏者のタレク(ハーズ・スレイマン)と彼の恋人でセネガル出身のゼイナブ(ダナイ・グリラ)だと名乗るが……。

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劇場公開時に見逃してしまったのでDVDにて鑑賞です。
映画館で観たかった。
こういった心の話は好きな分野ですね。

ごめんなさい。劇場公開が終わっている作品なので、以下の内容は、相当ネタばれっぽいです。ご注意下さい。




生きることに、その意味を感じなくなってしまっている主人公。
妻に先立たれたことで、心の中にぽっかりと穴が空いた感じなのだろうか。
妻との思いでは、彼女が好きだったピアノ。
彼にとって音楽の中に、何かがあると思っていたに違いない。
だから、何とかピアノが弾けるようにならないかと努力もする。
しかし、自分には奏でることができない。
そんな中、出会うジャンベ奏者のタレク。
タレクが教えてくれるジャンベの中に、自分が求めていた何かを感じたのだろう。
だからこそ、タレクに迫る不幸にも、身を徹して対処してあげようとする。
そこに、自らの存在意義を感じてしまったのだろう。

ラストでの告白のシーン。
「自分は、何もしていない。忙しいふりをしているだけだ。」
非常に衝撃を受けた。
何かに悩んでいるとき、いろんなことを他人のせいにして進まない。
それは、結果としては自分が何もしていないこと。
自らのことと感じて、行動に移していないこと。
そこが結局の根本なのではないだろうか。

だからこそ、こんな告白ができること。
それは非常に勇気がいることであると思う。

自らを否定することだから。
なかなかできることではないように感じる。
自らの責として、受け止め行動することがいかに大切か。
それが、悩みの壁をぶち破ることと気が付くことの難しさと受け止める勇気。
難しいことであると感じる。


とにもかくにも、自らを否定する勇気を!の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


タイタンの戦い

2010-06-01 22:36:31 | 映画(た行)
なかなか記事をあげられず、コメントの対応もおろそかにしており、申し訳ありません。
少々、体調を崩しておりまして。。。風邪を引いておりました。
声が出なかったり、熱があったり。
なかなか直らなくって…。
歳はとりたくないものです。
ひどかった訳ではないのです。
しかし、仕事はおろそかにはできず、体は休められず。
どうしても、このように趣味の領域で影響が出ますね。
コメントやTBもたくさんいただいておりまして、ありがとうございます。
必ず、ご返事してゆきますね。

また、がんばって絵描きます!!

さて!


「メデューサの頭」

【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
古代ギリシャ世代、アルゴス国では、人間たちは慢心し、神への敬意を無くしていた。神々の王・ゼウスの石像を打ち壊し、冥界の王・ハデスの復讐にあう。ゼウスと人間の子である半神ペルセウスは、育ての親をハデスに殺され、人間の味方につく。ゼウスの命を受けたハデスは、アルゴス国の王女・アンドロメダを生贄に捧げねば、アルゴス国をクラーケンに襲わせると人間に告げる。ペルセウスは王女を救うため、地獄山へ旅立った…。
ギリシャ神話を映画化した1981年のカルト的名作『タイタンの戦い』を、最新のデジタル技術を使い、現代に再現した本作。ゼウスやハデスといった神々や、メデューサ、クラーケン、スコーピオンといったクリーチャーたちが、スクリーンを縦横無人に暴れまわっている。ゼウスと人間の間に生まれた半神である主人公・ペルセウスを演じるのは『アバター』のサム・ワーシントン。見事な肉体で甲冑を着こなし、“闘う男”を演じている。ギリシャ神話の有名なエピソードの映画化だが、神話を知らなくとも、見事な映像を観ているだけで楽しめる。監督は『トランスポーター2』のルイ・レテリエ。彼の持ち味の派手なアクションは、本作でももちろん健在。

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タイタンの戦い - goo 映画

サム・ワーシントンの最新作。
彼、不思議ですね。
すごく派手さが無い。本当に地味な感じなのですが、すごくインパクトがある。
大作が続くわけです。

パーシー ジャクソンと同じ、ギリシャ神話が舞台の作品。
ギリシャ神話の神々ってとても人間的で面白い。
嫉妬したり、いがみ合ったり。
とても、全知全能とは思えない感じ。
そんな、ギリシャ神話がモデルであるから、当然のことながらゼウスやハデスもいがみあってます。
メデューサの頭がポイントのなるこの話。
ここもまた、パーシーと同じ。

リメイクとあって、ストーリーは安心してみていられます。
だからこそ見所は映像!!
今の技術でよみがえるギリシャ神話の世界をご多能あれ。

勝てる策を考え、そこに向かって何とかしてゆく姿は、正に人間なのかも知れない。

とにもかくにも、ギリシャ神話の映像大作の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。