墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

シャッター アイランド

2010-05-11 23:00:20 | 映画(さ行)
「あの灯台には、誰がいる」
捜し求める人物はどこに。本当に灯台に居るのだろうか。

【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
『ディパーテッド』のマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオが再びタッグを組んだ、不可解な事件が起きた孤島を舞台に、謎解きを展開する本格ミステリー大作。原作は『ミスティック・リバー』の著者、デニス・ルヘインの同名小説。主演のディカプリオが島を捜査する連邦保安官を演じ、『帰らない日々』のマーク・ラファロ、『ガンジー』のベン・キングズレーが共演。次々に浮かび上がる謎や、不気味な世界観から目が離せない。
精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター アイランド。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。孤島で起きた不可解な失踪(しっそう)事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、この孤島の怪しさに気付き始める……。

「goo 映画」こちらから

シャッター アイランド - goo 映画

映画冒頭から、決して結末の口外無いようにテロップが流れる。
サスペンスものでは、よくある。
しかし、見終わってからもう一度観たくなった。
どこに、結末への布石があったのかを確認してみたい気持ちになる。

テディ・ダニエルズが追い求める犯人であろうかと思われる人物レディス。
この人物がいったい誰なのか。
そこに全てが集約されている。
閉鎖空間での緊迫感を期待していたのだが、そのあたりはそれほどでもなく。
「淡々と」といった印象であったように思う。
ディカプリオ×スコセッシのつながりでの作品が多くある
そのラインで作られる作品のイメージは崩れることが無く、期待通りであるといっていい。
デ・ニーロの位置を受け継いだ形のディカプリオだか、まだまだデ・ニーロの域には達していないなー。
そうなってくれることを期待する俳優さんでは歩けれど!

ところで、灯台の中でレディスに出会うシーンがある。
このレディス。デ・ニーロに非常に似ている気がした。
気のせいだろうか?

とにもかくにも、不可解な孤島ミステリー映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

第9地区

2010-05-05 16:33:04 | 映画(た行)
「異星人のDNA」
世界で唯一の存在。それゆえ様々な思惑に巻き込まれ…。

【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンが製作を担当し、アメリカでスマッシュヒットを記録したSFムービー。突然地球に難民として降り立った正体不明の“彼ら”と共に暮らすことになる人間の困惑と、マイノリティーとして生きる“彼ら”とのドラマをしっかりと見せる。本作で監督と脚本を担当し、デビューを飾ったのは新人のニール・ブロンカンプ。俳優たちも無名ながらも迫真の演技を披露する。そのオリジナリティーあふれる物語と、摩訶(まか)不思議な“彼ら”の造形に目を奪われる。
ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるのだが……。

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第9地区 - goo 映画


すごく斬新なSF作品。
宇宙でドンパチの要素は全く無い。
なんだか非常にリアリティーを感じてしまった。
宇宙人の飛来先が南アフリカ。
世界的に有名な大都会に現れていないところもまたリアル。

異星人の収容計画を担当することになった主人公。
その活動中妙な液体を浴びてしまう。
そのことから、彼は異星人のDNAを受け継いでしまう。
手から始まる異星人への変異。
何とかこれまでの生活に戻りたい。
そんな苦悩の姿がまたなんとも痛ましい。

そして、登場する人がまた、とても利己的な人間ばかり。
人間って、こんなにずるい人ばかりでは無いようにも思う。
しかし、大きな利害が絡むと人は、「なんとしてでも」と、利権獲得に動く事はあることと思う。MNUも、スラム街のボスも。
過去の歴史の中であった、人種を始めとする様々さ差別。
その幾ばくかを想像させるような行動。
宇宙からの難民達が本当に生まれるかどうかはわからない。
歴史は繰り返すというが、本当にある事ならば起こりえないともかぎらないと感じる事。
人間の醜さというものも、感じてしまう作品でもある。
「アバター」もそうだったが、人類が優位にたつスタイルのSF作品。
なんだか、恐ろしさを感じて止まない。

とにもかくにも、宇宙難民と人間の利権主義の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。