墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

P.S. アイラヴユー

2008-10-31 21:16:11 | 映画(英・数)
「君は僕の人生。
だけど、僕は君の人生の一部でしかない」

本作品のポスターやチラシは落ち葉を主体とした、秋のイメージ。
亡くなった夫からの手紙は、一年あまり続く。
秋に、こだわってはいない。
しかし、なんだか引きずられて秋の絵にしてしまった。

普段、あまりラブストーリー、見ないのだけれど。
夫の死。それを乗り越えて生きる妻。
そんな、ストーリー概要から「人生の話っぽい。」と思えたので観に行った。
予想通り、そんなに「愛してる」「愛してる」してなくって、よかった。

ヒラリー・スワンクのラブストーリーって意外。
案の定、始めは彼女がどうしてもボクサーにしか見えなくって。
「ミリオン・ダラー・ベイビー」の印象が強いんだよね。
しかし、すぐにそんな印象を打ち消す展開。
冒頭過ぎから、夫は死んでしまう。その後も飽きさせない感じで、次々と展開してゆく。
彼が死んでから、一年近くも手紙が続く。
「手紙が届く仕掛けが大げさすぎ。」と思っていたら、やはり意外な人物が協力者。
映画館で、ぜひご確認を。

デミー・ムーアの「ゴースト」。この作品は、男が泣くラブストーリー。
女性の立場からすると、「死んでまで、そこまでされたら新しい恋ができなくなってしまう。」なんだそうだ。
死後、次々に手紙が届いたら、思い出ばかりよみがえって、つらいよねー。

しかし、悲しみを盛り越えて生きる。
素適なラブストーリーでした。

とにもかくにも、「その後も人生は続く」映画にであってしまった。
だから映画好きはやめられない。

【STORY】
アイルランド元首相の娘、セシリア・アハーン著の同名ベストセラー小説の映画化。
監督・脚本は「マディソン郡の橋」の脚本家リチャード・ラグラベネーズ。
オスカー女優ヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラーの主演。
最愛の夫を突然亡くし、家に引きこもっていたホリー。
30歳の誕生日に夫のメッセージが録音されたテープが届く。
引きこもってしまうと予想していた夫からのメッセージ。
その後、テープの予告通りに夫から消印のない手紙が届き始める。


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ゲット スマート

2008-10-28 18:38:39 | 映画(か行)

「何がおこるかわからない。何をするかわからない。受話器も飛ぶ?…」

コードのついた受話器を投げても、相手に届かない。
予告編でも、おなじみのこのシーン。
とてもおかしく、印象深い。

ストーリーは途中で先が読めてしまったが、全体の雰囲気など期待通りのスパイ・アクション。
随所に、「見せるコメディ」と「聞かせるコメディ」がちりばめられて、盛りだくさんに
笑える。
残念ながら、英語が分かると、もっと面白いのだろうな。
「聞かせるコメディ」部分、英語がわからない分、十分に楽しめていない。

主人公のみならず、大統領も副大統領も、極秘組織コントロールの面々も、みんなが変。
唯一、まともなのがエージェント99。アン・ハサウェイが演じている。
彼女の美貌に目がくらむ。本当にかわいらしい女優さん。
スタイル良く、きれいな「あんよ」と「胸の谷間」が目に焼き付いちゃうよ。

とにもかくにも、スパイコメディの中のスパイコメディな映画に出会ってしまった。
だから、映画好きはやめられない。

【STORY】
1965~70年にかけてアメリカで放送され人気を博したTVドラマ「それ行けスマート」をリメイクしたスパイコメディ。
主演は「40歳の童貞男」のスティーブ・カレル。
相棒役に「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイ。
極秘諜報機関「コントロール」で分析官として働いているスマート。しかし、国際犯罪組織「カオス」の襲撃によって全エージェントの身元が割れてしまった。
次々に消されてゆくエージェントたち。
カオスに対抗するには、面の割れていないエージェントでの活動が不可欠であった。
ことから、代わりにスマートが未知のエージェント86として極秘任務につくことになる。
成形手術により面が割れていないエージェント99と共にミッションに着手する。
しかし…。

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宮廷画家ゴヤは見た

2008-10-24 20:08:36 | 映画(か行)

「権力の繁栄と衰退。そして愛
  時代のすべてをゴヤは見ていた。」

ゴヤは、その宮廷画家という立場から、権力の栄枯盛衰とそれに巻き込まれてゆく人々を見続けた。
神に仕えるロレンゾ神父の憂鬱と少女イネスの不運。異端審問所所長との葛藤。そして、ロレンゾとイネスの愛。
ゴヤの絵のように写術的ではないが、そんな人間模様をゴヤと絡めて描きたかった。

人は、時代に流されているだけなのか。
むなしくなる。
激動の時代だから、大河のように流れる時代だからなのか。
人の思いを乗せて時代は流れるが、流されている人は、なかなかその思いを貫けない。
そんな、様子をゴヤという、その時代を代表する画家の目を通して、描いている。
見ごたえのある作品であった。
見所は『ノーカントリー』のハビエル・バルデムのとても人間的な演技。
ロレンゾ神父を演じる彼は、その立場により言うこと、そして行動が大きく変化する。
仕事でも、セクションが変わると言うことが変わる。なんてことはよくあること。
正にそれを上手く演じています。
ナタリー・ポートマンの演技にも注目。
彼女は本当にすばらしい女優さんになったよなー。「ブーリン家の姉妹」にも期待している。
彼女を見ると、いつも「レオン」が懐かしく思われる。

とにもかくにも、歴史物の醍醐味と人間模様を味わえる映画に出会ってしまった。
だから、映画好きはやめられない。


【STORY】
「カッコーの巣の上で」「アマデウス」のオスカー監督ミロス・フォアマンが、18世紀末スペインの宮廷画家ゴヤの目を通し、絵のモデルとなった神父と少女が辿る数奇な運命を描いた人間ドラマ。
肖像画を描いてもらうためゴヤのアトリエを訪れたロレンソ神父は、そこで絵の中の少女、イネスの美しさに心を奪われる。
ところがある日、イネスは無実の罪で異端審問所に囚われてしまう。
イネスが戻らないことを心配し、資産家の父は、ゴヤにキリスト教教会の人物との顔つなぎを依頼する。
そして、教会への献金をネタに、ロレンゾ神父を会食へ招待することができる。
しかし、その席では…。
製作は3度のオスカーに輝くソウル・ゼインツ。脚本はブニュエル作品で知られる大家ジャン=クロード・カリエール。

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僕らのミライへ逆回転

2008-10-22 21:04:13 | 映画(は行)
「リメイクでも、
映画は人の心をつなぐ。」

ハチャめちゃリメイク、盛りだくさん。
ロボコップ、ゴースト・バスターズ、2001年宇宙の旅、キングコング…。
80・90年代の作品を中心に、映画にささげるオマージュ。
映画は、オーナーのお得意様のおばさんやツッパリの兄ちゃん。クリーニング屋の姉ちゃんなどなど。
いろんな人の心をつなぐ。
もっと、いっぱいリメイク作品を書き込みたかったのだけれど、”ちまちま”っとまとめる私の作品の悪いところが出てしまった。

これは、新世代の「ニュー・シネマ・パラダイス」だ。
「ニュー・シネマ・パラダイス」は私の最も愛する映画。
作りやなにやら、いろいろ違うけれど、映画が人の心をつなぎ、温かい涙をそそるところは、正に同じ。
笑える、泣ける、すごくいい映画です。
しかも、悲しい泣けるではなく、なんだか温かい気分にさせられる涙。
こういう「泣ける」は、とても好き。
エンドロールで立ち上がりたくなくなる。

リメイクしている映画は、私も世代的によく観ていて、好きな映画だったりする。
なおのこと、はまった感じ。

邦題が少々いただけない。
なんだか安っぽいコメディに思われてしまう。
もったいない。
「今年ナンバー・ワンかも。」と思っています。

だけど、映画オマージュ作品の舞台がビデオショップ。
時代なのかな。仕方ないかな。
映画館にこだわっている私としては、そこのところが少々残念。

ぜひ、観てください。
映画好きの心に響く作品だと思いますよ。

とにもかくにも、新世代の「ニュー・シネマ・パラダイス」に出会ってしまった。
だから、映画好きはやめられない。


【STORY】
発電所に忍び込んで大量の電磁波を浴びたジェリー(ジャック・ブラック)は、その電磁波で、通っているレンタルビデオ店のビデオテープの中身を全て消してしまう。
オーナーのフレッチャー(ダニー・グローバー)は店の立ち退きを迫られており、他店のリサーチのため店を開けている。
困ったジェリーと留守番のアルバイト店員マイク(モス・デフ)は、2人で名作映画を次々とリメイクしていくが……。
「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー監督が、「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックを主演に迎えて送るコメディ。

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闇の子供たち

2008-10-19 20:03:51 | 映画(や行)
「目をおおいたくなる事実。
買う人がいるから、売る人もいる。
双方にある事情。
許せるものもあれば、許せないものもある。」

幼児売春、人身売買、臓器密売。
こんな悲しいことが、事実であるとするなら悲しすぎる。
女の子の、騒ぎさえすることも忘れた静かな涙。
手のひらで手をつなぐのではなく、腕を引かれてゆく男の子。
どちらも、騒ぐことなく、すでに抵抗することもなく。
子供なのに、すでにあきらめてしまっている姿。
そんな、寂しさを感じていただけたら…。
むごい。悲しい。

もう、終わってしまいそうだったので、慌てて観に行きました。
仕立てがドキュメンタリー的である。しかし、どう捕らえたらいいのだろうか。
なんだか、中途半端かもしれない。
裏社会の事実として、存在することなら、目をおおってはいけない事実。
真にその仕組みを絶たねばならない。
そうでないのなら、もっと物語的にしてほしかったかな。
だけど、観て損だったとか、一切思ってないです。
むしろ、逆。

売る側にも、買う側にも双方に事情があり、何が正義なのかもわからない。
ひとつ、許せないのは、当たり前のように利益を得ているものの存在。
ある程度、事実に近い物語と思い、まずはこういったことを知ることが大事なのかも知れない。
NGOで赴任した宮崎あおいに、同僚の女性から「なぜここに来た。」とたずねられる。
まずは知ること。現場を見ることの大切さを訴えていた彼女の姿。
本当に現場にはいけないにしろ、この映画を観ることはそういう意味で大切なことのように思う。


とにもかくにも、自分の子供含め、どの子供にも幸せが訪れることを願う映画に出会ってしまった。
だから、映画好きはやめられない。


【STORY】
「血と骨」「タクシー狂躁曲」などで知られる梁石日の同名長編小説を「KT」「亡国のイージス」「魂萌え!」の阪本順治監督が映画化。
タイの裏社会で行われている幼児売春、人身売買、臓器密売、その実態に迫る。
新聞記者南部浩行(江口洋介)は、タイに単身赴任中。ある日のこと、東京から臓器密売の情報収集と取材の仕事が入る。取材の中、臓器提供の子供は、生きたまま手術台の上で臓器を摘出されるという、衝撃の事実を知る。
同じ頃、NGO職員音羽恵子(宮崎あおい)は、バーンウンアイラック(愛あふれる家)に到着。
福祉の仕事を始めるようになる。
フリーカメラマン与田博明(妻夫木聡)は投獄中の身であった。
他、共演は佐藤浩市、豊原功補、塩見三省、鈴木砂羽ら。


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アイアンマン

2008-10-14 19:47:54 | 映画(あ行)
「生き残ったのは何のため。
彼の後には、不正に売られた兵器はない。
人にはやらねばならない事がある。」

人にはこの世に存在している意味がある。
トニー・スタークもまた、テロリストたちから逃れ、生き延びられて事で、自らの本当の「存在意義」を知った。
それは、アメリカのため世界平和のために兵器を生産することではなく。
作った、売った責任を果たすため、自社の製品を破壊すること。
そんな、思いで突き進むアイアンマンを描いてみました。

仮面ライダー、マジンガーZで育ち、ガンダムで青春を過ごした世代としては、アイアンマンはかっこいい!
特にスーツの装着シーンは、非常に機械的でたまらない。
脱ぐ時は間抜けだけど。(笑)
設定や背景がリアルなだけに、パワードスーツで戦うのは多少の違和感がある。
しかし、収益のために本当の社会貢献を忘れた企業がいたり、自己の思想のために社会の安定を脅かすテロリスト達への兵器流入。
こんな、正に今ある問題に対し一石も投じている様に感じる。
同世代の方には十分に楽しめるし、善悪の設定がはっきりしているからお子様でもOK。
子供達といっしょに楽しみましょう。

とにもかくにも、存在意義のある映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
【STORY】
「スパイダーマン」「ハルク」などを生み出したマーベル・コミックの人気作品をロバート・ダウニー・Jr.主演で映画化。
全米で大ヒットを記録したアメコミ映画。
監督は「ザスーラ」のジョン・ファブロー。
巨大軍事企業の社長トニー・スターク。彼はアフガニスタンでテロ組織に捕われの身となり、新兵器のミサイル開発を強制される。しかし、敵の目を盗んで戦闘用パワードスーツを開発し、敵地から脱出に成功した。
テロリストの基地で、大量の自社の製品を目の当たりにした彼は、自分の思いとは別のところで、取引が行われている事実を知る。
改良を加えたパワードスーツを開発し、それを装着。“アイアンマン”となってテロ撲滅のため戦うことを決意する。

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おくりびと

2008-10-10 21:14:12 | 映画(あ行)
「いい人生だったかどうかは、
その死を見送った人々が判断するものなのかも知れない。
そして、自分もいい人生をおくれるように生きる。」

死者を送るための職業、納棺師。その納棺師が死者の死後硬直した腕を合わせ、数珠をつけ、葬儀の準備をする。
死者を敬い、生者に敬意を払う。
そんな象徴として、この腕が見えてくれればいいのですが。

泣ける。笑える。いい映画です。
洋画がほとんどで、邦画はほとんど観なかったのだけれど、最近いい映画が多いですね。
このブログをはじめる頃から邦画を観る機会が増えました。

さて、本作品「死」に携わるものの映画だが、これは「生」の映画である。
「死」から「生きる」ことの意味や「生きる」ことの喜び又は壮絶さを、まとめて考えさせられた。
人は過ちを繰り返しながら、自責の念を抱きながら生き、そして死んでゆく。
なんだか物悲しい。
だからこそ、どう生きたらいいのかをしっかりと考え、後悔の無いように生きる。
いい人生だったかどうかは本人が決めるのではなく、その死を見つめ残された人が決めるのでは。
周りの人に「あの人はきっといい人生だったろうね。」と言われるような、そんな人生にしたいですね。

とにもかくにも、「生きる」の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

【STORY】
遺体を棺に納める「納棺師」という職業を通して、様々な死と向き合い人生をみつめるヒューマンドラマ。監督は「壬生義士伝」「バッテリー」の滝田洋二郎、音楽を久石譲が担当。
さえないオーケストラのチェロ奏者の大悟。Webデザイナーの妻、美香と共に東京で暮らしていた。
ある日のこと、オーケストラオーナーから楽団を解散する旨が伝えられる。
職を失い、能力の限界を感じていた大悟は田舎へかえる事を決意する。
求人広告を見て応募した先は、死者の旅立ちのお手伝いをする納棺師の会社であった。
納棺師の見習いとなった大悟は、妻の美香には冠婚葬祭の仕事とごまかして働いていた。
日々とまどいながらも様々な死と出会い成長していく大悟と、それを見守る美香を本木雅弘と広末涼子が好演している。

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落下の王国

2008-10-07 19:43:19 | 映画(ら行)
「落ちた二人。落ちた手紙がつなげ、希望へもつながる。」

お手伝い中に落ちてケガをした少女。仕事中に落ちてケガをしたスタントマン。ついでに彼女を取られ気持ちまで落下中。
そんな二人は、少女が落とした手紙から触れ合い。
自分達の作ったファンタジーの中で共演。
夢も希望も自分の気持ち次第。
心のありようで、幸せにも不幸にも感じられる。
そんな絵、なかなか描けませんネ(…涙)

少し期待が大きかったせいか、予想していたほど泣けませんでした。
だけどいい話しですよ。
女の子アレクサンドリアは、すごく愛らしい。
見た目はプクプクで歯も抜けているし、そんなにかわいい感じないのだけれど、ロイと彼の作り話に夢中な様子を好演している。
彼女の演技がとても、光ってますね。
映像も美しく、衣装のデザインも斬新ですばらしい。
とても、異世界感があり、すばらしいファンタジーだと思う。
ファッションやロケーションの美しさを観るだけでも十分に楽しめると思います。

落ち込んでいたり、人生に疲れていたりそんな時に純真無垢な心と触れ合って、自分がいかににごっているかを感じられる。
映画の美しさと、少女の心の美しさに引き込まれてしまいます。

全く関係ない映画ですが、「バットマンビギンズ」の中の台詞で、「落ちたのは這い上がるため」を思い出してしまいました。

とにもかくにも、ふさぎ込んでいても仕方ないよー。の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

【STORY】
「ザ・セル」で鮮烈なビジュアル世界を築いたターセム監督の長編監督第2作。
撮影中の事故で脚を負傷し、恋人を主演俳優に奪われて人生に絶望したスタントマンのロイ。
入院中の病院で知り合った無垢な少女アレクサンドリアに、物語を聞かせはじめる。
彼女の気を引き、薬剤室から自殺用の薬を取ってきてもらうおうとしたかったからだ。
その物語は壮大で、暴君に立ち向かう5人の勇者たちの物語だった。
アレクサンドリアは、彼の物語に引き込まれ、続きが聞きたいために薬剤室から薬を持ち出す。
13の世界遺産を含む世界24カ国以上で4年がかりで撮影された美しいロケーションも見どころ。

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トウキョウソナタ

2008-10-03 20:40:23 | 映画(た行)
「殺伐とした都会。個人が集う場所は家」

家族といっても、個人の集まり。
個人をつなぐ場所。それが家。
人は家に戻ってくる。それぞれにいろいろとあるが、もどる場所があることはすばらしい事の様に思う。
そんな都会の中の小さな家。家族が集まり始める夕方の時間を描いて見ました。

所々、「そんなことないだろ。」と思う場面があるが、細かなところは無視して。
家族って一体なんだろう。何のためにいっしょにいるのだろう。
少なくとも、会社で威張れないから変わりに威張る場所ではないはず。
それにしても、最近の父親像というのはこうなのか。
男があまりにも情けない話しが多い気がする。
(本作品だけに限らず。)
「こんなに、情けなくないだろ。」と思っている事自体が、すでにここで演じられている父親像そのものなのかも知れないけれど。
結局、世の中を動かしているのは女達なのかも知れない。
世の男(父親)達よ。がんばろうではないか。


とにもかくにも、僕ん家も不協和音?の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

【STORY】
「アカルイミライ」「LOFT」の黒沢清監督が、東京のごく普通の家庭の崩壊と再生を描いたホームドラマ。主演は香川照之、小泉今日子。
小学6年生の次男・健二は父に反対されているピアノをこっそり習っている。
父親はリストラされたことを家族に打ち明けられず。
兄は米軍に入隊しようとしている。
母はなんだか、毎日物悲しい。
やがて家族全員に秘密があることが明らかになっていく……。
第61回カンヌ映画祭では、ある視点部門審査員賞を受賞した。

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