墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

つみきのいえ

2009-06-04 18:06:45 | 
DVDカテゴリーは「ネタばれ」気にせず書きます。ご容赦下さい。
(本だけど)

アカデミー賞短編アニメーション賞に輝く本作品。
DVD借りたかったのだが、残念レンタル中。
そうしたら、ボウズが学校の図書館で絵本化されたものを借りてきた。
絵も、作品と同じ。
とても素適な柔らかな色合いの水彩画(の様に見える)。
短い話しで、あっと言う間に読み終えた。
まず、海面が上昇してくる。という設定に、何だかリアリティがある。
温暖化で極の氷が溶け、海面が上昇する。平野の土地は全て水の中。
そんなことを思うと、近未来感がある。
もしかすると、このおじいさんは自分になるかもしれない。などと思ってしまう。
大工道具を下層の家(海)に落としてしまったおじいさんは、潜水服を着て潜って取りにゆく。
海に沈んだ部分を目にしたおじいさんは、そこに住んでいた頃の思い出に浸る。
どんどん潜ってゆき、一番下まで。お婆さんと結婚して家を持った頃を思い出す。
そう、そんなに思い出が詰まっているのだから、この家は決して崩れることはない。
どんな状況でもたくましく生きる人間の姿。
何だか、ジンときてしまう。
ジブリの「風の谷のナウシカ」を思い出してしまった。
近いうちに、今度こそDVDで「動く絵」を観たい。
とにもかくにも、そんな状況でも人はたくましく生きる物語に出会ってしまった。

【STORY】
第81回アカデミー短編アニメーション賞や2008年アヌシー国際アニメーション映画祭グランプリを受賞するなど、高い評価を受けた短編アニメ。監督は「R」「或る旅人の日記」など短編アニメを制作してきた加藤久仁生。
海の上に建つ積み木のような家。海面の上昇にあわせて上に上に建て増しされる。そんな家に住んでいるおじいさんの、家族との思い出の物語。

「goo 映画」で更に詳しく。
こちらから


つみきのいえ - goo 映画