墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

ハート・ロッカー

2010-04-26 21:17:02 | 映画(は行)
「見えない敵」
まるで、自分も部隊の一員のような緊張感!!

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
イラクに駐留するアメリカ軍の中でも、最大の危険を伴う爆発物処理班の兵士を描き、2009年の賞レースを席巻した戦争アクション。命知らずの兵士と仲間との確執と友情を軸に、緊張感あふれる爆発物処理の現場をリアルに映し出す。監督は『ハートブルー』『K-19』のキャスリン・ビグロー。レイフ・ファインズやガイ・ピアースらが脇を固める中、『28週後…』のジェレミー・レナーが任務に命を懸ける主人公を熱演。迫力ある戦場の描写と、兵士の勇気の裏にひそむ心理の繊細な描写に驚がくさせられる。
2004年夏、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍爆発物処理班・ブラボー中隊のリーダーに、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)が就任する。まるで死への恐怖などないかのように遂行されるジェームズの爆発物処理の様子に、仲間のサンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)らは不安を抱くようになり……。

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本年度アカデミー賞作品賞受賞作品。
アバターのジェームズ・キャメロン監督の元妻であるキャスリン・ビグロー監督作品。
元夫婦対決ともてはやされたことは、皆さんご存知の事でしょう。

女性監督作品とは、思えないほどのハードでガッツリな感じの大作でした。
見えない敵を相手に、仕掛けられた爆弾を処理する。
相手が見えないだけに、いろいろと勝手に想像してしまうのは、登場人物だけでなく、観る我々の側もまた同様。
そこが、正に冒頭に書いたような緊張感・緊迫感を生み出す。

戦っている相手が見えること。
善と悪とが明確に存在することは、物語を成立させる上では、大切な要素であろうと思う。
そういった意味では、一方が欠落した感じがする。
明快さに欠ける感覚があることは確か。

しかしながら、今の戦争というもの。
テロとの戦いというものは、正にそういったものなのではないか。
だからこそのリアリズムが感じられる作品であるように思う。

とにもかくにも、敵が見えないリアルな戦争映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

雅  はかなきことの、美しきかな

2010-04-23 00:13:43 | 絵画・書
なかなか映画に行く時間が取れないので、ブログの更新もままならなくなってきています。
「これでは、いかん!」思い、少し違った趣向を取り入れてみました。

近所の「五条川」の桜並木の絵とその桜の絵です。



桜のシーズンもこちらの地区では終わりを告げ、今は葉桜の状態です。
桜=日本人の心
こんなフレーズはよく言われます。
桜が散るところを見て、感じる情緒は「やはり日本的だなー。」と。




日本人は、世界に類を見ない情緒豊かな民族と言われます。
自然もしかり、人の心もしかり。
感じる心が豊かなのだろうと思います。
そんな日本の心は大切にしたいですね。

NINE

2010-04-16 23:13:17 | 映画(英・数)
「自分で道をみつける」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
『シカゴ』のロブ・マーシャル監督がメガホンを取り、『イングリッシュ・ペイシェント』のアンソニー・ミンゲラ監督が脚本を手掛け、トニー賞受賞の同名ブロードウェイ・ミュージカルをオールスター・キャストで映画化。主人公に『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ=ルイス、彼を取り巻く女たちにマリオン・コティヤールやニコール・キッドマンらアカデミー賞受賞者がきらびやかに華を添える。ゴージャスなステージで繰り広げられるエモーショナルな歌とダンスに注目。
1964年のイタリア。スランプ中の映画監督、グイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)にとって、妻のルイザ(マリオン・コティヤール)だけが心のよりどころだった。ところが、妻以外にも愛人カルラ(ペネロペ・クルス)や主演女優のクローディア(ニコール・キッドマン)など美しい女たちに囲まれているグイドは、愛とプレッシャーとのはざまで幻想の世界へと陥っていく。

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最近、ずいぶんと忙しくなってしまって。
映画もあまり観に行けないし、ブログの更新も間隔が広くなってしまってます。
今年は、「年間100本」難しいかもー。
だけど、楽しいことしないと、仕事もがんばれないので。
共に、がんばります!!

さて。
実は、ミュージカル映画はあまり得意ではない。
突然、歌いだしたりすると、「何で歌うの。」なんて思えてしまって。
そう、感情の移入ができなくなってしまうことが多いのです。
同監督の「シカゴ」もそんな印象を持ってしまって…。

さて、今回は…。大丈夫でした。

主人公である映画監督グイドの、内なる世界観のみがミュージカル仕立てだったことが、よかった原因かと思います。
そういった住み分けがあったことから、ストーリーも非常に見えやすく。
架空の世界での女優陣の美しさにうっとり。
ミュージカル映画を楽しめる人は、きっとこういった部分がいいのだな。
なんて事も実感できたりして。
観るかどうしようか、少々迷ったのですけれど、観てよかった!!


悩んでいるとき。
自分では自分はいろいろと進めたいと思っている。
そして、できていないことに何らかの理由をつけているように思う。
自分では、決めて自分で進めていないだけなのに。
後から思うと、たったこれだけのことだったのか。と思うこと、ありませんか?
進むべき道は、自分で決めるだけなのに。

そんな悩み多き映画監督もまた、自分で決めるべき道を見つけれず、足踏みをし、前に進めないことに正当な理由付けをしていました。

一歩前に進めば、道は開けてくる。

まあ、その一歩が難しいこともあるのですけれど。
映画って本当に人生の体験版だと痛感させられる作品でした。

とにもかくにも、名監督の妄想映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

2010-04-07 22:42:57 | 映画(は行)
「ゼウスの稲妻はどこへ。」
母を冥界から救うため、ゼウスの稲妻を求めて。

【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
アメリカでベストセラーとなった児童文学「パーシー・ジャクソン」シリーズを、「ハリー・ポッター」シリーズの第一弾と第二弾でメガホンを取ったクリス・コロンバス監督が映画化した奇想天外なファンタジー・アドベンチャー。神と人間のハーフである少年がたどる冒険の旅を描く。主人公のパーシーを演じるのは、『3時10分、決断のとき』でクリスチャン・ベイルの息子を演じたローガン・ラーマン。ギリシャ神話に登場する神や怪物にふんする、ピアース・ブロスナンやロザリオ・ドーソンにも注目。
ギリシャ神話の神の息子であると告げられたアメリカの寄宿学校生、パーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)。仲間とともにゼウスの雷撃を探す旅に出ることになったパーシーに、予言の神は4つの神託を下すが、旅の途中にはオリンポスの神々との出会いや敵との戦いが待っていた。


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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 - goo 映画

「アリオン」みたいだな。
ガンダムの安彦良和氏の漫画で同じようにギリシャ神話の神々が登場する物語。
話は全く違うのだが、設定に近いものを感じてしまった。
この話、ご存知の方は同じように感じるのではないかなー。

パーシーが、冥界に連れ去られた母を救うためと、「ゼウスの稲妻」と呼ばれる武器を盗んだとされる自らの疑いを晴らす。そのため、仲間と共に旅をするファンタジー。
ハリーポッターが終盤を迎えようとする中、同じファンタジー路線の作品として、否が応でも注目がしてしまう。

ギリシャ神話の神々。とても人間的。
嫉妬もするし、浮気もする。
そのことが、世界に大きな影響を与えてしまうから、神なのだけれど。
そんな神は、人間との間に子供をも作ってしまう。
それが「デミゴット」であり、パーシー・ジャクソンなのだ。
ギリシャ神話の世界と現代の世界が入り混じったような世界
なんとも不思議な感じであった。
特に、最初に戦うメデューサの扱いがおもしろい。
眼が合うと石になってしまう、その魔力。
そんな魅力的な目線をユマ・サーマンが演じている。
討ち取った後の首が、後々までパーシー達の武器になったり…。
意外と、この話のキーポイントかもしれない。

とにもかくにも、人間的な神々と「デミゴット」の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

シャーロック・ホームズ

2010-04-02 23:48:14 | 映画(さ行)
「その眼力。」
事象をとらまえる、その眼力に圧巻。。。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jrと『スルース』のジュード・ロウが、名探偵シャーロック・ホームズと相棒のジョン・ワトソン博士を演じるミステリー大作。国を揺るがす謎の敵を前に、ホームズとワトソンの強力なタッグで壮絶な闘いを繰り広げる。共演は宿敵ブラックウッドに『ワールド・オブ・ライズ』のマーク・ストロングほか、レイチェル・マクアダムスら。『スナッチ』のガイ・リッチー監督が作り上げた、激しいアクションが満載の新ホームズに期待したい。
新たな難事件に挑むことになった名探偵シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)。相棒のワトソン博士(ジュード・ロウ)とともに宿敵ブラックウッド(マーク・ストロング)に立ち向かう。そんな中、国の崩壊をもくろむ巨大な陰謀を暴くための壮絶な闘いが、ホームズとワトソンを待っていた。

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シャーロック・ホームズ - goo 映画

ミステリー映画というよりは、アクション映画と言った方が作品の印象をより表しているのではないだろうか。

私にとって、ロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウは、アクション系の俳優さんではない。共に、演技派のイメージが強い。
そんな二人が出演する本作品は、私の印象のシャーロック・ホームズとは、少々タイプが違う。
知的で思慮深い。物静かで観察力に優れている。
ロバート・ダウニー・Jrの演じたホームズは全てが異なるわけではないが。前述した物とは、少々異にしている。

決して、おもしろくなかったわけではない。
むしろ逆で、十分に楽しめた。
特に、その印象違いのアクションの部分で!!!
造船所で大暴れ。高いビルから川へ飛び込む。橋の上での決戦。などなど。
そしてホームズの現状分析する、その眼力。
随所に見られるこのシーンは楽しく。
「こうなるから、こう」と言ったホームズの予測通りに展開する。
この部分では、探偵物っぽかったかな。

宿敵モーリア ティ教授の影がちらり。随所に見え隠れする。
結局、その姿は明らかにならず。
続編を作りたいのだろうなー。

とにもかくにも、ニュースタイル・ホームズの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。