かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の歌一首鑑賞 203

2022-09-16 12:50:47 | 短歌の鑑賞
     ブログ版 清見糺の短歌鑑賞    
                  鎌倉なぎさの会  鹿取 未放

203 孤独派なぞ気取っていたのが大誤算老いてだんだんにんげんが好き
「かりん」01年9月号

  馬場あき子への遠い挨拶歌かもしれない。作者がかりんに入会して間もない頃、「あんたは人間が好きかい?」と馬場に聞かれたそうだ。黙っていると「私は好きだよ」と馬場が言った。その時のことを思いだして、遅まきながら返歌をしたのだろう。いろいろあって人間嫌いだったけれど、私も最近だんだん人間が好きになってきましたよ、と。「なぞ」は、軽視しながら一つの例として示す副助詞。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 清見糺の歌一首鑑賞 202 | トップ | 清見糺の歌一首鑑賞 204 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

短歌の鑑賞」カテゴリの最新記事