かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

写真入り 馬場あき子の外国詠 137(ネパール)

2019-12-25 18:55:31 | 短歌の鑑賞
   
   馬上の馬場あき子 ※著者から写真掲載の許可をいただいています。    

   
   カリガンダキ川を、白馬にまたがって近づいてくる近藤亨氏


  写真入り 馬場あき子の外国詠17(2009年4月実施)
    【ムスタン】『ゆふがほの家』(2006年刊)86頁~  
     参加者:K・I、N・I、T・K、T・S、N・T、
         藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:T・H 司会とまとめ:鹿取 未放
                    

ネパールのアッパームスタンに「こしひかり」を実らせた
  近藤亨翁をたずねてジョムソンに行った。
(この詞書のような2行は、「ニルギリ」の章全般に掛かる。鹿取注)


137 乾燥のはなはだしければ馬糞さへ臭はず馬上快晴の青

     (レポート)
 馬場先生は、馬の背に揺られて山道を辿っておられる。そこには馬糞が転々と転がっている。しかし、その馬糞も、その地域の乾燥した地面では、臭いもたたない。抜けるような青空の下だ。(T・H) 


      (当日意見)
★ジョムソンは年間雨量200ミリという乾燥地帯ですから、馬の糞もすぐ干涸らびて臭わない。
 雲一つ無い青空の下を馬で移動する爽快さを詠んでいる。(鹿取)

                            


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