かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 387 中欧④

2023-11-23 11:04:20 | 短歌の鑑賞
※お詫び:毎回、プレビューを見て打ち間違いがないか、変換ミスがないか確かめてか
     ら投稿していますが、その後に変な文字化けが怒っています。
     前回も題が変でした。お詫びいたします。

   2023年度版 馬場あき子の外国詠53(2012年6月実施)
       【中欧を行く 虹】『世紀』(2001年刊)P105~
      参加者:N・I、崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
      レポーター:藤本満須子(急遽代理のため書面のみの参加)
      司会と記録:鹿取 未放


387 スメタナの記念館の椅子翳ふかくヴルタヴァに雨そそぐ昼なり

      (レポート)
 382番歌(ヴルタヴァの朝雨に立つ虹見ればかなしきかなやスメタナの祖国)ではここスメタナの祖国であるよとうたう。雨のプラハ、雨のヴルタヴァ、時間は昼であるが、スメタナ記念館の椅子はかげを深くおとしている。スメタナ記念館はカレル橋の旧市街側のたもとにあり、ヴルタヴァ川がすぐ脇を流れている。スメタナは1863年から1869年までここに住んでいた。〈売られた花嫁〉〈ダリボル〉をここで作曲した。作者のスメタナへの思いが深く表れている歌。(藤本)


      (当日発言)
★雨が降っているゆえの翳が作者の心情に影響していて、印象深い。(N・I)
★私が行った時は川に記念館の影が映って、川が暗く見えた。(曽我)

コメント
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