Darkness Before the Daylight Blog

鋼の錬金術師、黒子のバスケにまつわる人々、漫画やアニメ、日々の楽しみ、その他つれづれ。

520センズの約束

2019-05-20 22:05:32 | 日記
毎年、いや読み返し思い出すたびに感じます。あれは本当に素晴らしい話でした。
「520センズの約束」
表面上はいつも反発している大佐に対して、エドも少しずつその思いを理解して認めているということを
作者の牛先生があのような形でしっかりと表現してくださったことに対して、何よりほっとするわけです。

それを踏まえているから、他の軍人たちに対しても、自分だけで物事を解決しようとしていたのが、
次第に「頼るべきところは頼る」ことができるエドになっていく。
その成長の重要なポイントになっている話でもあります。
あんたの夢に一口のってやろう、という形の、それもまた夢のひとつ。

ロイとエドの間に、彼らにしか存在し得ない、互いに理解し得ない絆があるとするなら、
それは一言でいうと
「消せない罪の意識を持ってなお、むしろそれゆえに自分の意志で在り続ける、国家錬金術師としての自分」
だと思っています。
彼らは非常にストイックな面があって、目的を果たすためならば、軍の狗であることも厭わない。それができてしまう。

エドがイズミ師匠に弟子入りしたくて言った「人の役に立ちたい」は決して嘘ではない。
ロイは国家のために有用な自分であることを、自分自身に課している。
本人たちに自覚があってもなくても、彼らはその意味で、お互いに誰よりも近いところにいます。

こういうことで考えれば、肉体の形にはそんなに意味がないのではと思うわけです。
私にとってのロイエドは、こんなところから始まりました。

どの設定の話を書くときも、それに変わりはなかったように思います。
次は事件ものを書きたいなと、ぼんやりと考えています。
過去作ばかりのサイトになってしまいましたが、お時間のある時に、またサイトにお立ち寄りいただけたら嬉しいです。




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