Darkness Before the Daylight Blog

鋼の錬金術師、黒子のバスケにまつわる人々、漫画やアニメ、日々の楽しみ、その他つれづれ。

夏のイベントありがとうございました!!

2016-08-22 21:37:38 | 日常
インテでの大阪夏の陣、たくさんの方々がお集まりだったようで
直参できなかった管理人は北の国から思いをはせておりました。

スペースにお越しくださった皆様、お声をかけたくださった皆様、本をお手にとってくださった皆様、
本当にありがとうございます!!

そして相方さん、売り子をしてくださった皆さんに大感謝!!

今は荷物が届くのを待っているところです。
自宅分の本は手元にありますので、自家通販を受け付けています。お気軽にお申し付けください。

また、K-BOOKS様で書店通販ができます。こちらは少し割高で申し訳ありませんが、
よろしかったらご利用ください。

以下はインテペーパー小話です。学園パラレルのロイエドベースで、ランファンがそれを眺めています。


    ここだけの話ですが                わふわふ

 リン・ヤオとランファンは、交換留学生です。ロイ・マスタング先生の担任するクラスにやってきて、二ヶ月になります。同じクラスには、エドワード・エルリックもいました。
 ランファンは、ふとしたきっかけで、エドワードとロイ先生が両片思い中なのだということに気づいてしまいました。留学に来てから同人誌という書物を少々たしなむようになったせいで、そのあたりの勘が働くのです。内心(頑張っテ)と、二人を応援しつつ萌えていました。
 
 ある日のことです。ロイ先生が、かなり大きな段ボール箱を抱えて、階段を歩きにくそうに上がっていくのを、ランファンは偶然見かけました。手を貸そうと思いましたが、あいにくランファンは、前日手首をひねってしまい、湿布をしていました。自分で手伝うのは無理そうです。
 ランファンが後ろを振り向くと、エドワードがやってくるのが見えました。幸いなことに手ぶらです。
 ランファンがエドワードに目配せをして、階段の上を指さすと、エドワードはロイ先生に気づきました。
 エドワードはぶっきらぼうに「……手伝います」と言い、ロイ先生の持っている段ボールの端っこを持ってあげました。
「ありがとう」ロイ先生はとても喜びました。
 エドワードの耳がちょっとだけ赤くなっているのを見て、ランファンは、やはりエドワードはロイ先生が好きなのだと確信しました。

 そして翌日です。ランファンが廊下を歩いていると、今度は前方をエドワードが歩いているのを見かけました。
 そのまま歩いていたら、エドワードのポケットから、何か赤っぽいものが落ちました。
 ランファンはエドワードを呼びましたが、聞こえなかったようで、エドワードはそのまま教室の方へと行ってしまいました。
 拾ってみると、赤いハンカチです。名前はありませんでした。ランファンは、ふと思いついて、それをロイ先生に届けました。
「うちの教室の前にあったので、たぶんクラスの人のだと思いまス」
「ありがとう。後で聞いてみるよ」
 ロイ先生はホームルームの時に、そのハンカチの持ち主を尋ねました。勿論エドワードのものでした。エドワードは進み出て、ロイ先生の手からハンカチを受け取り、「ありがとうございます」と言いました。

 同様のことが何度かありました。ランファンはどうも二人を放っておけず、さりげなく、誰も怪しまない程度の橋渡しをするのが趣味になったのです。
 彼女は口数が少ないのですが、ロイ先生とエドワードはランファンのことを「何だか気の利く優しい子」と思い始めました。
エドワードはリンと話をする機会があった時に、こう言いました。
「ランファンってなかなかいい子だな。優しくて」
 リンは少し驚いた顔をしましたが、嬉しそうでした。
「あいつはあまりしゃべらないから、友達も多くない。でもそう言ってもらえてありがたいナ」
 エドワードはそれを聞いて、リンはランファンのことをとても大切に思っているのだと知り、ほのぼのとした気持ちになりました。
 ランファンが内心「年の差って尊いわ……」と思っているとは、知るよしもない男性たちでした。

                      おわり

オフライン情報更新&インテお品書き&ペーパー小話

2016-08-16 23:13:17 | 日常


8/21のSUPER COMIC CITY 関西22では、6号館Aマ06aでお待ちしています。

管理人本人は不在ですが、相方さんと売り子さんたちがおりますので、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいね。
また、14時には完全撤収の予定ですので、お早めにお越しいただければ。

お品書きは夏コミとほぼ同じですが、「鋼の魂 増補改訂版」の残りは見本誌1冊のみとなっています。
ご希望の方がいらっしゃいましたらお早めにお願いします。
この本ですが、冬あたりに少部数で再販を考えています。内容は同じです。
部数の参考にしますので、もしもご希望の方がいらっしゃいましたら、拍手などでお知らせください。

自家通販を引き続き受け付けています。到着のお知らせもありがとうございます!!
少しでも楽しんでいただけますように。


以下は夏コミペーパー小話の再録です。


リゼンブール小学校3年3組 夏祭りの夜に
                          By わふわふ

ロイの勤務するリゼンブール小学校も夏休みに入り、今年も学区の子供会の主催する、恒例の夏祭りが近づいてきた。
去年の夏祭りでは、ロイが夜店の見回りをしていたところ、二年連続できもだめしに惨敗したエドワードが号泣している現場に出くわした。身も世もあらず泣きわめき、ロイに抱きついて離れないエドワードをおんぶして、自宅まで送り届けたのが思い出である。
今年もロイたち職員は、何人かで見回りに出かけた。さすがに今年は大丈夫ではないかと思うが、きもだめしをやっている場所の周辺は特に注意深く見てみる。
すると、エルリック一家と出会った。エドとアルの兄弟と両親が四人揃って、屋台めぐりをしている。
そういえば去年は、アルが熱を出していたために、エドが他の家族に連れられて出かけ、おばけに驚かされたのだった。今年は家族で来ることができたようで、安全面でも大丈夫だし、何より楽しそうだったので、ロイはほっとした。
「あら、ロイ先生」
エドの母がロイたちに気づいた。
「ロイ先生だ!」「ロイ先生」
兄弟も喜んで話しかけてくる。
「こんばんは。いつもお世話になっています」
父も挨拶してくれた。
「皆さんお揃いで」会釈をしたロイに、エドワードが「先生、今年も家に遊びに来てよ」と誘った。
「いや、去年は特別だから」
ロイがそう言うと、兄弟の父が「去年はお世話になりました。もしも良かったら、見回りが終わった後お立ち寄りください」と、小さな声で耳打ちした。
ロイは遠慮したが、今度社会科で勉強する「昔のくらしのようす」の指導に使えそうな資料を分けてくれるということだったので、見せてもらいに行くことにした。そういえばこのお父さんは学者さんだった。
一時間ほど経ってからエルリック家を訪れると、みんなで待っていてくれた。ロイは兄弟の父から、昔の本やレコード(!)、化石や鉱物の詰め合わせなど、いろいろな古い物を貸してもらうことができた。
「ありがとうこざいます」
「いえ、子どもたちの勉強に役立てば嬉しいです」
 その後エドワードの方を見ると、兄弟でアニメの録画を見ていた。少年がやがて王となる人気の作品である。
「先生も一緒に見ない?」と誘われ、ロイも実はひそかに見ていた番組なので、エドの母が出してくれた麦茶をいただきながら、一緒に見始めた。
 王子の部下たちが協力して海賊退治をする場面を、エドワードはわくわくして見ていた。ロイも楽しみつつ、あの船はガレー船と呼ぶのでいいのかなとか、夜間の行軍に使うたいまつはどれくらいの時間燃えているのかなとか、そんなことも考えながら見ていた。
エドワードは黒髪の騎士がお気に入りらしい。理由を聞いてみたら「だって強いから」と言っていた。やはり男の子、強さへのあこがれはあるらしい。
「先生、この人が『黒幕』なの?」
よその国のえらい人を見て、唐突にエドワードが尋ねてきた。
「うーん…」
ロイは何と答えたらいいものかと迷った。いい人悪い人という単純な構図だけで説明するのは難しい上、ここで何か言ってネタバレになってしまうのも残念だ。
ロイが迷っていると、エドワードは「違った」と解釈したらしく、「じゃあ『黒幕』じゃないんだね!」と、一人納得し、何か考え始めた。
「えーと、えーと、じゃ『しろまく』!!」
「え?」
「だって『黒幕』の反対なら『白幕』でしょ!」
ロイは笑ってしまった。確かにこの前、「反対の言葉」を勉強して「白」の反対は「黒」か「赤(紅)」であることが多いと話したのだった。
「あらあら、楽しそうね。本当にエドはロイ先生が大好きね」
そこに、エドの母がスイカを切ったのを持ってきてくれた。
                                                                おわり

ご来訪、拍手、メッセージありがとうございます!

夏コミありがとうございました!!

2016-08-14 00:11:43 | 日常
まだコミケは3日目が残っていますが、1日目の様子を相方さんから聞いたところ、
それほど暑さは厳しくなかったとのことで、ほっとしています。

当サークルスペースにお越しくださった皆様、本をお手にとってくださった皆様、
本当にありがとうございました!!

引き続きコミックシティ大阪22でも6号館Aマ06-6bでお待ちしております。よろしくお願いします。

話は変わりますが、BLを読んだり書いたりしていると、一口にBLといっても様々な書き方があります。
自分としては「今まで自分は異性が好きだと思っていたし、基本的にはそうだけど、特定のこの人だけが
なぜか同性なのに好きだ」という話を書いてきました。
「話の最初の時点から、自分は同性が好きだという自覚のある人」は、まだ書いたことがないです。

で、たぶん自分は今後も前者の立場の人を書いていくのかなと思っていたのですが、最近になって、
「恋愛というのは、誰か特定の人一人に対して特別な気持ちをもつことだから、対象が同性でも異性でも、
結局は同じことなんだなあ」という、至極当然のことを改めて感じました。

このサイトは開設当時「女性向け」とトップに書いていましたが、ある時、小説を読んでいってくれるなら
男性でも女性でも宇宙人でもどなたも大歓迎だなあと思い直して「女性向け」を削除した経緯があります。

性的指向のことについては、社会的にも様々な複雑な事情がからんでいて、また個人によって考え方も事情も
それぞれであることから、まだまだ勉強中ですが、できることならどなたにとっても楽しんでいただける
サイトでありたいと思っています。
うまい言葉が見つかりませんが、性別の組み合わせにこだわらず、人を好きになるって幸せだなあとか、
いいなあという感じで読める話を書いていけたらと思います。

ご来訪、拍手ありがとうございます!!



夏コミお品書き・新刊の自家通販を開始します

2016-08-10 20:39:07 | 日常

画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
(どうしてなのかサムネイルが2個表示されますが、どちらをクリックしても同じみたいです……)
後ほどオフラインページも更新しますが、新刊が届きましたので
自家通販を開始します。

新刊(2種)
・「素晴らしき舞台」A5/R18/120P/1,100円 ロイエド現代パロ。
「【C90】 新刊 素晴らしき舞台 【ロイエド】」/「wafusan」の小説 [pixiv] http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7104367

・「時の翼」A5/R18/84P/700円 黒バス黄黒社会人パロ。
「【C90】 新刊 時の翼 【黄黒】」/「wafusan」の小説 [pixiv] http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7064953

既刊
※神蘇「ひとつ屋根の下」(COMIC CITY104新刊 書店委託中K-BOOKS)
「【CC大阪104新刊サンプル】ひとつ屋根の下【神蘇】追記あり」/「wafusan」の小説 [pixiv] http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6215794

他ジャンルの本もあります。興味のある方はどうぞ…

見本はリンク先をご覧ください。
ロイエドの既刊も通販できますが、「鋼の魂 増補改訂版」は、現在手元にありません。
オフラインページを参照の上、メールで連絡をいただければ、折り返し詳細をお知らせします。

拍手・メッセージもありがとうございました!!


イベント情報

2016-08-08 17:02:29 | 日常
昨日やっと新刊を脱稿しまして、印刷所さんに入稿しました。本出ます。


COMIC MARKET90と大阪のSUPER COMIC CITY 関西22で頒布します。
(A5/120P/イベント頒布価¥1,100/成人向け)

「あしながおじさん」を下敷きにした現代パラレル。
高校卒業を控え、進路に悩むエドワードのもとに、匿名のお金持ちが学費を出してくれるという話が!条件は、歌手を目指して真面目に歌の勉強をすることと、月一回その人に手紙を書くことだった。
専門学校に進んだエドワードは、アルバイト先の社長、ロイ・マスタングと知り合う。次第に距離を縮め、時に挫折を味わいながらも、仲間との交流を通して成長していくエドワードとロイの心の交流。ハッピーエンドです。

pixiv・サイトで連載していたものに加筆し、完結させました。70Pほど書き下ろしています。今まで連載していた部分は全年齢でしたが、本にはR18描写が含まれますのでご注意ください。

表紙はシンさんにつくっていただきました!!

イベントの他、自家通販、K-BOOKS様での書店委託を予定しています。


よろしくお願いします!