ダプール・バリ 神々の島の台所

インドネシア・バリ島から愛をこめて。

小悪魔的、Bongkot

2015-08-24 00:54:45 | バリごはん&食材・スパイス・ハーブ
ちょっと前のお料理教室で作ったサンバル・マター・ボンコットの続き。

「Bongkot 」はショウガ科の植物です。
一般的なインドネシア語では「Kecombrang」とか、「kantan」とか、または 「honje」と呼ばれます。
英語ではトーチジンジャー(Torch Ginger)、日本語でも「カンタン」ということもあるらしいです。
インドネシア〜マレーシアあたりの熱帯アジアが原産。
インドネシアでは固く締まった蕾と柔らかい茎を食用にします。
この味と香りなんですが、日本のミョウガをもっと小悪魔的に、妖しく強烈にした感じ。
ミョウガが嫌いな人は、ボンコットの香りを嗅いだだけで「うへー!」となるかもしれません。
好きな人にとっては何とも言えない魅力的な味と香りなんですけどね。

ところが観賞用にもなるこの花が咲くと・・・こんなに艶やかなんです!
(Wikipediaより)


花も小悪魔的ですねえ。ほんとにトーチ(松明)が燃えているみたい。

さて、香味野菜としてのボンコットは、バリでは市場やスーパーでも売っているほどポピュラーです。
いくらだったっけ?忘れてしまいましたが、3本が一束になって数千ルピアだったと思います。



一本だけ大きくなった蕾がついていたので、むりやり(笑)広げてみました。



ワイルドな花ですねえ。
このボンコットを、今日はサンバル・ゴレン(揚げサンバル)にしました。
まず、一番外側の皮を剥いて、下の方から白い芯を刻んでいきます。



すると、また固い皮に行き当たるので、



また一皮剥いて刻んでいきます。



蕾のところまで刻むと、キレイなピンク色。



これに、にんにく、あかわけぎのスライスと唐辛子を合わせて・・・



ヒタヒタくらいのオイルで、よく混ぜながらじっくり揚げていきます。



キツネ色のカリカリ・サクサクになったらよく油を切って



塩とともにごはんに添えて



いただきまーす!
生で食べるよりも味・香りが穏やかになっています。
これだけでごはんが進んで困りました。



晴れ・時々曇りのバリより
愛をこめて。






あっという間に終わる休日・・・

2015-08-22 21:41:26 | ダプール・バリ料理教室
昨日もお料理教室でした。
この日はいつもの基本コースとちょっと違うメニューで構成しました。
今回で3度目の受講になったMさんとお嬢ちゃんのAちゃん、在住のNちゃん、
そして先週に続いて2度目のYさん。
みなさんすでにスパイスの解説は経験済みなので、いきなりお料理に取りかかりました。



ナシ・ゴレン、バリ風豚の角煮、テンペのカリカリ甘辛、いつもの生サンバルにはスロー(トゥラシ)入り。
そしてお約束のビールのお供・サテには鶏肉を使用。(プリプリしてて美味しかった!)
小学校2年生のAちゃんが、前回もそうだったのですが今回も大活躍!
みんなのグラスに絶えずビールを注いでくれたり
お料理の手際の良さにはNちゃんもYさんもびっくりでした。
4時間近い調理時間を、みなさんよく頑張ってやり遂げて下さいました。
(やっぱり途中のビール・タイムがエネルギー補充になりましたね〜・笑)
Mさん、Aちゃん、Yさん、Nちゃん、どうもありがとうございました!

今日はオフ日だったので、火葬式を数日後に控えたトペン彫刻のマエストロ、ワヤン・タングーさんの
シンガパドゥのお宅に弔問に行ってきました。



ガラスの入ったフレームだったので、反射してあまりきれいに撮れませんでしたが
このバロンのタプル(面)が90歳で亡くなった巨匠の最後の作品で
今はタバナンのある村のお寺のご神体として奉納されているそうです。

実はシンガパドゥではつい最近、村の合同葬儀があったばかりなのですが
ご家族の強い希望で、単独で、盛大な火葬式をしたいということで
その合同葬儀がすっかり終わるまで式を延期したのだそうです。
なので亡くなってからなんと一ヶ月近く、デンパサールの病院でご遺体を預かってもらっていたとか。

シンガパドゥやバトゥブランの村々ではふつう、Jaba(ジャボー=平民階級)の火葬式は
牛や動物を象った煌びやかな棺(遺体を入れて焼く)は作らないのですが、
タングーさんは生前、多くのご神体を彫った方でもあり、錚々たるトペン演者たちにタプルを誂えてきた方だけに
村人たちも「ぜひお坊さん並みの豪華な乗り物を」と一致団結したそうで、
家の前には立派な牛を象った棺が準備されていました。
火葬式当日のバレ・ガンジュール(行進用ガムラン)はスダマニのメンバーが担当します。

さて、そんなこんなで休日も終わり。
(なんか休日って感じじゃなかったなー)
明日からまた頑張りましょう!



今日も寒〜いバリの夜です。













デモ!ベノア湾埋め立て反対!!!

2015-08-21 01:12:46 | ベノア湾埋め立て問題・Tolak Reklamasi
久々に「ベノア湾埋め立て問題」です。
7月のウパチャラシーズンを終えて、昨日、久しぶりにデンパサールでデモがありました。



今回も千人以上が参加したそうです。
昨年から月一くらいでずっと続けているデモですが、参加者の数もパワーも全然落ちていませんよ!







私は残念ながら行けなかったのですが、この日は なんと!!!
Superman Is Dead がデモの中でミニ・ライブを行いました!!!!!(あどぅ〜〜〜〜!!)



ジュリンクが大統領に直接訴えたり、海洋大臣にさかんにコンタクト取ったりと頑張っていますが
ベノア湾一帯を「自然保護水域」から「開発可能区域」に変えてしまった『大統領令Perpres No, 51 / 2014」は
未だに撤回されていません。
現在は「開発可能性調査」が公的機関から開発業者の手に委ねられたところで停まっているままですが
S.I.Dのライブで警察から「ステージで埋め立て問題に触れるな」と命令が出たり
街道沿いの「埋め立て反対!」のポスターが何者かに破かれたりして
まだまだ闘いは続いています。
私も諦めずに訴えていきたいです。

★「ベノア湾埋め立て反対」について、過去の記事は右のカテゴリー【Tolak Reklamasi】にまとめてあります。
「何のこと??」と思った方は遡ってこちらからぜひ読んで下さいね。

バリは今日もいいお天気でした。



愛をこめて。

ピチピチの鰺

2015-08-20 02:10:04 | 和食「影武者」
昨日はクドガナンの魚市場に仕入れに行きました。



いいお天気で、いいお魚もいっぱいあって、ピチピチの鰺をたくさん買ってきました。
そういえば、丸福ちゃんに家族?がいましたよ!



鰺のお造りは完売。
深夜まで居残って捌いてきた鰺の開きは、いま冷蔵庫で乾かし中。
魚って、ちょっとでも鮮度が落ちるとハラワタがグズグズになって
開いたとたんに生臭さが匂うんですが、
私が「これは!」と思って選んでくる鰺は、ハラワタもまだ全然生臭くなくて
きれいにツルッと取れるんです。
だから開いたあとのお腹もこんなにツヤツヤでキレイな色のまま。

 

魚も野菜も、新鮮な食材は美しいですね。
いつもホレボレしながらしばらく眺めてしまいます。

今日も頑張ってよく働きました。
みなさんどうもありがとう。









お料理教室と「作ってみたよ」レポート

2015-08-18 00:14:08 | ダプール・バリ料理教室
今日もお料理教室でした。
初回の基本コース。



初めてのバリで、しかも今夜のフライトでご帰国というYK.さんとYR.さんは、
わざわざクタから早起きをして来て下さいました。
本格的なバリ料理は「食べるのも初めて!」というお二人だったので
実は私もちょっとドキドキだったのですが(だって責任重大ですよね)、
出来上がったコテコテのバリの味(もちろん大成功)を「美味しい!」と、喜んで召し上がって下さいました。

あー、よかった!

YK.さん、YR.さん、どうもありがとうございました。
今度おみえになる時は、ぜひウブドにも泊ってくださいね!

さて、報告をいただいてから日が経ってしまったのですが、
茨城にお住まいのNさんから、「作ってみたよ」レポートが届きました。

実はもう古い友人のNさんなのですが、今回、お知り合いの精神科のドクターが行政の取り組みに協力して
『認知症予防教室』というプロジェクトを始められたのだそうで、そこにスタッフとして参加しているNさん。
その教室で、高齢の方々と一緒に「バリ料理を作って一緒に食べよう!」という企画を立ち上げたのだそうです。
そこで「どんなお料理がいいかしら?」ということで、スタッフの皆さんと試食会をやったときのお料理がこちら。



ソト・アヤム、ガドガド、テンペ、ミ・ゴレン。
役場の調理場なので食器がちょっとお色気不足、とのことですが、
けっこう何種類も頑張って作ってくれたんですね!

「高齢になると誰かと一緒に食べる機会も減り、食も細くなってくるので、
みんなで食べれば色々な物を食べられるし、楽しくて思いの外いつもより食べられた‼・・というのが狙い」だそうですが、
新しいお料理を知るのも楽しみのひとつになっていて、みなさんも張り切って手伝ってくれるのだそうです。

お爺ちゃま、お婆ちゃま、美味しく召し上がっていただけたでしょうか?
「バリ」という南の島には、こんなお料理があるんですよ。
どうかお元気で、美味しいものをたくさん召し上がって、楽しい日々をお過ごし下さいね。

バリ島より愛をこめて。




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