卯月の手鏡

小さな手鏡でも、広い世界が映る。

アース・earth の事

2008年01月22日 | 卯月の雑感
この映画、ろうの友達が公開を楽しみにした。
彼女は邦画は楽しめない。見るのはもっぱら字幕が付く洋画だけ。

アースは完全吹き替えで字幕が無いので、彼女は見る事ができない。
すごく残念がっていたし、悔しがっていた。


少し前の新聞に2006年に国連で採択された、障害者権利条約の事が載っていた。
記事によると、「障害者がすべての人権および自由を完全かつ平等に享有する事を促進する」と第一条に謳われている。
障害者が保護の対象にあるのではなくて、人権が平等にある事が国際的に認められた事。
そのために障害者に特別な権利ができるのではなくて、
障害のない人に保障されている権利が障害者に保障されていない現状があり、
その格差を埋めていこうとする物。
幅広い意味での差別を禁止している。

私は問題なくこの映画を見る事ができた。彼女は見る事ができない。
これって意図的じゃないにしろ、客観的に差別だよね。

条約で謳った事と現状との差、いつ無くなるんだろう。