「おかげさまで1周年!記念フェア開催中!」
少し前に、そんな文字が踊る新聞の折り込みチラシを見た。
「一太郎翁 とまと記念館 ソル・レ・ソレイユ」のチラシだった。
どこ?と思って見てみると、東海市。
カゴメの創始者、蟹江一太郎氏が明治時代にこの地にトマトを栽培した事を記念した、
ミュージアム&レストラン と書いてあった。
一太郎氏は日本でトマトを食べる習慣も無く、
トマトソースも一般家庭に知られていない時代に
トマト加工食品の製造を始め、日本の洋食文化の発展に貢献したのだそうだ。
ランチ 2.500円~ ディナー 4.800円~。
何でもない日のランチには少し値が張るかも知れないけど、美しい料理の写真に惹きつけられ、
是非、行ってみたいと思った。
今日、念願叶って友達と行ってきた。
一太郎記念館。
1階は一太郎氏の記念展示。
この展示室のエレベーターの前に黒服の、トランシーバーを付けたスタッフが立っていて、
予約していた名前を言うと上階と連絡を取りながら、予約グループ毎に上へと案内してくれる。
5分程待たされてエレベーターに乗った。
そのスタッフがエレベーターボタンを押してくれ、一礼で見送られながら2階へ上がった。
2階に着いてドアが開くとホールスタッフが一人立っていて、一礼で迎えてくれ、
そのスタッフにエスコートされてテーブルについた。
たったそれだけの事で、既に満ち足りた優雅な気分になる。(単純?)
「ピスタチオとカシューナッツのアレルギーのお客様はどなたでしたか?」
先ずそう言われた時には、すごく感動した。
予約を入れた時にアレルギーの有無を聞かれ答えていたけど、すっかり忘れていた。
その後、もう一度テーブルまで来てくれて
「ピーナッツや胡桃は大丈夫でしたか?」と、確認してくれた。
そのきめ細やかさにも感動し、嬉しくなった。
そして、いよいよお料理・・・。
ノルウェイサーモンのルーラード 桜の香り
マスカルポーネ、桜の葉、サーモンをライスペーパーで巻いた物。
パンはオリーブオイル、バター、岩塩をつけて・・・。
赤大根のポタージュ 菜の花のカプチーノ仕立て。
香りはほのかに大根だけど、お味はまろやか。
メインは魚料理(真鯛)をチョイス。
スリランカティー。
このティーセットにも心躍る。
一周年スペシャルのデザート。
パテシエオススメのスイーツが、一口サイズで沢山楽しめるのがいい。
どれもこれも大満足の美味しさ、付け合わせの野菜も素材の味が生きていて
本当に美味しかった。
「今年も春がやってきました。
季節毎に採れる食材を、さらに『走り』『旬』『名残』と呼び分けて、その微妙な味の移ろいを感じるのも、
日本人ならではの奥の深い食の楽しみ方です。」
チラシには、そんなステキな言葉が書かれていた。