卯月の手鏡

小さな手鏡でも、広い世界が映る。

Kevin 1週間は早いね

2007年09月30日 | 七カ国語で話す日常がある

空港のエレベーターで



昨日、Kevinは1週間のホームステイを終えて、他の留学生と一緒に帰国した。

毎回引率でやってくる日本語の先生、ありえちゃんは2年前、家にホームステイしてくれた。
今回も来る予定だったんだけど丁度妊娠中で悪阻がひどく、
急遽別の先生が来る事になった。
ありえちゃんはKevinの事をすごく心配していた。
宿題は全然やってこないし授業中にしょっちゅう寝てるし、
最後の最後まで日本に行かせるかどうか迷ってたんだって。
Kevinの親代わりであるお姉さんに学校での態度を相談しても、「私が何を言っても聞きません・・。」という返事だったらしい。
でも、Kevinは韓国人だけあってすごく礼儀正しいし、明るくて素直ないい子だった。


5年前、Kevinが11歳の時に当時23歳と17歳のお姉さんと3人でオーストラリアの学校に通うために渡豪した。
韓国は教育費が異様に高いからだと言っていた。
普通の教育ならそうでもないだろうけど、きっと高い教養を身につけさせたいというご両親の思いからなのだろう。
現在28歳のお姉さんも、大学に残って勉強している。
そんな両親の思いを理解して韓国を離れて生活しているKevin。

本当は寂しいよね。

でも、いつもすごく明るくてムードメーカーでそんな様子は少しも見せない。

大好きだったよ。




私は仕事だったので空港に見送りには行けなかったけど、仕事に行く前にお別れを言うと、
深々と頭を下げて感謝と別れの言葉を言ってくれた。
本当に純粋ないい子だった。




タシハンボン オセヨ。 トマンナヨ。

Lorenzo's dad

2007年09月27日 | 七カ国語で話す日常がある




Lorenzo's dad こと Maurizio とは、杏奈さんのツアーで
日本に来る事が分かってから、
ずっと連絡を取り合っていた。

名古屋で時間があれば是非我が家に来て欲しいと、思ったんだけど
やっぱり忙しいツアー中。
それは無理だった。

当日お昼過ぎに名古屋入りして、そのままBlue Noteに行きリハーサルとサウンドチェック。
翌日お昼には、次のコンサート場所である東京に行かなければならない。
会えるとしたら、ファーストショウとセカンドショウの間か、セカンドショウが終わった後。それか翌日の朝。

セカンドショウが終わった後では、終電を気にしなければならないし、翌日は仕事がある。
私たちはファーストショウのチケットを取っていた事もあって、ファーストショウとセカンドショウの間に会う事を約束していた。

ファーストショウが終わって、スタッフにMaurizioとの事を話すとロビーで待つように言われた。

ドキドキしながらしばらく待っていると・・・・。

スタッフに案内されて、親しみやすい笑顔を浮かべたMaurizioが現れた!!
その笑顔を見た途端に、気が付くと椅子から立ち上がりハグしていた。

会えた事がすごく嬉しかった。

Lorenzoのお父さんに会えた事、本当に信じられない!
だって、ここは名古屋だよ!

しばらく話をしているとスタッフの人が、
「この休憩の間に食事をしていただかないといけないので・・・。」
と言われた。Maurizioは一緒に楽屋に来ないかと言ったけど、スタッフに確認してみるとやんわりと断られた。
次のステージもあるし、名残惜しかったけどいつか家に来てくれるよう話して別れた。
その時、Maurizioは「西洋のやり方だ。」と言って両頬を代わる代わる合わせてハグしてくれた。

10分にも満たない短い間だったけど、奇跡的ですご~く幸せな時間だった。

Maurizioの優しい笑顔と、その人柄を表すような心地よいピアノの音が、今も心に焼き付いている。








次に会った時はもっといっぱい話せるように、もっともっと英語を勉強しなくちゃ!!



DS「英語漬け」で・・・・。

冴木杏奈さんコンサート

2007年09月27日 | ライブッ!



25日、ふっくんとは会場で待ち合わせて、一緒にBlue Noteに行って来た。
入場待ちのファンの人達を見ると年輩の女性がほとんどで、
杏奈さんがタンゴシンガーだからかどうか、キラキラスパンコール系やヒラヒラフリル系のお衣装の方が多い。

開場後、なぜかすご~く待たされてようやく案内された。
エスコートしてくれたお店の人は、空いているテーブルでステージが見やすい場所を薦めてくれたけど、
そこからだと会場内の太い柱が邪魔になって、ステージ左端のピアノが見えない。
杏奈さんはファンなら絶対座らないだろう、ステージを左端から横に見るテーブルに座った。

名古屋市内のライブハウスにはあちこち行ったけど、ここは初めて。
入り口は狭かったけど中はかなり広く、ちょっとお高目の食事もできて、雰囲気が千葉イクスピアリに似ていた。






かなり庶民な私たちだけど、「たまにはいいよね~。」と、デキャンタで白ワインと「帆立とぼたん海老のカルパッチョ地中海風」と「長手海老とズッキーニのジェノバパスタ」と「魚介と山菜おこわのドリア仕立て」をオーダーした。


帆立とぼたん海老のカルパッチョ地中海風。
帆立がとろ~りと甘くて美味しい!




ここで客電がおちて暗くなってしまったので、きれいに撮れてないけど・・
長手海老とズッキーニのジェノバパスタ。
私のバジルソースにも負けない香りと味(当たり前!!)で、油っこさが感じられずさっぱりとしたパスタ。




魚介と山菜おこわのドリア仕立て。
これ絶品!
ちょっと固めのホワイトソースがおこわをキュッと包み込んで
おこわとソースのバランスが絶妙!!




料理を楽しんでいるとBGMが鳴り止んで、いよいよライブの始まり。
ピアニストMaurizioを先頭に5人のサポートミュージシャンが出てきた。
Maurizioは真っ直ぐ私たちの目の前のピアノに向かって歩いてきた。
お~~!!まさしくLorenzo’s dad! 写真で見た通り!!

バイオリン2本(1本はヴィオラだったかも)、コントラバス、バンドネオ(アコーディオンみたいな楽器)、ピアノで1曲インストルメントを演奏して杏奈さん登場。

ステージ中央に立つ杏奈さんは、大きなフルコンサートピアノに隠れてあまり見えなかったけど、
会場内の太い柱が鏡張りになっていて、良い角度でそれに映る杏奈さんを見る事ができた。

海外でも認められた歌手だけあって、素晴らしいライブだった。
ライブと言うよりショウと言った方がしっくり来る。
杏奈さんが歌うタンゴは、内に莫大な情熱を秘めながら、それでもその情熱を強調しない、本当は寂しいんだけど芯は強く逞しい女の人をイメージさせられた。
(個人的解釈・・・・)
歌いぷりは堂々としていて、語りかけるように歌ったり華麗に踊ったり、まるで宝塚のようだった。









こんな事ってあるんだね

2007年09月25日 | 卯月の雑感
話はさかのぼって先週の金曜日の事。

この日は月に一度の研修で名古屋事務所に行った。
研修は13時までで、その後、都合の合う人で食事をしながら仕事の事やらそうでない事やら、色んな話をした。
なかなか話が尽きないので場所を変えて、お茶を飲んだ。
この時点まで残った人数は7人。

その内の一人が、引っ越してくる前は東京で講師をしていたと言う話になって、出身はどこ?と言う話になった。

東京、石川、長野、群馬、愛知・・・みんなバラバラ。
「私は岐阜です。」
と、入って1年が経ったばかりの新人さんが言った。

卯「私も岐阜ですよ~~~。」
新「○○です。」
卯「え~~~、近い~~。私は○○~。」
新「え~~~~~!」

そんな会話をした時、記憶の奥底に埋もれていた物が、ぼんやり脳の表面に現れた。

卯「もしかして高校同じ!?」
新「???」

その言葉を発した途端、一気に記憶が鮮明になった。

卯「同じ高校だった!隣のクラスにいた!!」


あまりの偶然にびっくり!!


同じ学校だったんだけど、あまり親しく話した事はなかった。
挨拶をする程度の関係で、お互い名前は覚えていなかった。

でもその後は、○○先生がどうしたとか、今○○クンはこうしてるとか、色ん~な懐かしい話で盛り上がった。

この新人さんとは、1年以上毎月1回事務所であって食事にも行って、
色々話してたのに、今まで気が付かなかった。
ちょうど先月、「あっ、同い年だ~。」って話をしたんだけど、その時も全然気が付かなかった。

この日、どちらか一方が途中で帰っていたり、「東京で講師をしていた。」って言う話にならなかったら、
今後も気が付かないまま付き合っていたと思う。

縁って不思議。
高校の3年間は、近くにいたのにほとんど付き合いはなく、
今、同じ仕事をしつつ月に1度会っていた。

全然覚えてないんだけど、一度だけ辞書を貸した事があるらしい。
私は、超マジメだったので英和辞典、古語辞典、漢和辞典、その日の授業に必要な辞書は全部鞄の中に入っていた。
で、特に英和辞典は持ってこないと先生に叱られるので、隣のクラスの誰か彼かが私の所に借りに来た。
借りに来るのは部活が一緒とか、帰る方向が一緒とか仲のいい子ばかりだったけど、
その新人さんは、いつもは持ってるんだけどたまたま忘れた時に、借りに来たらしい。


縁と言えば、今夜はLorenzoのお父さんのコンサートに出かける!
ちょっとドキドキ~~~。


人生、なかなか味があって面白い!

Kevin 対面式&TOYOTA博物館

2007年09月24日 | 七カ国語で話す日常がある
Brighton Secondaly high schoolの生徒22人と先生2人は14日に日本にやってきて、
広島、東京、京都観光をして23日にこちらへやって来た。
そして、市内の公民館でホストと対面した。
この日私は仕事、娘は模試だったので、息子とふっくんが参加した。

本当は2年前に我が家にホームステイした先生も来るはずだったんだけど、
今月の初めに結婚して、今つわりが酷いので、急遽他の先生が来る事になった。
会えるのを楽しみにしていたのに、ちょっと残念。





Kevin スピーチ中。




今日は「物作り愛知」の象徴?TOYOTA博物館に行って来た。
着いたらKevinの様子がおかしい・・・。
「どうかした?」って聞いたらピアスした所から血が出てる~~~@@
耳たぶが赤くなって腫れていた。
まだ2週間前に開けたばかりなんだって。化膿してる?熱が出たらどうするのよ~~~。

Kevinは、「大丈夫、大丈夫。」の一点張り。
ティッシュで押さえつつ館内を見ている内に、どうやら出血は止まったようでホッとしていると、
今度は小指に血の滲んだティッシュを巻き付けている~~@@
壁にぶつけて皮が剥けたらしい・・・。
たいした怪我じゃなく、すぐに血が止まったから良かったけど、気をつけてよ~。ホントに・・・。



旧紡織本社工場跡に残っていた建物を生かしたTOYOTA博物館。



よくわからない色んな機械(汗)



木で形を作ってそれに合わせて、手作業で車体を作っていた。
日本人ってすごい!



よくわからないけどレトロな車がズラリ。
色んな国から見学者が来るようで、
日本語と英語以外にも中国語、韓国語の表示があった。





日本で最初に作られたトラック。
かわいい~~。





広~い繊維館と広~い自動車館があって、見て回るだけでかなり疲れた~。
とにかくたくさん歩いた。
併設のレストランでかなり遅めのランチ。
Kebinは、てんぷらうどんをオーダーした。




その後、オアシス21の「水の宇宙船」を散歩して、買い物をした。
Kevinは、「ワンピース」が大好きな友達の誕生日プレゼントに
ワンピースの旗を買った。




帰りの車で、ポカンと口を開けて寝てしまった・・・。
そのかわいい寝顔を撮ったけど、それはアップするな~~~と言うので止め。

明日から学校が始まる。
ちょっとナーバスになってるみたいだったけど、大丈夫!楽しいよ、きっと。

「笑い」の秘密

2007年09月20日 | 卯月の雑感
「笑い」は肯定。
くだらないギャグを言った人に対して笑えば、その人を肯定した事になる。
「さむっ!」とあしらってしまうと、その人を否定した事になる。

「肯定」=「喜ばれた」、神様は喜ばれると嬉しくてやる気になり、その人を応援してくれる。
逆に、自分はついてないとか愚痴を言っていると神様は横を向いてしまう。
「謙遜の美徳」なんて言葉もあるけど、謙遜も結果的には自分を否定している。

肯定的な人の周りには楽しい人や物が集まってくる。
これは宇宙の法則。

また癌や心臓病患者が笑う事で、突然変異を起こした細胞(ガン細胞など)をやっつけるナチュラルキラー細胞が増える。

笑いの初級者は、面白い時に笑う。
笑いの中級者は、面白くなくても笑う。
笑いの上級者は、訳も分からずとりあえず笑う!!




また、人の身体は事実に反応するのではなく、認識に反応する。
「私は不器用で何もできない。」と思っていると(認識)本当に何もできない人になる。
「私は何でもできる!」と思っていれば何かができる!



信じるも信じないもあなた次第!!

アイコちゃん ありがとう

2007年09月18日 | ミニ菜園・花

この夏は暑かった~~~。(今も暑いんだけど・・・。)
太陽の日差しは「これでもか~っ!」ってくらい、遠慮無く照りつけた。

そんな太陽のエネルギーをたくさん吸収して、
それを私たちに分け与えてくれたアイコちゃん。

ホントにエネルギッシュだったよね。
あの夏の日、ルビーのようなアイコちゃんの輝き、
しっかり目に焼き付いてるよ。

サラダにパスタにトマトソースに、大活躍してくれた。

アイコちゃん、ありがとう。




秋野菜のスペース確保のため、半分抜いた。





かぼちゃもスイカもバジルもありがとう。
命のバトンは受け取ったよ。



↑左の白ごまみたいなのが、アイコの種。
買ったらこれで600円!
右のゴキブリのフンみたいなのは、バジルの種。↑





ドライバジル作成中。



ドライオレガノ作成中。


映画「HERO」

2007年09月17日 | 卯月の雑感
久しぶりに家族で観てきたよ。
男達はメンズデーで、1,000円。娘は学割で1,300円。私はたまったポイントでタダ

一言で言うと、面白かった!!

裁判物って内容がややこしかったりするけど、私のおつむでも十分理解できる。
十分理解できるけど単純じゃない。
良くできた映画だったよ。

やっぱりキムタクは格好いいね~。
私生活ではパパで、年齢的には渋みが出てくる頃なのに、全然おじさんじゃない。



ところで、友達がいつも利用するこの映画館の年間フリーパスを持っていた。
1年間、そのパスを見せれば映画がタダで観られる。

どうやって手に入れたかというと・・・・。

そこで発行しているクレジットカードの年間利用金額が、120,000円を超えるともらえるんだって。

1年で120,000円も使わないよ~~~と思ったけど、
その友達は、電気料金、水道料金、電話代、何もかもそのカードで払う。
それこそ100円の買い物をした時も使うんだって。

トライしてみる価値はあるかな。
やってみよ~~。

映画「ヘレンケラーを知っていますか」

2007年09月16日 | 手話
知多地区情報支援センターから「ヘレンケラーを知っていますか」上映の案内が来た。

絶対観たい!

という程でもなかったけど、チケットの売り上げの一部が県の聴覚障害者支援センター設立基金になるとの事だったので、
それ重視で観てきた。

戦中の福祉の「ふ」の字も無いような時代に、
若くして突然視力と聴力を失った老女と
リストカットを繰り返す少年の心のふれあいを描いた映画。

盲ろうとなってしまったために恋いこがれた人とも別れ、
住み慣れ愛した街からも追い出されるなど、切ないシーンがたくさんあったけど
そんな中に、昇華された純愛が一粒のダイヤモンドのように描かれていた。

くちなしの花の側で、
「あなたにどうしても、お詫びが言いたかった。」
と、老女の手を握る老人。

老女とのふれあいの中で生きる意味を見いだした少年が、
改造した三輪自転車の後ろに老女を乗せて、老女が暮らしていた街へ連れて行った。
「海じゃあ!」
「お米屋さんじゃあ!」
嬉々として、匂いだけで慣れ親しんだ場所を感じる老女。
それを見て、心からの笑顔を見せる少年。

この二つの場面が、どの場面より泣けた。



テーマは重いけど陰惨な映画ではなくて、心を爽やかな風が吹き抜けていく映画だった。