先日はCPR(心肺蘇生法)の講習だった「江田島市観光ボランティアガイド養成講座」もいよいよ大詰め。きょうはサイクリングツアーガイドの実地研修がありました。
今回は走行距離わずか4キロ足らず。ということで久々にBSMで出かけました。宇品ターミナルに早めに行ってフェリーを待つ間コーヒー飲むのが楽しみだったりします。
そして9時、小用港集合。曇り空ながら気温はやや高め。寒くないのは実によいことです。ツアーに参加したお客様は5人。ガイド研修生は大先生を入れて3人。人数的には実に行きとどいております。
ガイド研修生や主催者側は反射材を着用いたします。
まず最初に訪れたのは「しびれ峠」途中にある「軍艦榛名・出雲慰霊碑」。小用港に停泊中米軍機の空襲を受け沈没した2隻の戦没者の慰霊碑です。この小さな公園はサイクリングではいつも素通りしてしまう場所。自分にも勉強になりました。こういう場所が実は島内にたくさんあるはずなのです。
ミニベロ、MTB、ランドナーにフツーのママチャリまで様々。
旧江田島町唯一の造り酒屋「江田島銘醸」を見学した後、一行は海上自衛隊第一術科学校へ。江田島のシンボルともいえる歴史ある施設ですが、恥ずかしながら訪れるのは初めて。
11時スタートのガイドツアー。もちろんここでは案内役の自衛官がいますので大先生もひとりの見学者として歩きました。背後の建物は講堂。総御影石造りの重厚な建築物です。
そしてその内部。
10年ほど前に「平成の大改修」が施されて、しみ一つない美しさを誇っていますが、歴史と伝統の重さが頭上からずしーんとのしかかるような、まさに荘厳な空気が支配しています。
そして兵学校のシンボル、旧生徒館(通称「赤レンガ」)。実に優美な建物です。
「坂の上の雲」でモックンが歩いたことから「モックン廊下」と呼ばれている回廊。
この明るい色のレンガ、余談ですが触ってみると我々が知るざらざらしたものではなく大変きめの細かいツルツルした表面でした。
教育参考館。江戸末期の海防からはじまり、日清、日露、そして太平洋戦争とつながる旧海軍の歴史的な資料が多数展示してあります。
見学時間50分。ひとつひとつの資料に引き込まれ、丹念に目を通していたらあっというまに時間は過ぎ、日露戦争のあたりで時間切れとなりました。教育施設とはいえ軍事施設の中で触れた多くの貴重な史料は、あらためて僕自身に、戦争とは、平和とは、国を守るということは・・・、実に様々な事をリアルに問うてきました。残る太平洋戦争の展示、またいずれ見に行くことにいたします。
さて、お昼はそのほぼ向かいにある「ふるさと交流館」で特製のお弁当。
牡蠣や刺身、トマトをはじめとする野菜も、出来る限り島のものを使ったお弁当。
そしてぷりっぷりの牡蠣がたっぷり入った牡蠣ご飯。
見事な味でした。ちなみにこのツアーは試験的に実施されたもので、この結果を踏まえてより良いツアーが出来ることを期待しましょう。それまでには大先生ももっと勉強しとかんといけません。江田島のこと、やっぱ知らなさすぎというのを痛感した次第です。
帰りは同じ研修仲間のGanbaさんご夫妻と三高までのんびりサイクリング。3時ごろになると随分気温が上がりまして、本当にあったかくなりました。そして日も長くなったしね。今年に入って最高のサイクリング日和でした。
実地研修当日、ふるさと交流館前にてお話させて
いただきました、三次市のTBC管理人です。
少し肌寒い1日でしたが、それでも三次に比べれば
天国のような暖かさに、瀬戸内の島々の走りやすさを実感しました。
TBCブログ「車輪の詩」でも、当日のツーリングについて
触れていますので、良かったらぜひご覧になってみて下さいね。