多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

中野区「明徳稲荷神社」

2012年12月15日 | 神社
明徳稲荷神社 

鎮座地 中央2-52

祭神 宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)

旧格式 無格社 

例大祭 2月初午

解説 
中野村の名主、堀江家の鬼門除の屋敷神であった。

堀江氏は小田原北条氏の家臣で、
北条氏滅亡後中野村に土着し大名主となった。

大正時代に榛名神社・秋葉神社が合祀された。

中野区「小淀東稲荷神社」

2012年12月14日 | 神社
小淀東稲荷神社 

鎮座地 中央1-9

祭神 保食神(うけもちのかみ)?

例大祭 2月初午

解説 
中野村川添地区(現小淀東町会)の人々によって祀られた祠。

かつて石鹸工場を営んでいた栗原氏の屋敷神であった。

昭和20年(1945)アメリカ軍の爆撃が激しくなり、
工場が強制疎開となった際に祠だけ残された。

境内には弁財天の石碑があり、合祀されているものと思われる。

中野区「北原神社」

2012年12月13日 | 神社
北原神社 

鎮座地 上鷺宮2-23

祭神 少彦名命(すくなひこなのみこと)
    大名持命(おおなむちのみこと)

解説 
当地には、かつて御嶽神社が鎮座していたが、
昭和39年(1964)鷺宮八幡神社に合祀された。

その跡地にあらたに建てられた神社。

社名は、かつて当地が鷺宮八幡神社の北側の野原という意味で、
北原(きたっぱら)と言われていた事に由来する。

中野区「片山北野神社」

2012年12月12日 | 神社
片山北野神社 

鎮座地 松ヶ丘2-27

祭神 菅原道真(すがわらのみちざね)

旧格式 無格社  

別当寺 東光寺

例大祭 9月25日

解説 

片山村の鎮守。

松ヶ丘天神・片山天神社・天満宮などとも言われる。

文明9年(1477)太田道灌が豊島氏を攻めた際、当社に戦勝を祈願したという。

また、慶長12年(1607)京都北野天満宮の造営に合わせて建てられたともいう。

明治5年(1872)北野神社と改められた。

かつて例大祭では弓で的を射て吉凶を占う「御歩射」神事が行われていた。

中野区「上高田氷川神社」

2012年12月11日 | 神社
上高田氷川神社 

鎮座地 上高田4-42

祭神 須佐之男尊(すさのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 東光寺

例大祭 9月第二日曜

解説 
上高田村の鎮守。

享徳2年(1453)に村人が武蔵一宮氷川神社のご分霊を遷したという。

長禄元年(1457)太田道灌が江戸城を築く際に当社に参拝し松一株を奉納した。

この松がご神木とされていたが、昭和12年(1937)に枯れてしまった。

正保年間(1644~48)の代官、野村彦太夫為重が社殿を再建した。

中野区「五柱五成神社」

2012年12月10日 | 神社
五柱五成神社 

鎮座地 本町4-30

祭神 天圀蔵五柱五成大神(あめこくぞうごしゃいなりおおかみ)
    槇屋末広稲荷大明神(まきやすえひろいなりだいみょうじん)
    天五色大天空大神

例大祭 3月第一日曜

解説 
文政6年(1823)槇屋平兵衛が京都伏見稲荷の末広稲荷大神を勧請した。

さらに、昭和5年(1930)解脱会の開祖、岡野聖憲が神徳を感じ、
標記の祭神を祀った。

別名「日限いなり」ともいい、
7日・21日など日限を決め、毎日参拝すると心願が成就するという。

大願成就の際には写真にも見える五色の旗を奉納する事になっている。

中野区「宝樹稲荷社」

2012年12月09日 | 神社
宝樹稲荷社 

鎮座地 新井3-28?

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)?

解説 
文化14年(1817)板倉勝政が市ヶ谷の屋敷に守護神として祀った。

明治8年(1875)板倉屋敷跡は市ヶ谷囚獄となったが当社はそのまま残されていた。

大正4年(1915)監獄が現在地に移された際に当社も共に遷ってきた。

監獄は豊多摩監獄から中野刑務所となり、
昭和58年(1983)刑務所が廃され、
現在では法務省矯正研修所となっている。

なお、研修所の敷地内に鎮座しているので参拝には許可が必要。

中野区「本郷氷川神社」

2012年12月08日 | 神社
本郷氷川神社 

鎮座地 本町4-10

祭神 素盞嗚尊(すさのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 福寿院

例大祭 9月第一日曜

解説 
本郷村の鎮守。

文明元年(1469)太田道灌が江戸城の守護神として、
武蔵一宮氷川神社のご分霊を遷したという。

この時、雑色村の氷川神社も同時に創建され二簸川神社といわれた。

また、道灌によって杉一株が奉納され「道灌杉」といわれていたが、
落雷によって枯れてしまった。

昭和20年(1945)アメリカ軍の爆撃により社殿を焼失し、
昭和30年(1955)再建された。

境内には「本郷道改修記念碑」などがある。

中野区「八幡神社」

2012年12月07日 | 神社
八幡神社 

鎮座地 大和町2-30

祭神 誉田別命(ほんだわけのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 清谷寺

例大祭 8月24・25日

解説 
上沼袋村と枝郷大場村の鎮守。

永承年間(1046~52)源義家が奥州征討に赴く際、
当地において山城国の石清水八幡宮を遥拝したという。

天喜4年(1056)義家を慕う村人等によって石清水八幡宮のご分霊を遷して創建された。

境内には貞享3年(1685)奉納の地蔵尊像、
宝暦11年(1762)奉納の手洗盤などがある。

中野区「藤神稲荷神社」

2012年12月06日 | 神社
藤神稲荷神社 

鎮座地 弥生町2-19

祭神 倉稲魂神(うかのみたまのかみ)

例大祭 2月初午

解説 
雑色村川島地区の人々によって祀られた祠。

昭和20年(1945)アメリカ軍の爆撃によって焼失した。

雑色氷川神社の境外摂社。

中野区「江古田氷川神社」

2012年12月05日 | 神社
江古田氷川神社 

鎮座地 江古田3-13

祭神 素盞嗚命(すさのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 東福寺

例大祭 10月第二日曜

解説 
江古田村の鎮守。

寛正4年(1460)創建という。

当初は牛頭天王社といわれていたが、元禄9年(1696)氷川神社に改められた。

神楽殿は弘化3年(1846)築の元拝殿。

例大祭で奉納される「江古田の獅子舞」は鎌倉時代から続くといわれ、
徳川家光も見たという。

当社のあたりは、
江戸城主太田道灌と石神井・練馬の領主、豊島氏との「江古田原・沼袋合戦」の古戦場である。

中野区「打越北野神社」

2012年12月04日 | 神社
打越北野神社 

鎮座地 中野5-8

祭神 菅原道真(すがわらのみちざね)

旧格式 無格社  

別当寺 ?

例大祭 5月25日

解説 
中野村打越地区の人々によって祀られた神社。
打越天神とも言われている。

江戸時代に大名本多家の下屋敷があり、
そこで働く子弟の学問の神様であったという。

また、かつて馬捨場があり、動物の霊を鎮めるための神社であったともいう。

中野区「第六天神社」

2012年12月03日 | 神社
第六天神社 

鎮座地 東中野1-15

祭神 面足尊(おもだるのみこと)
    惶根尊(かしこねのみこと)

旧格式 無格社  

別当寺 成願寺または村民持ち

例大祭 10月18日

解説 
中野村川添地区の人々によって祀られた祠。

もと当地の秋元氏の屋敷神であり、
江戸蔵前の第六天神宮(榊神社)のご分霊を遷したという。

中野区「新井北野神社」

2012年12月02日 | 神社
新井北野神社 

鎮座地 新井4-14

祭神 菅原道真(すがわらのみちざね)
    保食神(うけもちのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 梅照院

例大祭 9月25日

解説 
新井村の鎮守。

天正年間(1573~91)以前の創建で天満宮とも言われる。

境内には祭礼等で使われた「力石」がいくつか奉納されている。

杉並区の神社概略

2012年12月01日 | 神社
杉並区の神社概略

杉並区は江戸時代以前には20村に別れ多摩郡に属していた。

明治になって東多摩郡に属し、
明治29年(1896)豊島郡と合併して豊多摩郡の一部となった。

よって広い意味での多摩ととらえ、番外編として紹介する。

なお、杉並区の村の鎮守級の神社には、教育委員会による詳細な説明版があり、
多くはそれに従って記した。


杉並区はこれにて終了。

次回より中野区の神社を紹介予定!