中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

チャンピオンフラッグが泣いていた…

2008-07-19 22:41:09 | Weblog
 センターバックスクリーン上に、日章旗と共に掲げられていたチャンピオンフラ

ッグが、おいおいと泣いていた。「そんなに泣くなよ」と隣りの“日の丸”が言

う。だが、真っ赤に泣きはらしたヤツは、ボロボロと涙をグラウンドに向けて落と

すのである。「だって情けないじゃないか…」。猛虎の鋭いキバにあちこちをかま

れ、のたうちまわる竜。栄光のフラッグが泣くのもわかる。俺が毎日こんな竜を見

ていたら、高血圧でぶっ倒れているだろう。「もう降ろしてくれよ」。フラッグが

そう言っているように、見えた。

 六回高橋光の一発が出て3点差になってからの中日打線は、見るも無惨だった。

渡辺、江草の両投手に4イニングで7三振を喫するのである。もはや、凧糸が切れ

た凧のよう。凧ではなくて、タコだ。俺がファンだったら「このタコが!」とキレ

まくっているはずだ。抵抗力も何もない。一昨年、中日に負けに負け続けた阪神と

全く同じ。月日が経てばこうなるのか。「おごる平家久しからず」と言うか…。

 梅雨が明けた。名古屋は相変わらず暑かったが、これからもっと暑くなるんだろ

う。しかし、こんなクソ暑い日に、2試合もデーゲームやっていたなんて、正気の

沙汰ではない。しかも屋外だ。日程を作る側も、ちょっとは考えたらどうよ。確か

に、去年は梅雨明けも遅かった。だが、この7月下旬に屋外でのデーゲームを組む

のはおかしい。ナゴヤドームの中でさえ、汗が噴き出てくるというのに…。それに

してもドーム内は暑い。どうにかしてくれよ。球場関係者に声を大にして言いた

い。

快勝のナゴヤで、再び「野茂」を想う

2008-07-18 22:54:56 | Weblog
 岩瀬が打たれ、藤川が抑えた。蒸し暑いナゴヤの夜。竜虎相打つ戦いは、首位・

阪神が痛快な逆転勝ち。落合中日を遙か彼方に蹴飛ばした。新井がいないことで、

苦心惨憺(さんたん)の毎日だが、それでもこうして勝ちを拾える。負けるときは

完封負けでも、連敗しないのだから大したものじゃないか。

 さて、前回の続きだ。あの野茂がプロ野球界から身を引いた。思えば、彼を最初

に取材したのは、1990年の正月だから、かれこれ18年前か。近鉄担当になり

たてで、8球団競合のスーパールーキーをどうやって「自分のもの」にするか、毎

日考えていた。新人合同自主トレを境に、毎日寮に通い、彼としゃべった。そのほ

とんどはもう忘れたが、とにかく「ハングリーだ」という印象が今も強く残ってい

る。社会人・新日鉄堺時代の貧しさ(月給はウン万円だったと聞いた)が根底にあ

り、ここに人一倍の上昇志向が加わった。野茂を見ていて「野球が好き」「ピッチ

ングが好き」ということはあまり感じなかった。いつも無愛想で、ぶっきらぼう。

だが、時折見せる笑みが、何とも子供ぽく、愛嬌があった。

 いろいろあって、日本からアメリカにその拠点を移した。95年にメジャーデビ

ューをしたのだが、そこでも2カ月間取材をした。そのころは、日本人記者を見る

目が違っていた。「俺を日本から追い出したヤツら」という感覚だったのではない

か。都合のいいときには持ち上げ、悪くなると叩く。我々取材班は、そんな目で野

茂に見つめられていた。近鉄時代にも「選手とマスコミの在り方」を論議したこと

があったが、わかってもらえなかった。今想えば、野茂がメジャーに固執するよう

になったのは、我々が原因だったかもしれない。

 思い出が多すぎる。彼はこっちの存在すら忘れただろうが、こっちは生涯忘れら

れない。いろんな感情がありすぎて、一口には言えないが…。第2の人生、どのよ

うに生きるのだろう。何をやるにせよ、愚直なほぼ真っ直ぐな彼だから、きっと成

功するに違いない。とりあえず、ご苦労様、か。俺なんぞに言われたくないだろう

が、そう言わせてほしい。

野茂の「引退」に想う

2008-07-17 22:57:31 | Weblog
 人間の「幕引き」には、いろんなパターンがある。親族が枕元に揃って「遺言」

めいたものを残し、安らかに逝くのが一番いい。自分の意志も薄弱ながら?周りに

も伝わるし、自分にしても「死に際」という面できれいだ。これが、志半ばで、例

えば、事故とか、不慮のアクシデントがあったとしよう。突然大事な人がいなくな

る。自分の覚悟も何も関係ない。周りはとにかく慌てふためく。

 そんな“事件”が記者の田舎であった。お世話になってきた叔父が、交通事故で

亡くなった。まさに急死。早朝の、しかも交通量がしれている田舎の事故。いまだ

に信じられない。“悔やみ”に向かう電車の中で、人間の“死に際”についていろ

いろ考えた。人の一生などはかないもの。たとえ、病気を克服しても、思わぬ事故

には勝てない。

 よくしてもらった叔父が亡くなり、今、田舎にいる。“悔やみ”に向かう中で、

ある訃報に接した。野茂がやめた―。あの野茂が現役を引退だと…。何?錯綜する

頭が整理できず、思わず立ちすくんだ。これ以上はもう書けないので次に続く、と

いうことにする。

ああ、高校野球!

2008-07-16 21:27:40 | Weblog
 新井がついにスタメンを外れた。ついに、というか、ようやく、というか…。こ

こ数試合の状態からすれば、やっと、という感じだが、現場の岡田監督にすれば断

腸の思いだったに違いない。3番に彼がいるのといないのとでは、天と地ほどの差

がある。まして、尊敬する鉄人・金本が連続フルイニング出場を続けていることを

考えれば、弟分も簡単には休めない。それを考慮するあまり、岡田監督も苦しみな

がら試合に出し続けていたのだろう。だが、それも限界に来た。このおっさん記者

が思うに、一度登録を抹消してやったらいい。そのくらいの時間は仕方ない。今よ

り、今後の方が大事だからだ。

 連休を利用して、いろんなことをしている。きょうは高校野球の北大阪大会を観

てきた。仕事ではなく、休みに高校野球を観るなんて何年ぶりのことだろうか。梅

雨が開け、真夏の太陽がジリジリと頭のてっぺんを焦がす中、決してうまくない球

児の懸命なプレーを眼を凝らしてみた。場所は大阪・寝屋川。関西地方の方はご存

じの方も多いだろうが、それ以外は地名すら知らないと思う。かくいうこのおっさ

んも初めて訪れた。「何で?」と問われれば、理由はあるのだが、ここでの説明は

省く。ともかく、久々に心が洗われた。

 プロ野球を長年見ている目には、どのプレーも頼りなく、そして稚拙に見えて仕

方ない。だが、それは当然で、高校野球の99%がそんなものなのだ。北大阪大会

の2回戦2試合。ある高校の応援団(といっても部員数名だけなのだが…)が声を

枯らしてナインを応援する姿。微笑ましいではないか。そのチームは、3点のリー

ドがありながら、味方守備の失策が重なって同点においつかれ、八回裏ついに勝ち

越されて敗れた。一般的に見れば、名もない高校の1つの敗戦にすぎないが、プレ

ーした彼らにとっては、人生の1ページを彩る貴重な思い出になったはずだ。二十

数年前、我が母校も2回戦で思わぬ敗戦を喫し、高3の夏はあえなく終わった。ほ

ろ苦く、甘酸っぱい青春時代が、ほんのひととき甦ってきた感じで、頭のジリジリ

さえ心地よかった。

 我が三重の母校(宇治山田)は1回戦で散った。つまらんのう…。ある上司の母

校は4連続コールドでベスト8に進出したらしい。それがどうした!と言いたいと

ことだが、やっぱりうらやましい。ドキドキする夏。ええのう…。

 

岩田よ、今が正念場だぞ

2008-07-15 20:37:16 | Weblog
 外出から帰ってきてテレビをつけると、いきなり「0-6」という数字。何じゃ

こら!松田優作ではないが、思わず画面に毒づいた。えっ、松田優作の「何じゃこ

ら!」を知らんてか。「太陽にほえろ」のジーパン刑事ではないか。当時の松田優

作はかっこよかったなあ。銃弾を腹に受け、血がドクドク流れ出るシーン。両手で

腹をさわり、例の言葉を吐くのである。40歳台以上の諸兄なら、ご存じですな。

 そんなことはどうでもいい。とにかく阪神よ。休みのときはテレビでビール片手

に観戦するのだが、いきなりその意欲もなくなった(と言っても、最後まで見たの

だが…)。先発・岩田の大乱調が原因らしい。5回で降板するまで、何と被安打が

今季最多の11。いいように打たれた。

 矢野と初めてバッテリーを組んだ前回の巨人戦で、新しい一面が出たと思って喜

んでいたらこれだ。真っ直ぐもダメ。変化球もダメ。これではどうしょうもない。

先日、関大のOB・上田利治さんがテレビ解説で甲子園にきた際、後輩の大活躍を「

本当によくやっているよな。今年は投球フォームがよくなったから安定感がある。

彼がローテの中できちんと投げているのが大きいよ」と手放しでほめていた。だが

一方で「長い回を投げられないのは、持病(糖尿病)の影響があるのかもしれな

い」とも。ただ、この試合に限って言えば、長い回も何もない。たった2イニング

で6失点なんだから…。

 開幕から3カ月半、岩田は先発ローテーションの中でよく投げてきたが、相当疲

れもたまっていると思う。何せ実質1年目の、経験が浅い投手だ。これまで大崩れ

がなかったこと自体が不思議なわけで、ときにはこういう試合だってある。ただ、

これが何試合も続くといけない。この時期の調整法など、ベテラン・下柳に聞いて

みたらいい。見て、盗めばいい。今後本当の「エース」になれるかどうか、岩田に

とってこの夏場が正念場だ。

 打線も川島の前にお手上げ状態。見るべきものは何もなかった。息子が「金本が

せめて1点をとってくれたらなあ」とブツブツ言っていたが、確かにその通りだ。

しかし、新井が腰に張りを訴えて以降、打線は急激に落ち込んできた。やはり、彼

に引っ張られてきた、というのが改めてわかる。辛すぎる9連戦の初戦。岩田同

様、ここが最大の正念場になるだろう。

「虚」を突いて、ウォーッ!

2008-07-13 21:27:25 | Weblog
 テレビの前で5歳の息子が聞く。「何で金本が走ったん?」。何で?と聞かれた

って…。親父にもわからん。同点の八回、一死一塁で金本が走る光景など、今まで

見たこともない。俺が聞きたい。監督何で?劇的な試合後、岡田監督は「最初から

予定通り。サインですよ」と言った。これには驚いた。久々に阪神の試合がある日

に休んだ私。テレビに向かって「やるなあ」とつぶいやいた。

 前日の完封負けから、この試合では2番に平野を入れ、5番に関本を入れた。安

定感のある関本を5番で起用する奇策。林の故障で、この広島戦ではまた5番打者

に苦労をさせられていた。そこに関本で勝負した岡田監督。これが終盤意味を持つ

ことになる。

 競った展開の八回、先頭・新井が倒れ、続く金本が四球を選んだ。マウンドには

2メートルの大男・シュルツ。90%犠打だろうと思った。ところが、ベンチはシ

ュルツの独特なフォームを研究し、はじめから金本の盗塁を企図していたようだ。

相手も、まさかこの土壇場で4番が走ることなどない、と考えていたはず。その「

虚」に付け入った岡田さい配は実に見事だった。盗塁成功。ここですかさず代打・

桧山を送る。勢いに乗って代打の神様を投入し、勝負を決めにいった。金本に走ら

すということは、それだけの決意があるということ。好調・関本には悪いが、この

代打は仕方なかった。結局、桧山は倒れ、鳥谷四球後に代打・葛城の決勝打。ここ

までの筋書きがわかったかのような一連の流れには、鳥肌が立った。

 例によって、葛城が叫ぶ。「ウォ~ッ!」。5歳の息子が真似をする。「ウォー

ッ!」。甲子園の興奮が我が家にも伝染し、家中猛獣だらけになった。おそらく、

あちこちの家庭に、狼か虎かライオンが現れたに違いない。それにしても、金本の

足には驚いた。昨年左ヒザを手術した40歳が、足でチームを救うとは…。いやは

や恐れ入りました。
 

頑張れ、新井!

2008-07-12 22:32:14 | Weblog
 「試合時間が長い!」とこぼしたとたん、久々に3時間を切る、比較的スピーデ

ィーな試合を見ることができた。といっても、阪神打線が3安打に抑えられた完封

ゲームではあったのだけど…。0-1という僅差の接戦で、この手の試合は普通は

勝つのだが、まんまと広島投手陣にしてやられた。本当に「まんまと…」という感

じの負け方だった。「狐につままれたような完封負けですね」と隣に座っていた本

紙評論家・江夏豊さんに言うと「ほんとやなあ」とうなづいてくれた。

 勝敗は別にいいとして、気になるのが、3番・新井の状態である。前日から腰の

張りを訴え、2日続けて試合前の打撃練習をしなかった。しかも、この日は守備練

習すらなし。試合に出ているのだから深刻ではないにしろ、相当無理をしていると

思う。でなければ、あんなスイングにはならない。この試合の4打席、すべて右方

向への打球だったが、おそらく、左に打とうとしても腰が回らないのだろう。やむ

をえず、右に当てるだけ、という感じのバッティングに見えた。

 阪神の独走は、新井を抜きにしては語れない。林がリタイヤした今、新井まで戦

列を離れては、快進撃にかげりが生じる。しかし、試合に出ながら治せる代物では

ない。腰の痛みは本当に厄介なのだ。ただ、北京五輪を来月に控えている身だけに

休んで治したいというのも心のどこかにあって当然。星野ジャパンでは、4番を打

つ大事な体である。新井自身ももどかしいに違いない。

 オランダにいる星野監督は、何やら肋骨(ろっこつ)を3本骨折したという。何

やら暗雲がたちこめてきた感じではないか。本大会まで残り時間は少ない。全員が

ピシッといい状態で揃うのは、もはや無理かもしれない。そこで星野さんの手腕が

試される。「けが人続出だから…」という言い訳は聞きたくない。死んでも結果を

出してもらおう。それくらいの決意で、監督を引き受けているはずだからな。

広島は本気なん?

2008-07-11 23:22:33 | Weblog
 4時間14分も野球を見たら、さすがに尻が痛くなる。これは前にも書いたが、

どうも阪神の試合時間は長くていかん。7月に入って、3時間を切った試合が全く

ない。もう長時間試合は当たり前になっているようだ。スピードアップが叫ばれな

がらも、思うようには短くならない。延長11回裏にサヨナラ安打を放った関本が

ヒーローインタビューで「すみません、長い試合で」と言っていた。こればかりは

どうしょうもないのだが、もう一回初心に戻り、攻守交代からテキパキとやってい

ったらどうだろう?何度も言うようだが、2時間40分~50分の間が、適性な試

合時間だと思う。

 それにしても、広島はねちっこかった。何とかサヨナラに持ち込んだが、前のカ

ードで中日を痛めつけただけのことはある。全体的に振れているし、投手陣もなか

なかしっかりしている。先発の前田健。こいつは厄介な投手になりそうだ。今は大

差がついているが、もっと切迫したゲーム差で対戦したら、痛い目に遭うかもしれ

ない。広島には勝ち頭のルイスもいる。担当記者に聞けば、本気でクライマックス

シリーズを狙っているという。そりゃそうだわな。中日も巨人も射程圏だし、五輪

で主力を取られない唯一のチームなんだから…。

 赤松くんもいいじゃないか。久々に見たら、何やら打撃フォームが変わってい

た。忙しく身体をクネクネさせていたが、あれでリズムをとっているんだろう。個

性を発揮し始めてきたのかな。いいことだ。先取点も彼の安打が端緒だったし、も

うすっかり広島の主力になっている。てなことを言いつつ、甲子園から去りましょ

う。さいなら。

おもろいヤツ、クルーン!

2008-07-10 22:58:54 | Weblog
 いつぞやもこんな題の文を書いたが、やっぱりクルーンってヤツはおもろい。5

点リードした最終回に出てきて、安打と2四球で一死満塁とする大立ち回り。何も

慌てる必要などないのに、甲子園の歓声がよっぽど頭にくるのか、1人興奮してボ

ールを連発する。彼の頭の中では、5点差も1点差も同じなんだろうな。最後は藤

本を投ゴロ併殺に仕留めてこぶしを大きく振り上げた。何だよ、それは?暴れてい

るのはお前だけじゃないか。他の選手は「また始まったぞ」てな顔で見ているの

に、興奮しまくって雄叫びをあげる助っ人投手。彼が巨人の投手だから、なおさら

おもろい。

 グラウンドでもそこそこおもろいのだが、もう一つおもろい光景に出くわした。

初戦だから8日のことだ。試合開始40分前、いつもは我々報道陣が出入りする関

係者入り口を、アンダーシャツ姿のクルーンが通り抜けていった。偶然そこにいた

のだが、ヤツは人目をはばからず堂々と外に消えていくではないか。外は大勢のフ

ァンでごった返していたのである。10分経っても戻ってこない。一体どこへ消え

たんだろうか…。通訳も伴わず、ヤツ1人である。すると、何やら手にぶら下げて

帰ってきた。よく見ると「Wendys」と書いてあるではないか。ということは、も

しや…そう、ヤツはハンバーガーを自力で買いに出かけていたのである。

 甲子園駅前にその店がある。しかし、自分で買いに行くことはなかろう。試合直

前なのだ。食べたければ球団関係者に頼むか、通訳に買ってきてもらうべきだろ

う。阪神ファンでごった返す中、何が起こるかもわからない。もし、暴漢にでも襲

われたら巨人軍はどうするのだ?それを承知でクルーンの好きにさせているのか、

それとも彼の行動を全く把握してないのか…。阪神ではとてもありえない。

 なんにせよ、おもろい助っ人やで。クルクルクルーン劇場を、次も楽しみにして

待ってまっさ。

審判について考える

2008-07-09 16:41:21 | Weblog
 試合前、阪神の打撃練習中に、旧知である在京の某ベテランアナウンサー氏と8

日のTG戦についての話に花が咲いた。十数年前の巨人担当時代からの付き合いだか

ら、自然と「巨人はどうしてこうなの?」という話になる。アナ氏は「チームを引

っ張るリーダーがいないんだよな」とこぼしていたが、阪神サイドから見る限り、

阿部や小笠原がグイグイ引っ張っていけばいいと思うが、実際はそうじゃないよう

だ。昔から様々な問題を抱えた球団ではあったが、今はその極みといっていいかも

しれない。

 話はそんな巨人から「審判」に及ぶ。アナ氏が語気を強めて言ったのは「球審の

動作が遅い!」ということ。確かにこれは感じていたことで、前夜の渡田球審など

その最たるもの。九回表、藤川が代打・鈴木尚に投じた2球目(だったと思う)の

コールは1テンポどころか2テンポも遅かった。こっちはスコアブックに「ボール

」の表記をし顔を上げたら、判定はストライクだって。「そうだよな。あまりにも

遅すぎる。プロテクターがインナーになったので、動作を大きくできるようになっ

たのが原因だろうが…。審判の第1義は、自分の派手な動作より、試合をスムーズ

に進行させることじゃないのか」。全くその通りだ。

 巨人の左腕・バーンサイドを交代させるときにも不手際があったが、あれなどは

審判がルールを理解できないことから生じたもの。“ルールの番人”たる審判があ

れではシャレにもならない。とまあ、このブログを書いている今、甲子園はものす

ごいにわか雨に見舞われている。試合ができるかどうか…。