朝。大阪の自宅を出る前、しばし考えた。「コートを着ていくべきか…。それとも寒いのを我慢して薄手のジャケットだけでいくべきか…」。クローゼットを行ったり来たり。家人は仕事に出かけてもういない。決断。「よし、我慢や」。外は相変わらずの冬。身を切るような冷たさの中、駅に向かって歩き始める。15分間の辛抱やないか…。周りの人々は厚手のコートやダウンジャケットを着込み、体を丸めて過ぎ去っていく。このくらいの寒さがどないやというのか。屹(きつ)然と己に言い聞かせ、プロ野球界で言う「大晦日」のスタートを切った。目的地は、そう、沖縄。
ちょっとの我慢をして着いた関西空港から、一路那覇へ、飛び立つ前の天気は意外にも好天。機内から見る外は、太陽が燦々と照りつけていた。と言っても、それは機内から見た単なる印象に過ぎなかったのだが、那覇もそうあってほしいな、と思わずにはいられなかった。グィーンと機体が持ち上がる。と同時に、緊張がサッと体内を駆けめぐる。いつもそう。飛行機に乗るときは「もうこれで終わりか」という気持ちになるのだ。ただ、それも一瞬で、すぐに眠気が襲ってきて、ハッと気付いたときは、もう目の前を飲み物を持ったキャビンアテンダントが通り過ぎている。いつもそうだ。
そんな話はどうでもいいか。ともかく、沖縄・那覇はきょうも雨だった。懸念していた通り、那覇空港は大雨。久米島の楽天担当から電話があり、当地も「土砂ぶりです」とのこと。さぞかし、ノムさんもぼやきまくっていたことだろう。田中のマー君はどんな表情だったのか。その他、沖縄に入った各球団の監督、選手たちは一体どんな気分でこの雨を見たことやら…。
空港から那覇の宿舎に向かうタクシーの中。運転手が「このところいつも雨ですよ。この時期の沖縄はだいたいこんな感じですがね。何年前だったか、ヤクルトがキャンプしている間、お陽さんがのぞいたのは、たった3日でしたから」とつぶやいた。これでは何のために暖かいこの地までやってきたのかわからないが、こればかりはねえ。ただ、雨といっても大阪の雨とはちと違う。やはり、寒くはない。ジャケット1枚で正解じゃないか。これでコートなんか持ってきていたら、暑いし荷物になるしで、踏んだり蹴ったりになるところだった。
こうして「大晦日」を終え、さあ「元旦」を迎える。2月1日。いよいよ、08年のプロ野球が始まる。毎年のことだが、ドキドキするなあ。
ちょっとの我慢をして着いた関西空港から、一路那覇へ、飛び立つ前の天気は意外にも好天。機内から見る外は、太陽が燦々と照りつけていた。と言っても、それは機内から見た単なる印象に過ぎなかったのだが、那覇もそうあってほしいな、と思わずにはいられなかった。グィーンと機体が持ち上がる。と同時に、緊張がサッと体内を駆けめぐる。いつもそう。飛行機に乗るときは「もうこれで終わりか」という気持ちになるのだ。ただ、それも一瞬で、すぐに眠気が襲ってきて、ハッと気付いたときは、もう目の前を飲み物を持ったキャビンアテンダントが通り過ぎている。いつもそうだ。
そんな話はどうでもいいか。ともかく、沖縄・那覇はきょうも雨だった。懸念していた通り、那覇空港は大雨。久米島の楽天担当から電話があり、当地も「土砂ぶりです」とのこと。さぞかし、ノムさんもぼやきまくっていたことだろう。田中のマー君はどんな表情だったのか。その他、沖縄に入った各球団の監督、選手たちは一体どんな気分でこの雨を見たことやら…。
空港から那覇の宿舎に向かうタクシーの中。運転手が「このところいつも雨ですよ。この時期の沖縄はだいたいこんな感じですがね。何年前だったか、ヤクルトがキャンプしている間、お陽さんがのぞいたのは、たった3日でしたから」とつぶやいた。これでは何のために暖かいこの地までやってきたのかわからないが、こればかりはねえ。ただ、雨といっても大阪の雨とはちと違う。やはり、寒くはない。ジャケット1枚で正解じゃないか。これでコートなんか持ってきていたら、暑いし荷物になるしで、踏んだり蹴ったりになるところだった。
こうして「大晦日」を終え、さあ「元旦」を迎える。2月1日。いよいよ、08年のプロ野球が始まる。毎年のことだが、ドキドキするなあ。