テレビの前で5歳の息子が聞く。「何で金本が走ったん?」。何で?と聞かれた
って…。親父にもわからん。同点の八回、一死一塁で金本が走る光景など、今まで
見たこともない。俺が聞きたい。監督何で?劇的な試合後、岡田監督は「最初から
予定通り。サインですよ」と言った。これには驚いた。久々に阪神の試合がある日
に休んだ私。テレビに向かって「やるなあ」とつぶいやいた。
前日の完封負けから、この試合では2番に平野を入れ、5番に関本を入れた。安
定感のある関本を5番で起用する奇策。林の故障で、この広島戦ではまた5番打者
に苦労をさせられていた。そこに関本で勝負した岡田監督。これが終盤意味を持つ
ことになる。
競った展開の八回、先頭・新井が倒れ、続く金本が四球を選んだ。マウンドには
2メートルの大男・シュルツ。90%犠打だろうと思った。ところが、ベンチはシ
ュルツの独特なフォームを研究し、はじめから金本の盗塁を企図していたようだ。
相手も、まさかこの土壇場で4番が走ることなどない、と考えていたはず。その「
虚」に付け入った岡田さい配は実に見事だった。盗塁成功。ここですかさず代打・
桧山を送る。勢いに乗って代打の神様を投入し、勝負を決めにいった。金本に走ら
すということは、それだけの決意があるということ。好調・関本には悪いが、この
代打は仕方なかった。結局、桧山は倒れ、鳥谷四球後に代打・葛城の決勝打。ここ
までの筋書きがわかったかのような一連の流れには、鳥肌が立った。
例によって、葛城が叫ぶ。「ウォ~ッ!」。5歳の息子が真似をする。「ウォー
ッ!」。甲子園の興奮が我が家にも伝染し、家中猛獣だらけになった。おそらく、
あちこちの家庭に、狼か虎かライオンが現れたに違いない。それにしても、金本の
足には驚いた。昨年左ヒザを手術した40歳が、足でチームを救うとは…。いやは
や恐れ入りました。
って…。親父にもわからん。同点の八回、一死一塁で金本が走る光景など、今まで
見たこともない。俺が聞きたい。監督何で?劇的な試合後、岡田監督は「最初から
予定通り。サインですよ」と言った。これには驚いた。久々に阪神の試合がある日
に休んだ私。テレビに向かって「やるなあ」とつぶいやいた。
前日の完封負けから、この試合では2番に平野を入れ、5番に関本を入れた。安
定感のある関本を5番で起用する奇策。林の故障で、この広島戦ではまた5番打者
に苦労をさせられていた。そこに関本で勝負した岡田監督。これが終盤意味を持つ
ことになる。
競った展開の八回、先頭・新井が倒れ、続く金本が四球を選んだ。マウンドには
2メートルの大男・シュルツ。90%犠打だろうと思った。ところが、ベンチはシ
ュルツの独特なフォームを研究し、はじめから金本の盗塁を企図していたようだ。
相手も、まさかこの土壇場で4番が走ることなどない、と考えていたはず。その「
虚」に付け入った岡田さい配は実に見事だった。盗塁成功。ここですかさず代打・
桧山を送る。勢いに乗って代打の神様を投入し、勝負を決めにいった。金本に走ら
すということは、それだけの決意があるということ。好調・関本には悪いが、この
代打は仕方なかった。結局、桧山は倒れ、鳥谷四球後に代打・葛城の決勝打。ここ
までの筋書きがわかったかのような一連の流れには、鳥肌が立った。
例によって、葛城が叫ぶ。「ウォ~ッ!」。5歳の息子が真似をする。「ウォー
ッ!」。甲子園の興奮が我が家にも伝染し、家中猛獣だらけになった。おそらく、
あちこちの家庭に、狼か虎かライオンが現れたに違いない。それにしても、金本の
足には驚いた。昨年左ヒザを手術した40歳が、足でチームを救うとは…。いやは
や恐れ入りました。