思わず「行った!」と叫んだ。プロ野球取材20年目のおっさん記者の目には、
完全にスタンドインする打球に見えた。甲子園での阪神対中日戦。九回裏、二死一
塁から放った代打・桧山の打球である。打った桧山のフォーム、打球の角度はもう
文句なし。上がった感じからして、右から左へ流れる風など関係なくスタンドへ飛
び込むと思った。前夜(1日)に金本が放った一発よりも、確信があった。だが、
入らなかった。その直後に葛城のサヨナラ打が生まれた。
桧山の当たり、入っていてほしかった。サヨナラ本塁打ではなく、桧山の今季1
号が見たかったのだ。代打稼業に徹し、コツコツと安打は積み重ねてきたが、一発
だけは今だない。上空を優雅に舞う、桧山独特の本塁打。チームがまだ弱かりし
頃、彼の本塁打と新庄の強肩だけがファンの拠り所?だった。失礼な話だが、もう
いつ見れるかもわからない。絶好のチャンスだったのだ、きょうが。
なぜ入らない?やはり風か。桧山自身のパワーが落ちているのか。昔なら完全に
放り込んでいた当たり。それが入らない。ベンチでクビを捻る彼の様子を見ている
と、こっちもクビを捻りたくなる。いつも梅雨時なら、風は左から右に吹いている
のだが…。
劇的な幕切れだった甲子園。他球場もなかなかドラマチックだったみたいだ。一
番目に止まったのが、仙台の楽天対ロッテ。プロ3年目の左腕・片山が、初勝利を
初完投、初完封で飾った。交流戦で阪神も対戦したが、なかなか見所があった。キ
ャンプ視察のさい、本紙評論家・江夏豊氏が「うまく育てれば10勝は楽にできる
素材だよ」と言っていたのを思い出す。兵庫・報徳学園出身の大型左腕。阪神でい
えば鶴と同期。ノムさんがうまく育てているのか、これを機に一気に羽ばたきそう
な気がする。
それにしても桧山、惜しかったなあ。入らんか、あれが…。
完全にスタンドインする打球に見えた。甲子園での阪神対中日戦。九回裏、二死一
塁から放った代打・桧山の打球である。打った桧山のフォーム、打球の角度はもう
文句なし。上がった感じからして、右から左へ流れる風など関係なくスタンドへ飛
び込むと思った。前夜(1日)に金本が放った一発よりも、確信があった。だが、
入らなかった。その直後に葛城のサヨナラ打が生まれた。
桧山の当たり、入っていてほしかった。サヨナラ本塁打ではなく、桧山の今季1
号が見たかったのだ。代打稼業に徹し、コツコツと安打は積み重ねてきたが、一発
だけは今だない。上空を優雅に舞う、桧山独特の本塁打。チームがまだ弱かりし
頃、彼の本塁打と新庄の強肩だけがファンの拠り所?だった。失礼な話だが、もう
いつ見れるかもわからない。絶好のチャンスだったのだ、きょうが。
なぜ入らない?やはり風か。桧山自身のパワーが落ちているのか。昔なら完全に
放り込んでいた当たり。それが入らない。ベンチでクビを捻る彼の様子を見ている
と、こっちもクビを捻りたくなる。いつも梅雨時なら、風は左から右に吹いている
のだが…。
劇的な幕切れだった甲子園。他球場もなかなかドラマチックだったみたいだ。一
番目に止まったのが、仙台の楽天対ロッテ。プロ3年目の左腕・片山が、初勝利を
初完投、初完封で飾った。交流戦で阪神も対戦したが、なかなか見所があった。キ
ャンプ視察のさい、本紙評論家・江夏豊氏が「うまく育てれば10勝は楽にできる
素材だよ」と言っていたのを思い出す。兵庫・報徳学園出身の大型左腕。阪神でい
えば鶴と同期。ノムさんがうまく育てているのか、これを機に一気に羽ばたきそう
な気がする。
それにしても桧山、惜しかったなあ。入らんか、あれが…。