中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

さあ、前半戦を総括してみよう!

2008-07-30 16:39:23 | Weblog
 東京の雷雨、すごかったぞ。神宮球場はピカピカやりだしたと思ったら、ゴロゴ

ロという雷鳴と共に雨が降り出し、気付けば土砂降りになっていた。一瞬にしてグ

ラウンドは「湖」に。天気予報は雨の心配はなし、と言っていたのに、すっかりだ

まされてしまった。虎番連中などは、取材でグラウンドの中を横切ったものだから

もうビショ濡れ。頭のてっぺんからバケツで水をかぶせられたように、濡れネズミ

状態だった。お気の毒に…。わたし?すんませんなあ、外に出なくて。いやさ、別

の仕事がおましてな。

 そんなこんなでプロ野球も「前半戦」が終わった。と言っても、残り50試合強

だから「前半」「後半」という区別はできない。競馬で言えば、もう3コーナーを

過ぎてそろそろ最後の4コーナーに差し掛かっている感じ。セは1頭強いのがぶっ

ちぎり独走、パは先頭が2馬身リードし、第2集団に4頭が固まってドベが少し離

れている。そうドベは「ノムララクテン」。この馬、出足は老騎手の絶妙な手綱さ

ばきもあって先頭集団を形成していたのに、地力が足りないせいか、ここにき段々

遅れ始めた。老騎手が「イワクマ!」と叫んだときにグイッと前に出るが、これも

連発はできないのが苦しいところ。直線に向いてどれだけ足を伸ばせるか。期待を

したいのだが…。

 さて、その「前半戦」を総括してみよう。まず、2月末にした「キャンプ総括」

で取り上げた選手がどうなったかのおさらいだ。

 【目立った選手】

 1・ダルビッシュ(日ハム)

  現在11勝。北京五輪のエースとして十分な活躍。見事に◎だ。

 2・川上(中日)

  こっちも北京戦士。しかし、シーズン開幕直後にアクシデントがあって、今1

  つの成績。彼の出来が、チームの現状を象徴している。従って△。

 3・三浦(横山)

  これは大誤算。まず右肩の違和感で開幕投手を務められなかったのがいかん。

  そして故障で長期離脱。もう×としか評価のしようがない。

 【活躍しようなルーキー】

 1・長谷部(楽天)  

  ただ一言、すんません。でも彼はいずれ出てくる。それだけの素材であるのは

  間違いない。

 2・篠田(広島)

  これは「う~ん」って感じ。もの、はいいけどなあ。

 3・大場(ソフトバンク)

  大誤算。開幕直後の活躍を見れば、軽く10勝はできると思ったのに。

 【意外な掘り出しもの】

 1・林昌勇(ヤクルト) な、言っただろう。これは◎だ。

 とまあ、キャンプで取り上げた選手を見てみたが、全体的に見て大活躍した選手

のベスト5を挙げておこう。

 1・新井(阪神)    言わずとしれた虎快進撃の立役者!

 2・ブラゼル(西武)  G・G・佐藤や“おかわり君”でもよかったが…。

 3・岩隈(楽天)    最下位・楽天にあって14勝は立派の一語。

 4・ラミレス(巨人)  これは想像通り。

 5・岩田(阪神)    最後の失速はいただけないが、急成長を認めて。

 とりあえず、これくらいにしておき、続きはまた後日にしよう。あ、そうそう、

イチローさん、日米3000本安打、おめでとう!