中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

「燕」に睨まれた「虎」?

2008-07-29 15:13:18 | Weblog
 まずは前日の続き。神戸の大雨による「事故」は、大変なことになった。大丈夫

か?と書いたが、結果は最悪なものに。亡くなられた方々には心よりご冥福を祈る

しかない。我が社の近所で起こった突然の惨事。自然の猛威にただただあ然とする

のみだが、今後もこのような災害が起こらないとも限らない。心せねば…。

 話は替わって、きのう(28日)のヤクルト戦をちょっとばかり振り返る。言葉

は悪いが、何かすかしっ屁を食らったような負け試合だった。おそらく選手だって

負けた気がしなかっただろう。決勝点は、エラーを端緒に内野ゴロで挙げられたも

の。初回に2点を先制し、その後も押しまくりながら追加点を奪えず乱調・村中を

攻めあぐねたことが、しょうもない決勝点につながった。野球は往々にしてそうい

うことがある。点が取れるときにきっちり取る、それが鉄則。初回に2点しか取れ

ず、これを見た上司が「嫌な流れやな」と言ったのに「その通りですな」と相づち

を打ったのだが、その通りの結末になった。

 ヤクルトというチーム、やはり巨人の「味方」である。直前の巨人戦で3連敗

したのに、阪神には見違えるような試合ぶりで逆転勝ち。2位で追いかける巨人の

ために、せっせと仕事をしている感すらある。リーグ全体から見れば、盛り上げ役

として貢献していることになろうが、阪神には「鬱陶しいヤツ」にしか映らない。

昔に比べ、二回りも三回りも小粒になっているし、嫌らしさもそう感じない。「い

つでも勝てる」というそんな感覚が、ワナにはまる原因かもしれない。

 タイトルに書いた「燕に睨まれた虎」ではシャレにならない。球宴後も、同じよ

うにヤクルトが巨人を助け、阪神を食うようなら、ちょっとやばい。村中、石川、

そして館山。阪神が苦手とするこの3投手を攻略する工夫を、考えないといかん。

これから行われる球宴前最後の試合。石川をどう打つか。お手並み拝見といこう。