中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

頑張る山本昌に対して…

2008-07-22 12:06:28 | Weblog
 昔はそれでも、サウナスーツを着込んで元気に飛び出していたんだ。家から一歩

外に出ると、ギラギラの太陽が容赦なくこっちの頭のてっぺんから足の先まで焦が

すのだが、負けずに1時間以上も歩いていた。汗が噴き出ても平気の平左。それで

体重が落ちると思ったら、まだまだ歩ける。意気盛んだった。三十台の半ばごろま

では…。ようするに「夏」が好きだったのだな。何せ、生まれたのが夏真っ直中の

8月だからね。しかしもうダメ。昼間に外を歩くという決心がつかない。クーラー

の効いたところで昼寝が最高‼だから、メタボなのだ。

 こんなおっさん記者と同い年で、しかも生まれた日も同じという「おっさん投

手」が頑張っている。21日の広島戦で、通算198勝目を挙げた中日・山本昌。

我がデイリースポーツの竜番・鈴木がその原稿で「暑い夏が大好きだ。夏バテ知ら

ずの42歳」てな表現をして、彼を称えていた。甲子園で阪神対巨人戦を観ていた

から、詳しい内容はわからない。だが、新聞のテーブルスコアを見る限り、彼らし

く両サイドをクネクネとネチネチついた投球が冴え渡ったのだろう。阪神もこれま

で何度もその老練なピッチングにしてやられた。198勝中、何勝が阪神戦だった

か。2年前のノーヒットノーランなど、今でも山本昌が虎をぶった切るシーンが脳

裏に浮かぶ。

 8月で43歳になる。今でも「自分はまだまだ若い」なんて思ってはいるが、そ

れはただ思っているだけにすぎない。身体は確実に老いている。それは、身体の変

調でよくわかる。爆弾をかかえる腰だけでなく、いろんなところにいろんな症状が

出ているからだ。幸いにして大きなものじゃない(と思う)ので、元気そうに仕事

をしているように見える。だが、実際はそうでもない。40を越えれば、これが普

通ではないだろうか?そう思えば、山本昌はすごい。金本も下柳も、矢野だってた

いしたものだと言える。

 通算200勝越えは、これでもう楽勝だろう。あと2つ。球団の枠を飛び越え、

同い年の男として声援を送る。「頑張れ、マサ!」。