中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

おめでとう、阪神園芸の諸君!

2008-07-27 14:33:15 | Weblog
 中日3連戦の最後。このブログを書いている今も、グラウンドでは念入りな整備

が阪神園芸の職員たちによって行われている。長いホースを5人で持って放水して

いる光景が、実に涼しげである。あの水をぶっかけてもらいたいくらい、きょうも

また暑いのだが、グラウンドがきれいになさられていく様を遠目から見ていると、

何やら気分も落ち着いてくる。今晩の中日戦が終われば、甲子園は高校球児たちの

熱闘の舞台となるが、この球場でプレーできる球児たちは幸せだ。逆に、地方大会

の決勝で涙を飲んだ選手の無念さもよくわかる。

 先日、阪神園芸のある関係者から「らくやんカード」をもらった。「いつもよく

書いていただいていますから」とご丁寧な口上付きで、こっちが恐縮したのだが、

見ると「阪急阪神ブループアワード ナイスパートナー賞 受賞記念」とある。グ

ループ内で“いい仕事”をしている社や部を表彰していて、園芸の運動施設部がそ

のナイスパートナー賞に輝いたらしい。HPにグラウンドの整備方法を掲載し、また

甲子園リニューアル期間中に各地の高校を回ってグラウンドの診断、整備、整備方

法の指導をするという取り組みが評価されたとのこと。なるほどな。確かに、園芸

の「グラウンド整備力」は素人が見ても素晴らしい。それを各校に伝授して回った

となれば、賞をもらってもしかるべきだろう。

 このブログでも再三、阪神園芸の手際のよさを褒めてきた。これは今に始まった

ことでなく、昔からの“伝統”と言える。和田(現コーチ)が現役当時「甲子園球

場は最高。その最高の球場を裏で支えてくれる人たちに感謝しないと」と話してい

たことがある。強いタイガースと共に、これは立派なグループ内の“財産”と言え

るのではないか。少し褒めすぎかな…。

 約1カ月、甲子園ともおさらばだ。今度は8月末か。阪神のマジックがどれだけ

減っているかも気がかりだが、それ以上に涼しくなっていることを心から願う。