古希来記

古希を過ぎて気ままな暮らし。
見たり聞いたり感じたり、とりとめもないが折々のつぶやき。

雪の谷川連峰

2008年12月30日 | Weblog
 レンジフードや換気扇の掃除、和室の障子の張り替え、窓ガラスふきなど年の暮には気の進まない家事仕事がある。
毎日が日曜なのでやる気さえあればいつでもできるのだが、なかなかその気にならない。延び延びになっていたのだがようやく片付いた。夫婦二人だけの生活で誰に気兼ねがあるわけではないが、後に仕事が残っているのは気がかりではある。 

 仕事は片付いたし自宅から見る赤城の山は雲が切れてきた。予報では北部方面はまだ雪模様だったがゆったっり気分で女房と鍋割山に登ってきた。一回目は(実は二日続けて登った)強風と雪雲で見えるのは近くの山ばかりで早々に退散した。しかし翌日は一転して快晴無風、絶好の山日和だった。

 稜線に出て谷川方面を楽しんでいたら若いHOさんが登ってきた。久し振りだった。脚力が違うのでいつもはしばらく話し込んでは別々に歩くのだが今日は年末で仕事は休みと云ってそれからはずーっと下山まで付き合ってくれた。
山談義やら近況報告、お互いに高齢の母親が健在でその元気ぶりや頑固ぶりなどで盛り上がったり、このごろ定番のカップラーメンと大福餅という豪華な食事をしたり、山頂と稜線で三時間あまりのんびり過ごした。

 稜線からの眺めは一望千里だった。勝手に第二ピークと呼んでいるところがあって、そこからは東は筑波山からぐるっと関東平野を見渡し秩父連峰から八ヶ岳、西から北に上越の峰々を見ることができる。なかでも豪雪地帯の谷川連峰方面は見事な雪化粧だった。その姿は時間の経過とともに少しずつ変わる。太陽が南にあるうちは前面から日を浴びて白く氷砂糖のごとく輝くがやや平板な感じを受ける。午後になって太陽が西に回るにつれて山並に陰影ができる。
この写真は連峰の平標山から朝日岳までであるがデジカメのタイムスタンプは午後2時58分だった。もう少し粘りたい気分でもあったが足もとの明るいうちにと下った。



 
 

年賀状書き

2008年12月22日 | Weblog
 年賀状を書くのは億劫だ。
毎年この時期になると四六時中頭のどこかに引っかかっている。
書いてしまえば大して手間がかかるわけでもないのに、一日延ばしにしている。
結局追い込まれてから書くのがいつものパターンである。

 なんとか書き上げたが今年は涸沢から見上げた穂高の写真を使った。どうも正月向きの写真となると山がいい。ここ何年かはいつも山である。
文章も決まり文句である。代り映えがしないので、ひとこと自筆で書き加えるのだがこれもややパターン化している。
数年前までは小生の筆字がいいのだなどと煽てる向きがあって墨をすり、やや長めの羊毫で書いていたが、今年はついに宛名までパソコンにまかせてしまった。
文句を言ってきそうな古い友人の顔が浮かぶ。

 味気がなくなっているのは仕方がないが、無事に暮らしている便りにはなるのかなと思っている。

雪山散歩

2008年12月15日 | Weblog
 鼻風邪と云うのか喉も少し痛い。時々咳も出る。
今年の風邪はなかなか抜けきらない。
医者に診てもらうほどでもないがなんとなくすっきりしない。
長いので何か他の病気が隠れているのかななどとちらっと思ったりもする。(いつも杞憂だが)
 朝起きたら女房「天気はいいみたいね、普段あんまり行かない山に行きたい」という。
体調はイマイチだが体験的に安静にしていたからと云って良くなるわけでもないので少し遠いが湯の丸山に行ってきた。
この間赤城の鍋割山の稜線から見たときに雪を被っていたので雪支度で出かけた。
登山口のスキー場の広い駐車場には一台の車もなくまわりの売店なども閉まったままだった。
 快晴、無風、こんな日の雪道はなんとも言えない。思わず口笛でも吹きたくなる気分である。湯の丸山の広い山頂は遮るものは何もなく三六〇度の展望台である。気温が上がってしまって北アルプス方面などは霞で遠望は利かなかったがすぐ近くの浅間山は絶景だった。
 山に一日いればあっちこっちと写真を撮るがここのところ浅間山ばかりアップしている。これはと思うのが浅間山の写っているものばかりなのだからしかたがない。悠揚迫らぬ山容、変幻する噴煙、見飽きることはない。
 


浅間山に見惚れる

2008年12月09日 | Weblog
 浅間山は自宅からも見える。子供のころには噴火による火山灰が庭先や屋根まで届いて白くなったことが何度かある。
最近は火山灰が降ってくることもないので普段は話題になることもほとんどない。
やや遠いので故郷の山という感じでもない。
しかし外に出れば意識しなくても目に入ってくるし特に雪が降った、だいぶ積もったようだ、雪が解けだしたなどと秋から春先にかけて季節の変化を感じさせてくれる山である。
 自宅から見るのもいい形だが、いい眺めだなと思うのは鍋割山への稜線から見る姿である。前面に榛名の峰々が護衛でもするように要所を占め、その奥に悠然と構えているのである。
 快晴、真冬並みの寒さで空気が乾燥との予報なので、その鍋割山に行ってきた。年齢とともに寒さには弱くなっているのだがいい景色が見られるとあれば出掛けなくてはならない?!のである。
この日は東の筑波山、北岳などの南アルプス、東京や埼玉のビル群などもよく見えた。寒かったがそれなりの支度をして行ったのでゆっくりのんびり歩いてきた。