古希来記

古希を過ぎて気ままな暮らし。
見たり聞いたり感じたり、とりとめもないが折々のつぶやき。

覚満淵の春

2012年05月25日 | Weblog
 覚満淵にも遅い春がやってきた。
周りの木々はようやく芽吹き始め、春の花もちらほらと咲きだした。
女房と地蔵岳に登ってから覚満淵に立ち寄った。

遊歩道の木道の一部がところどころで傾いでいて驚いた。
昨年の大地震の折り、ここも無事ではなく湖面の液状化による被害だったと聞く。

その木道の端にしゃがみ込んで湿地に咲きだした小さな花を撮っていたら、学童の集団が賑やかにやってきた。
「なに、撮っていたん?」
「カエル?」
「違わい、鳥さんでしょ」
口々に話しかけてきた。
花を撮っていたといえばいいのだが、最近はどこでも貴重な花が採取されてしまっているのを見ている。
こんな質問にはいつもあらぬ方を見てまともには返事をしないことにしている。
遠くの学校から来ていて、まして小学生なので正直に教えてやってもよかったのだが、
つい、
「キリンさんがいたのでさぁ、それを撮ってたんだよ」
学童たちはきゃははと笑いながら、遅れた分を取り戻そうと駆け出して行った。

30分ほどして別の場所でありふれたネコンメソウなどをのぞいていたら、一周して戻ってきた学童たちに又囲まれてしまった。
「おじさん、キリンがいたよ」先ほどの子供達だった。
「え?、ほんとかい」
「うん、キリンビールの空き缶だったけど、、」

これには、一本とられた。
変なことを口走るじいさんもいるけど、反応のいい子供もいたものだ。

写真展

2012年05月06日 | Weblog
 山友Oさんの写真展を山仲間と見に行ってきた。
グループでの開催だったが、各自が個展のつもりで出品したのだと云う。
Oさんは鳴神山での花を中心に46点を飾っていた。
同行した仲間の間では空間処理に秀でていると云う評が多かった。
書の世界などでは余白の美という表現をするが、それに近いものなのかと思った。

 作品としても十分に目の保養をさしてもらったが、ナルカミスミレの写真には驚いた。
見事な白花だった。
ややピンクがかったものはあちこちで見ているが、これほどの白花にはお目にかかっていない。
いつかは実物をみてみたいものである。


 添付の花は鴇色のイカリソウ。
写真展の後、赤城の別荘地に立ち寄ったのだが、路肩にひっそり咲いていた。