古希来記

古希を過ぎて気ままな暮らし。
見たり聞いたり感じたり、とりとめもないが折々のつぶやき。

スペース・シャトル

2013年07月31日 | Weblog
「ぶう~~~ん、、じいちゃん、これ、かっこいい??」
「お?、なんだ、なんだ」

車で移動中である。
近くに住む末娘一家と車で出かけるときは、小三の孫と小生はいつも最後尾に並んで座る。
この日は「夏休みこども木工教室」に出かけた。
一時間半ほどの距離である。
初めは、前の席の女房が差し入れたチョコレートをほおばりながら学校での出来事などの話だった。
話が一段落して、小生はしばらく周りの景色などを見ていたのだが、その間孫はチョコレートの包み紙で折り紙をしていたのだった。

「うん、スペース・シャトルみたいだね、かっこいいよ」

それからはロケット、ヒコーキ、ヘリコプター、宇宙旅行などの話題に転じた。
難しいことをやさしく話すのは難しい。小生の科学知識力では、なおさらである。
しかし、話の合間によく質問してくれるので、いくらかはわかってくれたようだった。

これは、その金色のスペース・シャトル。

いどがわ(井戸側)

2013年07月02日 | Weblog
 庭の隅に直径65㎝、高さ60㎝ほどのコンクリートの鉢がある。
元は井戸側というもので、まだ水道が普及する以前は各戸に井戸が掘られていた。
その壁面を保護するためのものである。
それの片面をコンクリートで固めて鉢にしたのである。

今から40数年前、住宅金融公庫などから借金をして家を建てたときにおやじからもらったものである。
おやじが現役のころ作ったものであるが使われないまま本家に放置されていた。

何に使うあてもなかったのだが「欲しいなぁ」と言ったら
おやじは何に使うのかも聞かずに承知して、当家に運ぶのも手伝ったくれた。


今は金魚の住処になっている。
一時水漏れがあったりしたがセメントを厚く塗りこんで使っている。

金魚は一尾だがすでに10年ほど生きている。
餌はやらないのだが、一尾が暮らすには程好いかげんの栄養源があるようである。
時々その様子を覗きに行く。
そしてその見慣れたコンクリートの鉢を見たり触ったりする。
ふっと、おやじのことが思い出される。

その鉢に今年もスイレンが咲きだした。
暑い夏がやってくる。
おやじは昭和60年の真夏に亡くなった。