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カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

初めての南アルプス仙丈ケ岳・後編

2009-08-30 | ヤマのこと

続きです

あまりにガスガスなのでもう諦めて、他の楽しみを見つけます。
仙丈ヶ岳といえば、雷鳥さん。
まだ一度も出会ったことがありません、是非会って見たいとキョロキョロ・・・
でも雷鳥さんにも会うことが出来ませんでした・・・
やはり会いたいと思って会えるものではないですね

後の楽しみは足元のお花だけです。

 
左)タカネヒゴタイ 右)タカネツメクサ

 
左)イワギキョウ?チシマ?(もう一つ長さの短いキキョウもありました) 右)ミネウスユキソウ

 
左)ヒメコゴメグサ他    右)トウヤクリンドウ(リブルさんthanks♪)




斜面にもたくさんのお花が咲いているようですが、ロープの向こうなので入りません。
でも今回ウスユキソウの仲間、一度見て見たいと思っていたので会えて嬉しかったです。


相変わらずガスガス・・・


小屋への分岐に来ました。
本当は小屋のあるカールが見渡せる場所を歩いてきたのでしょうが、
どこを歩いているのかさっぱり解らないほどのガスガス・・・ええ、ガス女の名に恥じないりっぱなガスっぷりです。



ところが・・・・・・ですよ、



ビュービュー吹き上げる風の中、なんとなく見通しが良くなってくるではないですか・・・



あれほど白一色だった世界に・・・ガスが切れて青の色が!



左手にさっき歩いてきた藪沢、馬の背、「馬の背ヒュッテ」の小屋までが見えてきたではないですか!



青空 キタ━━━(゜∀゜)━(。A。)━(゜∀゜)━(。A。)━(゜∀゜)━━━!!

正面にはこれから歩いていく稜線と、うっすら鳳凰三山が雲の中に見え隠れ・・・
「やったぁ~~~~~っ」と思わず叫ぶワタシ。



来た道を振り返ればやっぱり仙丈ヶ岳も晴れていた・・・・
またか・・・私が山を降りると晴れるんだョ・・・

「戻る?どうする?」
「・・・又来るよ。又来る口実ができた、先へ進もう

そうと決めたら後は楽しむだけ。



ひゃっほ~~~
そうそう、コレが見たかったの!青い空と緑の稜線。
こうなるともう楽しくて、ずっとこの道を歩いていたくて先に進めない・・・


歩くことがなぜこんなに楽しい?眠かったことなど忘れウキウッキ~



正面に甲斐駒ヶ岳を見ながらゆっくりゆっくり、楽しい雲上の散歩道。
夏の終わりにやっと、これぞアルプス~~~って感じを少しだけ味わうことが出来ました!

山の神様が雨ばかりの私の山歩きを可哀そうに思ったのか、
最後に青空をプレゼントしてくれたようです



山頂から1時間10分かけて、「小仙丈ヶ岳」山頂に到着~



青空と、鋸岳・甲斐駒、早川尾根・鳳凰三山。
山頂では悲しくて泣きそうな気分だったけど、このお天気と眺めに気分はサイコーに!
思わずガッツポーズ(笑)
天気が良いともっと向こうに北アルプスも見えるようですが、そんな贅沢は言いません、十分です。
7月からずっと雨かガスの山ばかりだったんだもん。



(某カメラマンいつも撮る気合のない写真ばかりなのよね・・・)
この夏最高の展望を得られたので、もう降りるのもったいなくて。
小仙丈ヶ岳の山頂で、誰よりもゆっくりとしてしまいました。
ちょうど同じ方向から来ていた単独の男性に、あれが「摩利支天」と教えてもらった。
(それまで甲斐駒のぼっこりしたヤツと呼んでいた・汗)
こっちからみると、甲斐駒さんにはどこをどうやって登っていくんだろう?
と思うほどです。

前半はガスで何も見えなかったから、もしこちらを登りに取っていたら何も見えないままで歩き、
晴れた頃、藪沢を下山しててこの素晴らしい眺めを味わえなかったね、
今日はこっちのルートでラッキーだったね、とお互いニコニコだった。
ま、結果論ですけどね、ホント、よかったです。



【15:00】とても名残惜しいですが下山開始。さよなら~仙丈さん。



ナナカマドの実が色着いていました。
もうあと一ヶ月もすると葉も赤くなる、秋はすぐそこに。


下りも素晴らしい眺めです。ずっと甲斐駒さんを正面に見ながら、です。
テント場が見えてきました(ココと書いてあるところ)まだまだずっと下です・・・
テントにしていてよかったなー、バスの時間気にしていたのでは楽しめなかった。
日没までには帰れるでしょう、とのんびり下っていきます。


途中でやっと「北岳」が見えてきました。
いつかあっちにも・・・でもすごいとんがって見えます



晴れてくれると「ああ、来て良かったな」と心から思います、単純です。
楽しかった今日の山歩きに感謝しつつ・・・頭の中はビールに・・・


五合目。ここまでずっと甲斐駒さんが見えていました、贅沢な下山でした。
樹林帯を下り、二合目でテント場方面の分岐を右に下ります。


テント場につく手前に、こんな看板が。


歩くこと1分で、北岳山頂が見える場所に出ました。そこから10分ほどで・・・



【16:50】テント場到着。やっと帰ってきました~。
もうほとんどのテント場で夕食の宴真っ最中でした。私たちも乾杯


自分の家からはさっきまでいた「小仙丈ヶ岳」、
小屋側には「摩利支天」が見えていました。

この日は大賑わいのテント場。100張近くはあったとおもいます。
隣が高校生と先生達の大所帯でとても楽しそう。
先生が「明日、仙水峠に日の出を見に行くから」と仰っていたので、
そっか!じゃ私たちも、と思ったものの・・・



やはり前日までの寝不足で起きれず(笑)テント場から赤く色付く摩利支天を眺めただけの朝。

普通なら甲斐駒とセットで登るみたいですが、私たちはそんな体力はないので朝ゆっくり支度をして帰りました。

懐の深い南アルプスの入口に初めて立つことができた感動と、
素晴らしい稜線の向こうに続く道も、いつか行くチャンスがあればもっともっと歩いて見たい。
雨の思い出ばかりだった2009年夏、山頂はガスだったけど、
そんな心が満たされたラスト夏山、仙丈ヶ岳の楽しい一日でした。

(朝一で帰る人なんて少ないだろうな~、と思ったら大間違い!
北沢峠からのバスは補助席利用で3台も出ました!)


【交通】往路2009.8.21(金)新宿駅西口22:00→広河原6:15(¥6600)6:45→北沢峠7:15(¥750)
復路2009.8.23 北沢峠7:25→広河原7:50(¥750)広河原8:00→甲府駅9:56(¥2000)あずさ→新宿(¥2800)
@¥12900
【行程】北沢駒仙テント場→大平山荘→藪沢→仙丈ヶ岳山頂→小仙丈ヶ岳→北沢駒仙テント場


温泉編へつづく。








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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど (Y-chan)
2009-08-30 14:31:34
普通は、稜線にガスがかかる前に早く景色を楽しもうと反対方向から登り出すのでしょうね。

なるほど、今回はこれでよかったわけか、、、。
やはり周囲の眺望がないと、そこまで登った
それまでの準備、苦労、気持ちも報われませんね。

良かった、、、。

Y-chan
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Unknown (リブル)
2009-08-30 16:56:51
こんにちは。
やはり南アルプスはいいですね。
山頂はガスだったようですけど、青空の眺めが見られて良かったですね。

前編の白いお花はセンジュガンピ、後編のお花はトウヤクリンドウです。
自分もこないだ見てきました。
お花の写真うまいです。

レンズ2本は重いでしょう。
テント縦走だと自分も2本はきついので、1本で行くことが多くなりました。
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Unknown (エドヤマ)
2009-08-30 18:26:50
おお~!joyってるじゃないですかあ~^^v
稜線でしっかり青空、ピークはいつでもいけますし
そうそう、また登る口実もひじょ~に大切ですよ。
ピークハントしなくっても、山は十分楽しめますよね、お疲れ様でした!
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Y-chanさん (cyu2)
2009-08-30 21:18:19
こんばんは!見てくださってありがとうございます!

あははは~、そうなんですね、皆さんそう思って逆コースで。
この日の予報(金曜日の夕方)は15:00から晴れマークでした。
が北沢峠についたら携帯は圏外・・・調べられず。
7:15の段階では霧雨でした・・・又雨かと凹みました・・・

天気予報が読めないまま行ったので、コース取りは計画的ではなかったのですが、結果的によかったです。
ほんとうに。
馬の背ヒュッテあたりで逆周りの下山の方達7,8組とすれ違いましたが、どうだったんでしょうね?
下からはガス一色でしたが、山の上はもしかしたら晴れていたかも?
山の神様と、お日様の力加減でしょうか(笑)

そうそう!あの瑞垣山頂にもあった、木をきって黒く塗ったような山頂標識「仙丈ケ岳」がなかったんです。
他の方の写真では確かに見ているのに・・・?
倒れてしまったのでしょうか?
気になります~~。
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リブルさん (cyu2)
2009-08-30 21:23:22
コンバンハ!
足はもう良いのですか?
リブルさんも南アルプスだったんですよね!先週ちらっと伺ったのですが、忙しさにかまけてコメントもせずにスイマセン。
塩見岳・・・さすが、すごいですね。
sanpoさんも行かれてましたよね。
私にとっては写真で見るだけの山、です。
以前たまたま車で送ってくれた方が、白峰三山までは行けるけど、その先は遊びでは行けない山だよ、
と仰っていたのが焼きついています。

今回初めて南アルプスに入りましたが、
南アルプス林道だけでノックアウトでした、その奥深さに(笑)

レンズぅ~~~。
確かに重いです^_^;
アタックザックだから持って行ったようなもので。
テント装備だと私もムリです。
どっち一本に絞ったらいいのかも???
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エドヤマさん (cyu2)
2009-08-30 21:29:33
こんバンはー!

スイマセン、実はちょぴっとjoyてきますた・・・

いや~~晴れってこれほどいいものなんですね。
なんか6月の硫黄岳からずっと雨だったので、実に2ヶ月ぶりにすっきりした気分でした。
3000m級をあるくのは3回目くらいなので、目がなれなくて?高度感に?やっぱり世界が違います。
悲しいかな高所恐怖症・若干ビビリながらも、雄大な景色を楽しむ余裕もできたりと・・・
晴れオンナになれるように、早寝早起きしてるんですが・・・
私への試練なんだな~、と思って受け止めてます
返信する
おじゃましマス (shucream)
2009-08-30 22:25:00
cyu2さん、こんばんは!
shucreamデス。

>やはり会いたいと思って会えるものではないですね
ボクもまだ雷鳥さんには出会えたコトがありません…。
お互いいつかきっと会えマスよね!

山の中って、何をきっかけに復活するか分からないデスよね。
だいたいは山頂でのテンションupによる回復。
ケド、雲の切れ間に青色がチラっとした時。
やっぱり突然元気になりマス。
街ではなかなかそんなコトないのに。

仙丈ヶ岳はボクのとんでもない失敗で、
登れるはずだったのに登れなくなった山デス。
cyu2さんのレポ、参考にさせて頂きマス!

それから。
ボクらも公共交通機関登山なので、
高速バス情報、とっても参考になりました!
JRバスなくなっちゃいましたから…。
ありがとうございました!
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晴れ! (かわみん)
2009-08-31 16:48:04
おめでとう~!

お天道様が顔を出してくれて、
ほ~~~~~~~~っんとに私も嬉しいです!

美しい稜線を歩けて喜んでるcyu2さんが見れて
(実際に見てる訳じゃないけどー笑)
ホントに嬉しいっ

やっぱり・・・
アルプスは南も北も中央も
みんなみんな素晴らしいですね

緑深い南アルプスも魅力的だな~っと
cyu2さんのレポ見て思ってました!





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shucreamさん (cyu2)
2009-08-31 22:36:28
コンバンハ~!
お越し頂きありがとうございます、嬉しいです♪

shuさんも雷鳥未体験でしたか!わーい!
何度かチャンスの山にいったはずなんですが、なぜか会えず・・・
私の場合、邪念があるんですかねぇ・・・

仙丈ヶ岳、アクシデントで?!
じゃあまた行く口実があるから次回こそGO、ですね。
shuさんとblueさんなら楽しくサクサク歩けると思いますよ~。
紅葉の時期もよさそうですよね★

そうそう、shuさんたちも公共機関派でしたよね。
昔はいかに安く行くか?ばかり考えていましたけど、最近はちょっと時間が少なくなったので、いかに時間を(休みを)有効に使えるか?で利用するものを考えています。
参考になれば嬉しいです!
こっちのバスは(たぶん)全員着席だし、尾瀬より大きなバスなので酔いはダイジョウブだと思います!
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かわみんさん (cyu2)
2009-08-31 22:41:33
こんばんは~!
いつも励ましてくれて本当にアリガトウです!

私の喜びを一緒に喜んでくれるなんて・・・こちらこそ嬉しいです★
もう単純なんで、嬉しい時となんだかな~の時とでは文章も違いますよね(後で気づいた)^_^;

アルプス、関東に住んでいるのは恵まれたことと思います。
他の地域の方より確実に近いですもんね。
でも近くて遠い・・・場合もありますが、休みとかないとネ。
でもまたいける可能性が高いのはありがたいことです。
あっちのアルプスも、こっちのアルプスも行きたいですよね~
季節によって違うその姿も見たいし
やっぱり休みが足りない・・・

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