マイク・ハンセル著、長野敬+赤松眞紀訳、 『建築する動物たち』 (青土社) を読みました。サブタイトルに、 「ビーバーの水上邸宅からシロアリの超高層ビルまで」 とあるように、様々な生物が作り出す構造物に関して数多くの実例を挙げながら、その建築原理に迫ろうという内容です。
この本を読めば、人間以外の生き物が作る “巣” が、実際には非常に高度な設計と高い技術によって作られているという事実がよく分かり、唖然とさせられることでしょう。
しかし、私がこの本を読んで一番驚いたのは、 「つくり手であるためには脳も特殊な体の構造も必要ではない」 という点でした。事実、単細胞のアメーバですら、砂粒を使って非常に複雑な構造の殻のような住居を作り上げるのです。
私達は複雑な構造物を作ることができる私達自身のことを、他の生物よりも圧倒的に高度な生物だと思い込んでいますが、それは単なる思い上がりなのかもしれませんね。
この本を読めば、人間以外の生き物が作る “巣” が、実際には非常に高度な設計と高い技術によって作られているという事実がよく分かり、唖然とさせられることでしょう。
しかし、私がこの本を読んで一番驚いたのは、 「つくり手であるためには脳も特殊な体の構造も必要ではない」 という点でした。事実、単細胞のアメーバですら、砂粒を使って非常に複雑な構造の殻のような住居を作り上げるのです。
私達は複雑な構造物を作ることができる私達自身のことを、他の生物よりも圧倒的に高度な生物だと思い込んでいますが、それは単なる思い上がりなのかもしれませんね。