半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

やっぱり乗り物趣味の “終着駅” は自作飛行機なのかな?

2011-10-19 10:00:00 | 博物館、科学館、資料館
先日、白銅錫之助先生のブログを拝見していたら、 『軽飛行機製作法』 という日本語の本のことが紹介されていました。アメリカで出版されたガイドブックを翻訳したものですね。実は私は飛行機に乗るのが好きじゃないんで自分で操縦してみたいとは思いませんが、自分で飛行機を作るのというのは、ある意味乗り物趣味の “終着駅” だと思っています。アメリカには組み立てキットで販売された航空機が無数にあるので、スミソニアンの航空宇宙博物館の別館の方にも代表的な機体が展示されていましたよ。

まず最初はこれ。ベンセン・エアクラフトが製作していたオートジャイロ (ベンセンB-8M) 。アメリカでは最もポピュラーな組み立てキットの一つだったそうです。



67年の映画、 『007は二度死ぬ』 の中にも、 “リトル・ネリー” と呼ばれるオートジャイロ (ウォリスWA-116) が登場していましたね。


こちらはぐっとスタイリッシュなモネット・モニ。モネット・エクスペリメンタル・エアクラフト社が製造、販売していた組み立てキットで、1982~86年の間に380機が販売されたそうです。




この機体はミッチェル・ウイング社が1977年に発表したミッチェルU-2スーパーウイング。カテゴリー的にはウルトラ・ライト・プレーンに分類されています。





こんな全翼機なんで初めて見たときはプロトタイプか?と思っていたのですが、何と1500機以上が販売されたとのこと。でも操縦は難しそうだなぁ。


そして最後はこれ。1970年にビード・アビエーション社が発表したビードBD-5シリーズ (展示機はBD-5B) 。間違いなく、ホームビルド用として販売されたキットの中では最もスタイリッシュな機体の一つでしょう。これもジェット・エンジン版のDB-5Jが、83年に007シリーズの 『オクトパシー』 に登場しています。



この機体、そのスタイリングや価格の安さから大きな話題になり、キットで5000機以上、メーカー完成品で12000機もの受注に成功したそうです。ところが搭載するエンジンの問題が解決できなかったことなどもあり、残念ながら完成品がデリバリーされる前にメーカーが倒産してしまいました。

実際にかなりの数がキットとしてデリバリーされているはずですが、実際に飛行可能な状態にまで完成させることができた機体は少ないのでしょうね。でも、これだったらオブジェでも良いから1機欲しいなぁ。
コメント (6)
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