茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

日本人の美意識「侘び寂び」とは・・・枯れて見えながら熱き想いを内に秘めます。

2024年05月18日 | Weblog

日本人の美意識「侘び寂び」(Wabi-Sabi)

よく茶道の世界観を表す言葉として皆さんがすぐに思い浮かべるのが「わび」「さび」かもしれません。果たしてわび、さび、とは何か日本文化を代表する語でありながら私もよく理解できません。千利休の師にあたる武野紹鷗は「詫び」とは「正直に慎み深くおごらぬさま」と言っています。人に認められよう、褒められよう、と思うのではなく己を省みて慢心しない姿勢こそが、わびであり茶の湯の心と定義づけています。また「わび」は「詫びる」に通じます。謝る素直さもまた大切なことです。また「さび」は「寂び」と書きます。枯れた渋い趣や、古びて味わいのある様を美しいと感じる心、それが「寂び」です。「花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや」藤原家隆。(花の開花のみを心待ちしてる人に雪の間から芽生える草の姿にこそ本当の春があるのだということを見せたいものだ)利休はこの歌もまた「詫び」であると云っています。慢心しない心の美しさが「詫び」古びた味わいに美を見出すのが「寂び」。日本人の心です。

 

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