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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

「首のたるみが気になるの」を読んで

2020-12-26 15:58:12 | 私の読書日記
映画好きなら、ノーラ エフロンと聞けば、パッとメグ ライアンがラブコメの女王だった時代の映画「恋人たちの予感」や「ユーガットメール」などを思い起こすだろうと思う。

映画監督で知られるノーラ エフロンが書いたエッセイ。「首のたるみが気になるの」
阿川佐和子訳、を読んだ。

ちょっとちょっとタイトルが・・言いたいことはわかるけど、「たるみ」って何だかね、、あんまり耳にしたくない言葉である。
もうちょっと違う言葉を使ったタイトルにできなかったものかと一人思い倦ねる。
ついでに言うと、表紙ももっと素敵なのがこの本には相応しかったなあと残念な気持ち。

でもそれほど、中身が面白かった。
そう、ノーラが首のたるみを気にする頃に書いたエッセイで、よくある素敵に歳を重ねたら・・みたいな本ではない。ありのままで、飾ろうともしない、洒脱でクスッと笑える内容なのだ。
それでいて、最後はちょっと悲しくさせる。軽い文章なのに訴えかけるものがある。書き慣れた人の文章ってこういうことかな。

「知ってりゃよかった」という章のタイトル通り、著者の、知ってりゃよかったが箇条書きのように書き連ねられているが、これは偉大な人生の先輩の言葉として有難く書き留めておく。

まだまだ彼女のその後のエッセイが読みたいが、2012年に残念ながら亡くなってしまった。




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