昨年それとも今年だったっけ?是枝監督といえば、福山雅治主演の映画「そして父になる」(すごい見たい!!)で話題になったけど、私は、その昔の「ワンダフルライフ」を見てすっっごい面白かった印象があって。これまたずいぶん前になるけど柳楽優弥くんがカンヌで助演男優を獲った「誰も知らない」はすっごく見てみたいのに、なんとなく見る勇気がわかないまま。
というわけで、あまり日本映画は見ない方なんだけど、この監督の映画ならと今回見たのが「歩いても歩いても」
とてもじゃないけど、この映画の感想は一言じゃあ語り尽くせない、どの場面を取っても最上に素晴らしい。
ストーリーは、お盆に実家に集う家族たちの二日間を描いてるんだけど、そこにすべてが詰まってて。
日本映画をあまり見ないから、樹木希林の演技も初めてくらい知らなかったんだけど、やっぱり本当に巧いんだなあと今更感心して見た。。こういうお母さんをやらせたらこの人の右に出る人はいないんだろう。もうその姿も間合いも立ち居振る舞いすべてがリアルで、こんなタイプの母親を持っている人なら誰でも自身の母親に容易に重ね合わせて見れるだろうし、夫役の原田芳雄とも本当に長年連れ添った夫婦でしょってくらい馴染んでて。はあ、、本当に恐るべし。恐れ入った。本当にすごい女優なんだ、樹木希林。
それから、樹木希林の娘役のYOU。バラエティでしか見たことなかったし、あの声での演技って不自然じゃないの?なんて穿った見方も、映画始まってすぐに一変。希林との話の間合いの取り方とか、巧~い。テレビの前で思わずうなってしまった。そして、このYOUの役には、自分かと思うくらい、母、夫、子どもたちへの言動や態度なんかがものすごいリアルで、これまたこんな感じで実家に里帰りしたことのある人なら、怖いくらい自分を重ね合わせられると思う。
またYOUの夫は、うちの夫に似たキャラで笑えるし、子どもたちの仕草もとても自然かつ美しく、この辺もただただ感心。
原田芳雄はもちろん素晴らしいおじいちゃん役で、その熟練熟達ぶりは改めて言うまでもないだろう。
そして、その息子の阿部寛、この人もまた絶妙な演技。複雑な想いを抱えた息子役なんだけど、このセリフ何度目だろう、、巧いね~。。。
映画「歩いても 歩いても」予告編
タイトルの、歩いても歩いても、がどこからとったタイトルなのかという入り方も絶妙。あ、この曲の!!って感じ。
そして、この映画の名わき役といえば、料理。樹木希林がつくる料理の美味しそうなことといったら、このまんま料理番組にでもなったら、こ綺麗なところで作る料理番組なんかより案外視聴率取るようになるかもしれない。考えてみると私、食べ物を脇役に添えてある映画が好きみたい。「かもめ食堂」や「めがね」に出てくる丁寧できちんと感のあるご飯もステキだし、今回のとうもろこしの天ぷらのようなザ・家庭の味なご飯も最高。
この映画の象徴的な場面で、紋黄蝶が登場します。うちの亡き父は、初七日に鳩となって家に飛び込んできました。鳩が家に入ってくることなんてありますか??なので、私はこういうことが本当に在るんだなと信じています。
映画の後半、優しい母の中に巣くうある一面が露呈しますが、とても人間らしく、こんなにも面白可笑しく切ない映画を作れるなんてスゴイと思いました。
最後に、夏川結衣(阿部寛の妻)が息子に話をする場面、それから息子がピアノ調律師になりたい本当の理由がとてもいい。
こんな風にあげ連ねていくとキリがないので、この辺で切り上げることにします
というわけで、あまり日本映画は見ない方なんだけど、この監督の映画ならと今回見たのが「歩いても歩いても」
とてもじゃないけど、この映画の感想は一言じゃあ語り尽くせない、どの場面を取っても最上に素晴らしい。
ストーリーは、お盆に実家に集う家族たちの二日間を描いてるんだけど、そこにすべてが詰まってて。
日本映画をあまり見ないから、樹木希林の演技も初めてくらい知らなかったんだけど、やっぱり本当に巧いんだなあと今更感心して見た。。こういうお母さんをやらせたらこの人の右に出る人はいないんだろう。もうその姿も間合いも立ち居振る舞いすべてがリアルで、こんなタイプの母親を持っている人なら誰でも自身の母親に容易に重ね合わせて見れるだろうし、夫役の原田芳雄とも本当に長年連れ添った夫婦でしょってくらい馴染んでて。はあ、、本当に恐るべし。恐れ入った。本当にすごい女優なんだ、樹木希林。
それから、樹木希林の娘役のYOU。バラエティでしか見たことなかったし、あの声での演技って不自然じゃないの?なんて穿った見方も、映画始まってすぐに一変。希林との話の間合いの取り方とか、巧~い。テレビの前で思わずうなってしまった。そして、このYOUの役には、自分かと思うくらい、母、夫、子どもたちへの言動や態度なんかがものすごいリアルで、これまたこんな感じで実家に里帰りしたことのある人なら、怖いくらい自分を重ね合わせられると思う。
またYOUの夫は、うちの夫に似たキャラで笑えるし、子どもたちの仕草もとても自然かつ美しく、この辺もただただ感心。
原田芳雄はもちろん素晴らしいおじいちゃん役で、その熟練熟達ぶりは改めて言うまでもないだろう。
そして、その息子の阿部寛、この人もまた絶妙な演技。複雑な想いを抱えた息子役なんだけど、このセリフ何度目だろう、、巧いね~。。。
映画「歩いても 歩いても」予告編
タイトルの、歩いても歩いても、がどこからとったタイトルなのかという入り方も絶妙。あ、この曲の!!って感じ。
そして、この映画の名わき役といえば、料理。樹木希林がつくる料理の美味しそうなことといったら、このまんま料理番組にでもなったら、こ綺麗なところで作る料理番組なんかより案外視聴率取るようになるかもしれない。考えてみると私、食べ物を脇役に添えてある映画が好きみたい。「かもめ食堂」や「めがね」に出てくる丁寧できちんと感のあるご飯もステキだし、今回のとうもろこしの天ぷらのようなザ・家庭の味なご飯も最高。
この映画の象徴的な場面で、紋黄蝶が登場します。うちの亡き父は、初七日に鳩となって家に飛び込んできました。鳩が家に入ってくることなんてありますか??なので、私はこういうことが本当に在るんだなと信じています。
映画の後半、優しい母の中に巣くうある一面が露呈しますが、とても人間らしく、こんなにも面白可笑しく切ない映画を作れるなんてスゴイと思いました。
最後に、夏川結衣(阿部寛の妻)が息子に話をする場面、それから息子がピアノ調律師になりたい本当の理由がとてもいい。
こんな風にあげ連ねていくとキリがないので、この辺で切り上げることにします