NHKのどの番組だかは忘れてしまったが、松戸の常盤平団地での取り組みを紹介していた。
http://www.bunya.ne.jp/kiji/2004/0922/tokushuu1.htm
孤独死は年々増加している。それも、40~65歳の孤独死数が全体の4割以上を占めているという事実はほとんどの人にとって想像できにくいのではないか。本来であれば、働き盛りである。
社会全体としてのコミュニティが壊れている現状では、いかなる取り組みを以ってしてもゼロには出来ない。ちなみに筆者の叔父も2名が孤独死を遂げている。性格的なものが原因となって家族・親族と疎遠になり、最期を誰にも看取られることなく「発見」されている。
番組中でも紹介されていたが、脳梗塞の後遺症で手足が不自由にもかかわらず、傷害年金の支給を却下された50代男性の例は悲惨だ。医師の診断書の書きようによって、働き口が見つからないにもかかわらず、結果的にセーフティネットから漏れてしまう。
自殺を試みたが死ぬことが出来なかったという男性を見ていると、この国の真の貧しさを実感する。小さな政府がいい、なんて誰が言っているのか。いざというときに頼りにならない政府を、我々が支える義務を感じないのは当然ではないか。