無量大数 - 10の68乗の世界

個人用ストレージもテラバイトオーダーに到達した昨今、世界に散らばるさまざまなジャンルのトピックを拾います。

JR西日本和歌山線北宇智でのATS再投入

2006-04-30 22:24:57 | 交通問題
尼崎事故から約1年。いまだにさまざまな事象に対してのシステムバックアップの検討が遅かったりなされなかったりで、あまりにお粗末である。今回の事象も直後に再発し、まったく防げなかったという点では対策は完全な失敗だ。


北宇智は赤字ローカル線の小駅であり、勾配上に駅を設置するためスイッチバック式となっている(下記URI参照)。設備投資予算には限りがあり、旧国鉄時代に設計されたATSがそのまま使われている。そして、駅への進入時にバックする際いったん切った状態にしなければならず、出発時再投入を忘れるケースが後を絶たなかった。運用を変更しても結局同じミスが残ってしまったわけである。


新幹線のように3重系バックアップとまでいかなくとも、25km/h以上に速度が上がった場合にはATS未投入の警告音を出すなどシステマティックな対応が必要である。


単線の赤字ローカル線事故では2桁の死者を出した信楽高原鉄道事故もそれほど遠い過去ではない。

(参考)
http://hp1.cyberstation.ne.jp/hodo/norimono/rail/rail2.htm



共同通信2005年3月27日付記事より引用

-------------------

ATSまた入れ忘れ JR和歌山線、2キロ走行

 JR西日本は27日、奈良県五条市の和歌山線北宇智駅で同日、高田発和歌山行普通電車の運転士が発車時に列車自動停止装置(ATS)のスイッチを入れ忘れ、約2・5キロ走行したと発表した。

 同じミスは23日にも同駅で発生。運転士は別だが同じ王寺鉄道部の所属で、前回のミスは知っていたが、うっかりしていたという。

 同駅はスイッチバック式で運転方向が2度変わり、以前は運転台を入れ替えずにバックしていたが、18日から運転台を2回入れ替える方式に変えたばかりだった。両運転士とも2度目の入れ替えで入力を失念した。



あきれた小泉チルドレンの所業

2006-04-29 14:02:03 | 政治・行政

まあ、所詮はこの程度の連中が「国会議員」さまなんでしょう。

-------------------------


http://www.hmacky.net/archives/diary/000559.html より引用


そして、今の交通博物館は万世橋駅という駅が置かれていた秋葉原と御茶ノ水駅のそばにある。私も数度訪れたことがあったが、引越しのために5月14日が最終日として閉館される。今日、閉館後に83会の有志で視察をさせて頂いた。


-------------------------


閉館したら見学などまず不可能な施設ですよね。最終日まで満員で予約など到底取れない我々庶民を差し置き、時間外に職員に対応させての「視察」ですか。


政策に反映させることに寄与するのでしたら「視察」と呼べるでしょうが、とてもとても。ま、こりゃただの「物見遊山」ですな。 特権階級の人たちは本当にうらやましいです。



柔軟性のある人材育成

2006-04-28 01:01:31 | その他

監督官庁は既得権確保に汲々としている。が、ちゃんとした人材育成をしていたなら人手不足の環境行政などへシフトするのも容易なのだろう。


感性や気力を保つのは個々人の意識だけに頼るのは誤りであり、これは多くの組織に共通するものだろう。


「役所は定時で仕事終わるし楽勝!」とコネで市役所に入れたような人がこういう環境の変化に対応できるかは激しく疑問だが。



http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20060426 より引用


---------------------


それがまさに「人材育成のまずさ」なのです。民間企業ではほとんど常に事業構造が変わりますが、それにともなう余剰人員は配置転換や職種変更などで吸収します。新しい仕事は新しい職場で教えることで人材を育成します。あるいは、仕事は同じでも使われる技術はどんどん高度になります。いま、民間企業の現場で熟練工として尊敬されている人は、30年前、40年前のほとんど手作業の時代から、現在のNC制御機器までの技術革新に対応してきました。こうした「変化や不確実性への対応」ができる人材を十分に育てていないという点に、官の人材育成のまずさがあります。こうした人材が育っていれば官の事業が変わっても対応できるはずですし、民間企業にしたところで、事業の変化は市場に対応する必要に迫られて行うわけで、特段のフリーハンドがあるわけではありません。



談合問題もろもろの論争

2006-04-27 22:05:44 | その他
『市民ジャーナル』って極左だとばかり思っていたんですが(笑)

至極まっとうな論争が戦わせられているのでびっくり。既得権と新規参入阻害から始まり、人材論や知識伝承の是非まで言及されているのは、正しいことと思われます。

社会の発展とともに、会社や官庁の仕組みも柔軟に変化させるのが当然というコンセンサスはまだまだのような気がしますが、これからですね。


http://sj17417.blog63.fc2.com/blog-entry-5.html


http://sj17417.blog63.fc2.com/blog-entry-7.html


救いようのない桜井よし子

2006-04-26 13:06:02 | その他

桜井よし子というのはどうにも救いようないなあ。こんな人間が「ジャーナリスト」と自称できるおめでたい国、それが日本なのかも。

----------------------------


http://www.hmacky.net/archives/diary/000364.html より引用


夜は青年会議所主催の桜井よし子さんの講演。(中略)桜井さんが、「日本のことや日本政府のことをむやみに批判する人がいるが、それは世界を知らない人がすることである。日本が世界と比較してどれほど幸せな国であることか、外国政府の役人と比較してどれだけ一生懸命働いているか、そのことをまずきっちりと理解しなければならない」と仰ったとき、まさにそのことを多くの日本人には知ってほしいと思った。それでも、まだまだ改善の余地はあるが、文句をいえばいいというものではない。


----------------------------


はぁ、脱力です。「むやみに批判」ですか? 我々から強制的に所得税・法人税・消費税を徴収しているんですよ。少子化対策のようにまともに結果も出せない仕事をしていたら批判されるのはあたりまえです。将来天下り渡り鳥でうまい汁を吸いたいがためにマゾヒスティックに仕事をこなすだけのキャリア官僚が多いんじゃないですか? 国のために役に立ちたいという初心を貫けないならやめちゃえばいいのに。


国民のために働き役に立つ人=役人、じゃないのは日本だけって例は以下に引用。当時話題になった話だけど、被災した自国民に対する態度は諸外国大使館の手厚い保護と比べて冷酷無比これ極まれり、だったわけで。これでも日本の役人は諸外国と比較して「よくやっている」と言えるのか? その後こういう対応をしないよう態度を改めた可能性はあるか?

----------------------------


http://www.arqosmedia.com/back/2.htm より引用


スリランカで被災した日本人女性が、命からがらコロンボまでたどり着き、日本大使館で受けた対応である。

 「大使館の職員に、津波に巻き込まれて……と説明すると、お金は貸せませんという冷たい答えが返ってきた。津波にまぎれてお金をもらおうする怪しいヒッピーだと疑われたようだ」

 この女性は水着姿のまま被災し、コロンボまでの道中でもらった服を着ていただけで、泥水を浴びたままの格好だった。2日間、ほとんど飲まず食わずであったという。

 「私はお金も一銭も持ってないし、スリランカに知り合いもいない。パスポート、航空券も流されてしまって、どうすればいいんですか! と泣きじゃくっても取り合ってもらえず、待たされること6時間。ようやく相手にしてくれた大使館の職員の口からは、いくら貸してほしいんですか? という言葉。何にもないし、服や食べ物、泊まるところ。4、5万円くらいほしいのですが」

 「貸せるのは130ドルまでです。パスポート再発行には1万円かかります。借用証を書いていただき、利息は1日1%……云々」

 窓口で差し出されたのは、なんと4枚にわたる規約と日割りの計算表、返済用の振込み用紙だった。

 「これじゃ、今夜のホテルをとることもできません。」

 「じゃあ、今晩はそこの長椅子で寝てもいいですよ」

 行く場所はない。仕方なくその場で空腹と疲労を抱え、一夜を過ごした。途中、夜営のおじさんが見かねてくれたビスケットを食べてしのいだそうだ。

 毎度毎度、やらかしてくれる日本大使館である。ちなみに在コロンボのインド大使館は、事情を説明するとすかさずその場でビザを無料再発給。インドまでの航空券も、やはり無料で再発券してくれたそうだ。

 この女性の家族は、外務省に捜索願いを出していた。当然のことだろう。しかし大使館でお金を借りて個人情報を提供したにも関わらず、外務省から家族への安否連絡は一切無し。結局、本人が家族に連絡できるようになるまで、外務省は何ひとつしてくれなかったということだ。



今回の線路変状事故について

2006-04-26 00:32:21 | その他

動脈中の動脈である山手線/埼京線/湘南新宿ラインが長時間不通となったが、JR側にはまだまだ社会的責任に対する甘さがあるのかもしれない。この手のアンダーパス事故は1度目ではないどころかついこの間浜松町で発生したばかりだし。また変状が起きていないかの監視体制や、影響の低くなる深夜工事など最悪の事態を避けるための取りうるべき方策はたくさんあるはずだ。


ただでさえ南北方向に不通時の代替路線がない池袋-大崎間である。一部バイパスとなる13号線の開通まであと5年はかかりそうだし。


湘南新宿ラインにしろ、埼京線にしろ、「運転整理」の高度なシステム化も課題である。開発にはAI的アプローチも必要なので難易度は高いが、人的資源である運輸区と車両運用を緊密に連係した非常時の折返し運転がどうしても必要である。当然の帰結として渋谷や赤羽などに非常時用の折り返し設備は必要なのだが、まったくやる気がないようだ。大宮のように最初から設備があるのにやらないという怠慢にはあきれるばかりである。






小泉内閣5年間の国民負担増一覧

2006-04-25 00:09:36 | 政治・行政
わかりやすいのでコピペしとこうっと。

うーむ、足し算するといくらになるんだろう? これじゃあ先行き真っ暗。とてもではないですが、子どもなんて作る気ゼロですよ。かわいそうだもん。

んで、渡り鳥天下りはどのくらい減ったのか。公共事業の落札率は? 情報公開で透明性は上昇したか?

「米百俵」で本当に我慢しなければいけない高級官僚の高給は少しでも安くなったのか?

まあ、小泉「改革」が大好きな選挙民のみなさん、せいぜいがんばって負担してください。 


2002年10月  雇用保険料引き上げ3000億円
2003年4月  医療―健保の本人負担3割、保険料引き上げ1兆3000億円
         年金給付―物価スライド(0.9%引き下げ)3700億円
         介護保険料引き上げ(65歳以上)2000億円
2003年5月  雇用保険―失業給付額削減3400億円 発泡酒・ワイン増税  770億円
2003年7月  たばこ税増税(1本1円程度)  2600億円
2004年1月  所得税―配偶者特別控除廃止  4790億円
2004年度   住民税―均等割見直し(自治体規模別区分解消)216億円
2004年4月  介護保険料引き上げ(65歳未満) 2071億円
         消費税―免税点引き下げなど  6300億円
         年金給付―物価スライド(0.3%引き下げ)  1200億円
         生活保護―生活扶助基準等(0.2%引き下げ)  13億円
2004年10月  厚生年金保険料引き上げ(13年間毎年)  6000億円
2005年1月  所得税―公的年金等控除縮小、老年者控除廃止2400億円

弁護士上がりの代議士が著作権法破り!

2006-04-24 15:37:44 | 著作権
http://www.hmacky.net/


小泉チルドレンの議員サイトなんて読むだけ時間の無駄なんだけど、そのひとりが見事な著作権法違反を。32条の引用要件の判例なんて基礎の基礎のはずなのに、この人ホントに弁護士の資格持ってるんですかね? 指摘されれば消しちゃうと思われるので、とりあえず証拠画像は保存しておきましたよ(笑)


新聞社の中の人もみんな忙しいだろうからすぐには気がつかないだろうなあ。



結局作る9342km

2006-04-23 23:00:48 | 政治・行政
本日のNスペはみなさんごらんになっただろうか?

舞鶴若狭道のように、結局原発があるからと民営会社に建設を押し付ける仕組みが温存されているのがよくわかった。これが小泉エセ改革の実態。「民営会社の自主性」など空文でしかなかったわけだ。

近藤氏もトップとしては失格。徹底的に突っぱねる姿勢などみじんもなく、唯々諾々と國の方針に従うだけだった。何のためにそのイスに座っていると思っているのだろうか。

まあ、本当に報道されねばならなかったのは、民営化改革がその過程でいかに捻じ曲げられていったかなのだが、もはや時計の針は戻せないのか。効率化とはまったく無縁だし、利権もそのままである。


ダメ役人が諸悪の根源

2006-04-23 13:09:40 | 政治・行政

池田信夫氏のブログより

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/800223c4fbd2e00422744716a596b70f


v6に100億もつぎ込んでいたとは! とにかく役人はこういう基礎的リテラシーがない。勉強しないといけないのに、ダメ学者の言説を鵜呑みにしたり...v4枯渇なんてないんだよね、最初から。最後はクラスAの無駄な部分を一気に吐き出させるとか打てる手はある。


ちなみに地方自治体はもっとお寒い。某政令指定都市の情報政策課がサイトにかけている値段を聞いてびっくりしたことがある。たった5ページに300万円も払っていた。超ぼったくり価格。民間なら少々凝った内容でもせいぜい10万円がいいとこだ。フラッシュでフルプログラミングさせてもたいてい100万円を下回る。


連中はコスト意識もなく、専門知識を勉強する気もない。「かわりにやらせろ!」と声を大にしていいたくなる。


待ち具合がわかる医院

2006-04-23 12:47:51 | 医療・病気

日経杉田社長の弟が不正請求で告発されるなど、腐りきった医療関係者は少なくないだろう。まあ、それはそれとして。


takeyan 氏のエントリより

http://ameblo.jp/takeyan/entry-10011512377.html


医療ビジネスは診療報酬制度のせいで顧客満足度をものさしに売上を上げるという視点はまだほとんどない。が、最近はこんなサイト↓も出来たようだ。

http://www2.paa.jp/t/


ここで近所の医院が対応しているかを検索する。すると、たとえば

http://paa.jp/t/127402/


のようにオンライン予約や待ち行列状況の確認などができる。××人並んでいてもあと△人になったら向かうなどといったことも可能だろう。できればあと3人くらいでメールやワン切りなんかのプッシュ型サービスなどがあればさらに便利かもしれない。