CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

相次いで社説5紙

2007-03-22 21:55:54 | リハビリ
地方新聞各紙の社説が相次いでいます。現場レベル(地方)での関心がいかに高いかがわかります。1)国民の声が国を動かした、2)見直しは当然、3)これで解決したわけではない、という論点が共通項かと思います。

熊本日日新聞 2007年3月16日 社説 リハビリ制限緩和 患者支援の原点忘れずに
http://kumanichi.com/iken/index.cfm?id=20070316

信濃毎日新聞 2007年3月18日 社説 リハビリ 制限の見直しは当然だ
http://www.shinmai.co.jp/news/20070318/KT070316ETI090004000022.htm

神戸新聞2007年3月19日 社説 リハビリ制限/患者の叫びが国に届いた
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0000274659.shtml

京都新聞2007年3月19日 社説 リハビリ制限 緩和もまだ安心できぬ
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20070319.html

西日本新聞 2007年3月22日 社説 医療と介護の連携を密に リハビリ制限
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20070322/20070322_002.shtml

西日本新聞社説 3月22日

2007-03-22 08:06:22 | リハビリ
医療と介護の連携を密に リハビリ制限

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20070322/20070322_002.shtml

『「改善の見込み」や「医師が必要とする」判断基準は、はっきりとは示されていない。これでは、医療現場に混乱を招く恐れもある。患者側にとっても、これまでの不安を解消される内容とは言い難いだろう。』

コメント:リハビリ難民はゼロにはなりません。これで一件落着ではなく、山が動きかけた、というくらいが正確なところです。国民の声が、メンツを重んじる厚労省を動かした、という意義は充分にありますが、解決まではまだまだ遠い道のりがあります。
診療報酬を逓減することが、結果的にリハビリ医療提供施設の経営破綻を招くことが予想され、リハビリ施設の閉鎖が原因で別のリハビリ難民が増えることも指摘されている通りです。「除外規定」の患者会の方々を含めて、多くの患者さんが最も危惧しているところです。
いじめっ子がやっと非を認めたものの、「悪かったな!」といいながら、帰り際に石ころを投げ付けた、という喩えでおわかり頂けるでしょうか?