CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

診療報酬の決め方を根本から変える

2007-03-24 19:21:10 | リハビリ
いつものように繰り返されるドタバタ改定。

しかも、患者切り捨て改定は、医療機関だけが被るわけではない深刻な問題。3月に改定、4月から実施。そのたびに、現場は混乱。

今回の見直しも、白紙撤回なら良かったが、さらに複雑怪奇な制度になってしまった。

制度が複雑になる理由は、現場を知らない官僚が作るから。例えて言えば、術野を見ないで、術式を指示しているようなもの。しかも、患者さんの状態にあった臨機応変すら認めない。だから、多数の命が奪われる。

1+1=2の公式があったのに、突然それを否定して、微分や積分のような複雑な式を挿入(疾患別リハビリや除外規定や疑義解釈のこと)した挙げ句、答えが2にならない。

答えが1.6だからおかしい(患者会)と言えば、2に近いから文句を言うな(厚労省)と反論。

ここで提案。

診療報酬制度について、もっとじっくり議論するため、中医協の抜本的改革が必要。国民、患者会の代表者を常任委員とし、立場が異なる各専門家を、その都度呼んで議論するというもの。勝村さんは、医療事故被害者の代表として、一定の役割を果たしたが、患者会の代表ではない。また、国民の代表も入っていない。

今回のリハビリ改定について、昨年の中医協では、何と30分も議論していなかったそうです。しかも、異論なし。

そのために、これだけの大きな問題が持ち上がっているのです。

中医協を大改革して、国民中医協の創設を提案します。